


『トランスフォーマー』(Transformer)は、ルー・リードの2枚目のオリジナルアルバム。1972年12月にRCAレコードから発売された。デヴィッド・ボウイと、当時ボウイのバンドにいたミック・ロンソンがプロデュースを担当した。音楽評論家のマーク・デミングは、本作におけるボウイとロンソンの仕事に関して「曖昧な作風だったリードのファースト・ソロ・アルバムよりも、リードにふさわしい(そして商業的にも抜け目がない)新しい音を生み出した」と評している。本作は、リードの母国アメリカのBillboard 200において初のトップ50入りを果たし、最高29位に達した。また、1973年にはリードにとって初の全英アルバムチャート入りを果たし、最高13位に達した。本作からのシングル「ワイルド・サイドを歩け」は、リードのシングルとしては初めて米英のシングル・チャート入りを果たし、アメリカのBillboard Hot 100では16位、イギリスでは10位に達した。2002年、本作の発売30周年記念に伴い、アコースティック・デモ2曲がボーナス・トラックとして追加収録された。『ローリング・ストーン』誌が2003年に選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500では、194位にランク・インした。また、『Q』誌が2006年に読者投票で決定した「偉大なアルバム100」では、96位にランク・インした。リードは後年、本作収録曲のセルフ・カヴァーや別ヴァージョンも発表している。アルバム『ザ・レイヴン』(2003年)には、がゲスト参加した「パーフェクト・デイ」が収録され、2004年には、「サテライト・オブ・ラヴ」のリミックス・ヴァージョンである「サテライト・オブ・ラヴ'04」がシングルとしてリリースされて、全英10位に達した。全曲とも作詞・作曲はルー・リードによる。
出典:wikipedia
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