フェロー航空(フェローこうくう、Faroe Airways)は、かつて存在したフェロー諸島の航空会社である。1964年1月、デンマークの航空会社Scan-flyとフェロー諸島の船会社Skipafelagið Føroyarの出資で設立。Scan-flyはデンマークの貴族Christian Alfred Vincents Lerche-Lerchenborgが設立した会社で、当初は同社のデ・ハビランド DH.114 ヘロンをチャーターする形で、同年3月よりコペンハーゲン国際空港からスタヴァンゲル(ノルウェー)・カークウォール(オークニー諸島)経由でヴォーアル空港を結ぶ路線の運航が開始された。路線の利用は好調で、1965年5月にはDC-3を導入し、7月より運航を開始した。10月には週2往復の運航に増便され、最繁忙期には追加でチャーター便も運航された。しかし会社の立ち上げと初期投資の負担により経営状況は良好とは言えず、1966年夏季には週3往復の運航とすることで同社は投資の回収を図ろうとしていた。ところがデンマークの航空当局はこの年、アイスランド航空に1往復分の路線権を認可し、フェロー航空との競合は強まった。このような状況下でフェロー航空はなお拡大を続け、1966年にはScan-flyを吸収、追加で2機のDC-3を導入した。1967年1月にはF-27機1機をリースし、5月より運航を開始すると発表した。ところが1967年春にはスカンジナビア航空がアイスランド航空と提携してこの路線に参入することになった。当時デンマークは国内線区間の運航をスカンジナビア航空に優先的に行わせる方針を採っており、フェロー航空の経営陣はこの状況に対処するのは困難だと判断した。フェロー航空には1968年までの運航認可を与えられていたが、1967年内に運航を中断した。1965年に最初のDC-3を購入、1966年にはさらに2機を購入し、運用していた。1967年5月からはリースしたフォッカー F27機1機の運用を開始し、さらに1機を購入する予定であったが、運用にはいたらなかった。
出典:wikipedia
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