『侵略!イカ娘』(しんりゃくイカむすめ、"、欧米版タイトル:"Squid Girl")は、安部真弘による日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2007年35号から2016年13号まで連載された。全22巻。海からの侵略者「イカ娘」と、彼女が上陸した海岸にある海の家「れもん」の関係者を中心としたギャグ漫画。当初は全5話の短期集中連載の予定だったが、人気が出たためにそのまま正式に週刊連載が決定した。安部にとっては初めての長期連載作品である。各話のサブタイトルの語尾は「○○なイカ?」となっている。2010年19号および公式サイトにてテレビアニメ化が発表され、2010年10月から12月まで、原作と同タイトルで全12話が放送された。アニメ化によって知名度が上昇し、インターネット上でもイカ娘の語尾「〜イカ?」と「〜ゲソ」が流行し、2010年度ネット流行語大賞銅賞(3位)を受賞した。2011年にも9月から12月までテレビアニメ第2期『侵略!?イカ娘』が放送された。また、オリジナルアニメDVDが単行本第12巻限定版、第14巻限定版および第17巻限定版に付属している。『週刊少年チャンピオン』での連載開始以前から安部は自身のホームページ上でイカ娘のイラストや漫画を掲載していたが、安部は「WEB漫画のイカ娘はプロトタイプなので、いま連載しているイカ娘とはキャラが違います」とコメントしている。主人公であるイカ娘の名前の由来は、安部が専門学校時代の友人2人と伊豆へ旅行した際、旅館で「せっかく伊豆に来たんだから海産物の擬人化をしてみないか」という提案が出てその場の思いつきで描いたのが始まり。その時に描いたキャラクターを気に入り、その後色々とキャラ付けして現在のイカ娘になったという。主人公がイカになったきっかけは、作者が単純に「〜イカ?」という駄洒落を気に入り、「女の子が突然墨を吐いたら面白いな」と考えたことによる。「侵略者」という設定にしたのは、「僕は、ゴミのポイ捨てがとても嫌いで、このキャラならば海にたくさん不法投棄する人間にきっと腹を立てる」と思ったため。連載に至ったきっかけとして、週刊少年チャンピオン編集長である沢考史が新人作家の連載企画用カットを見ていたところ、イカ娘を見て気に入り、タイトルを確認すると「イカ娘」というそのまんまのネーミングであった事が面白かったという理由で連載が決定した。編集部内でもイカ娘の語尾が流行り、アンケート人気も相まって正式連載となった。扉絵が存在しないため、単行本第1巻では話ごとの区切りが非常に分かりづらくなっている(これは、16版でもそのまま)。このため、第2巻からは各話ごとに「第○○話・おわり」と入るようになった。作中の季節は夏で固定されているが、例外的に他の季節のエピソードが描かれることもある。以下にその一覧を記す。原作では年数・月日が経過しておらず、イカ娘が連載当時の(現実の)月にカレンダーを変えようとしたり、栄子が「体感的に3年ほど夏が続いているような」とメタフィクション的な発言をすることもある。登場人物の年齢や学年に変化はなく、上記の内「in Winter」の後再び夏が来たと書かれているが、本編では「イカ娘が上陸してからまだ1年の12分の1(1か月)ってところ」という発言(第286話)があり、時間はほぼ経過していないことがうかがえる。アニメでは第1期の第12話で1年経過しているという描写があるが、第2期でも登場人物の学年や年齢に変化はない。本作の舞台である海の家「れもん」の所在地は神奈川県湘南海岸であるが、地名は「倉鎌市」(第229話)という架空の地名になっている(由来は鎌倉市)。場所については栄子が現在位置として神奈川県の地図の海辺を指し示す(第47話)、千鶴と悟郎が鎌倉駅前と酷似した場所をデートの待ち合わせ場所とする(第91話)といった描写がある。アニメでは「れもん」のある海水浴場が由比ヶ浜であることが示されている。商店街の看板に[小町通り]とあり鎌倉駅の前の同名の名所を散歩している(第323話)。イカ娘は、海洋汚染を続けてきた人類を懲らしめるべく、地上世界を侵略するために陸上へとやってきた。しかし、最初の侵略拠点として目をつけた海の家「れもん」すら制圧できず、結局そこで働かされるはめに。果たして、イカ娘が人類侵略を達成する日は来るのだろうか。この物語は、イカ娘とその周りの個性豊かな人間達が繰り広げるドタバタコメディである。「声」はアニメ版およびドラマCDにおける担当声優。イカ娘が海から初めて上陸した際、最初の侵略拠点として占拠しようとした海の家。この作品における舞台。店名は作者のハンドルネーム「レモン」が由来。千鶴が経営している。営業時間は8:00から17:00までで、看板はレモン色。従業員のユニフォームのTシャツは、原作・アニメともにレモン色だがデザインが異なり、原作では胸の中央に「海の家 れもん」と書かれているが、アニメでは左胸にレモンのワンポイントマークがあしらわれた非常にシンプルなデザインとなっている。原作とアニメでは外観と内部の構造が大きく異なっている。例えば、原作では短いテーブルがいくつか置かれているがアニメではテーブルは長く座敷もある。また、メニューの内容も大きく異なっている。さらに、イカ娘が壁にあけた穴も原作ではきれいに無くなっている(その後千鶴があけた穴も1話たたずに無くなっている)のに対し、アニメでは板で繕われておりそのままになっている。仮設のカウンター席が設置されたこともあったが、以降の話では設置されていない。「れもん」がある浜辺近くの洞窟の中に拠点を構える宇宙人研究組織。メンバー全員がM.I.T.を首席で卒業した経歴を持ち、高い知能と技術力を誇るが、宇宙人の研究以外には全く関心がない。しかも、メンバー全員、宇宙人にはまだ一度も遭遇した事がない(なお宇宙人の存在そのものは劇中で何度か示唆されている)。彼らは日本支部という形で置かれているが、ほとんど成果を見せないため原作第269話では強制帰還させられかけたことがある。隣町の海水浴場(モデルは藤沢市江ノ島東浜海水浴場)にある海の家。店名は「なんぷう」ではなく「みなみかぜ」と読む。舞台ステージがあるなど「れもん」よりも規模が大きく、店長曰く「うちはここ(「れもん」)と違ってメニューが多いのが売り」であると豪語している。また従業員も「れもん」よりも多く、「一人ひとりが店長レベルに達しているので、店長がいなくても店を任せられる」という。営業時間は「れもん」より長く、夜間も開いている。2010年10月よりテレビ東京ほかにて全12話を放送。テレビ東京での放送枠(月曜26時枠)が深夜アニメになるのは2年ぶりとなる。Webラジオ『金元寿子×イカ娘 イカすラジオ』第3回内にてアニメが1クールの放送であることが発言された。時折挿入されるナレーションは加瀬康之。またテレビ放送から1週間遅れでネット配信されており、 ニコニコ動画内に設けられている「テレビ東京あにてれちゃんねる」にて第1話は無料、第2話以降は配信から1週間のみ無料で、1週間を過ぎると有料での視聴となる。2010年3月下旬にアニメイトが単行本第6巻の特典ペーパーの画像を掲載した際、ペーパーに書かれていた「アニメ化する」という趣旨の作者のコメントが消されなかったため公式の発表よりも前にアニメ化が判明。本来は4月8日発売の『週刊少年チャンピオン』誌上及び、同日発売の第6巻で公開する予定だった。アニメは1話3パート制を採用したが、原作が1話あたり8ページと短いため類似・関連する2話を1パートにまとめて構成した例が多かった。また第1期での原作の採用は第128話までであるため、偽イカ娘の本名(第138話で判明)などその後の設定が反映されていない。2011年2月24日発売の『週刊少年チャンピオン』にてテレビアニメ第2期の制作が発表された。『侵略!?イカ娘』のタイトルで、2011年9月から12月まで全12話が放送された。制作会社は第1期に続きディオメディアである。原作単行本DVD付限定版にOAD『侵略!!イカ娘』が収録された。第1弾は2012年8月8日発売のコミックス第12巻に収録。原作はそれぞれ第7巻、第12巻、第11巻に収録。第2弾は2013年6月7日発売第14巻に収録。第3弾は2014年9月8日発売の第17巻に収録。なお第3弾ではこれまでのDVDではなくBlu-rayでの収録となっている。海の中から出てくるサブタイトルは3DCGで描かれ、背景は昼間の晴天が基本だが、エピソードに合わせて雨天バージョンや夜間バージョンも時々使われる。最終エピソード「もっとピンチじゃなイカ?」のみ、この手法は使われなかった。第2期ではサブタイトルが海に落ちる演出がなされており、最後の部分が「なイカ!?」という形式になっている。富士フイルムがアニメ版のワンカットを光沢のある印画紙に印刷したものを「生写真」と題して2010年10月12日から販売し、2015年8月31日で終了した。これは早苗がイカ娘を隠し撮りした写真という設定で郵送販売されたもので、毎週十数点分の画像が従来の商品よりも比較的安価で販売され、芸能人を扱った同種のサービスと同等の売り上げを記録した。株式会社ディオメディアがオリジナルノートPCを2012年8月末までの期間限定で販売していた。株式会社ユニットコムも「侵略!!イカ娘 ビジュアライズノートパソコン」を2012年12月31日締め切りの受注生産で販売した。列記しておらず扱っていないが、各社にて、携帯きせかえツールなども配信されている。
出典:wikipedia
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