ミヒャエル・ベルンハルト・ヴァレンティニ(Michael Bernhard Valentini, 1657年11月26日 - 1729年3月18日)は、ドイツの医師、博物学者。ドイツ中部のギーセン出身。イギリス、オランダ、フランスへ旅し、大学で医学を学んだ後、ギーセン大学の医学部教授となった。ドイツの自然科学者協会 () 及びイギリスの王立協会に所属し、世界中の学者たちと手紙による交流を活発に行なった。ヴァレンティニはいわゆる「物質学者」(Materialist) であった。「物質学者」とは、薬用に利用できる世界各地の医薬品 (Materia Medica) を分析し研究する学者たちのことである。彼らは薬の産地、特性を鑑定し、数々の偽造品の中から本物の薬を見分ける方法を開発した。彼らの研究は、人々に安全で規格化された医薬品を供給する上で重要なものだった。また、ヴァレンティニは、数多くの論文も発表している。ヴァレンティニの名を広めた著作『ムセウム・ムセオルム』("Museum Museorum") は、1704年にフランクフルト・アム・マインで出版された事典である。副題に「万物の舞台」とあり、銅版画の挿し絵がふんだんに織り込まれている。内容は、以下の章に分けられている。さらにヴァレンティニは、多数の書物、書簡、手稿の評価を行なっており、その中には、今日では失われてしまった著書を示唆するものもある。『ムセウム・ムセオルム』は、フランス人 (Pierre Pomet) の『薬及び香辛料の信頼できる販売業者』と並び、医薬品関連の最も重要な本であった。また、これにより18世紀初頭のヨーロッパの知識水準をうかがい知ることもできる。この著書には日本からの医薬品や治療法もいくつか取り上げられているが、特に言及すべきものはもぐさ (Moxa) についての章である。この章は、バタヴィアの牧師 (Herman Buschoff)、出島商館医ウィルレム・テン・ライネおよびエンゲルベルト・ケンペルの書いたものをまとめたもので、中央ヨーロッパにおける灸ブームのきっかけとなった。
出典:wikipedia
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