スノーフェアリー ("Snow Fairy") はアイルランドで生産されたイギリスの競走馬。2010年、2011年エリザベス女王杯の連覇を含めGI競走6勝を挙げ、外国調教馬として日本中央競馬会 (JRA) 史上初となる同一平地GI競走の連覇も記録している。2010年のカルティエ賞最優秀3歳牝馬。2008年に開催された1歳馬のセールに上場されたが、1800ユーロ(当時のレートで約23万4000円)で買主がつかず生産者の主取りとなるなど、周囲の評価は極めて低かった。2009年6月、ニューベリー競馬場の未勝利戦でデビューし、3着となる。次走半月後の未勝利戦で勝利を収める。その後年内はすべて7F以下の短距離を中心に使われ、勝利を挙げられないまま翌年を迎える。年が明けて2010年、初戦のハイトオブファッションステークスでは初めての中距離でのレースとなったが、ここを3馬身差で快勝しオークスに駒を進める。これまでの実績がほとんど無いため7番人気に甘んじていたが、激戦をクビ差でしのぎ、重賞初勝利をクラシックレースにて収める。続いてアイリッシュオークスに出走。2着Miss Jean Brodieに8馬身の差をつけて圧勝し、イギリスとアイルランドのオークス制覇を達成した。その後は8月のヨークシャーオークスに出走するも、Middayに3馬身及ばず2着に敗れた。続いて9月のセントレジャーステークスに出走。牝馬の挑戦は2008年のUnsung Heroine(2着)、Look Here(3着)以来となるが4着と敗れた。その後、陣営はボーナスを目指し、エリザベス女王杯、ジャパンカップ等に登録、日本に渡る。11月14日のエリザベス女王杯ではライアン・ムーアが騎乗し、4コーナー出口で馬群が外にバラけたところを内から一気に突き抜け、2着の京都巧者メイショウベルーガに4馬身差をつける圧勝。なお、ジャパンカップは馬体の回復が思わしくないため、回避することとなった。その後香港へ遠征し、12月12日に行われた香港カップでは後方2番手から直線に入ると一気に豪脚を発揮しIrianをわずかにかわして勝利した。これらの活躍により2010年のカルティエ賞最優秀3歳牝馬を受賞した。2011年、当初はドバイミーティングで始動する予定であったが軽い脚部不安が発生し回避し、6月25日にカラ競馬場で行なわれたG1プリティーポリーステークスにエントリーしたが直前の荒天で馬場が悪化したため出走を取り消した。翌週7月2日のエクリプスステークスに出走することになったが、So You Thinkの4着に敗れた。続いてナッソーステークスに出走するも、Middayに2馬身及ばず2着に敗れた。アイリッシュチャンピオンステークスでは中団から追い上げたがSo You Thinkの2着。10月2日の凱旋門賞では後方から鋭い脚を使い伸びてきたが伏兵Danedreamの3着、10月15日のチャンピオンステークスではCirrus Des Aiglesの3着に敗れた。11月13日にはエリザベス女王杯ではシンメイフジの大逃げから直線で各馬大きくを差を詰め、アヴェンチュラとアパパネ、ホエールキャプチャの3頭の競り合いと見えた場面で馬場の真ん中を抜け出して1着でゴール、前年に続くエリザベス女王杯2連覇となった。尚、同一外国馬による日本中央競馬会(JRA)同一平地GI競走の連覇は史上初のことである。その後香港ヴァーズに登録し、2年連続香港国際競走の勝利を目指したが、現地調教中に左前脚を故障(屈腱炎)のため出走を取り消し、長期の休養に入ることとなった。8月19日にドーヴィル競馬場で行なわれたG1ジャンロマネ賞に出走。前年のエリザベス女王杯以来のレースとなったが、道中は後方から3、4番手で追走し、最後の直線でイジートップとの追い比べを制して優勝した。ライアン・ムーアとのコンビでの戦績は6戦6勝となったが、この勝利は後日、屈腱炎の治療のために投与された抗炎症剤が残留していたことが発覚し、禁止薬物の使用を理由に取り消されている。その後、昨年に続いてアイリッシュチャンピオンステークスに出走し、2012年のエクリプスステークス勝ち馬Nathanielに1馬身1/4差をつけ、レコードタイムで優勝した。その後に、凱旋門賞、ブリーダーズカップターフに出走する予定であったが、凱旋門賞直前に脚部不安が発生により2レースを回避し、年内の休養に入ることとなった。2013年も現役を続行し、復帰に向けて調教されていたが、左前脚の屈腱炎を再発したため、引退した。引退後は馬主が所有するアイルランドの牧場で繁殖生活に入り、初年度の配合相手は馬主の自家生産馬であるElusive Pimpernelに決まっている。※タイム欄のはレコード勝ちを示す。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。