「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ」(なんじへいわをほっさば、いくさへのそなえをせよ、)は、ラテン語の警句である。通常、「」、すなわち「敵に攻撃される可能性の少ない強い社会」を意味すると解釈される。この格言の出典は明らかになってはいない。しかし一般的には、ローマ帝国の軍事学者ウェゲティウスの の表現を変えたものとされている。390年ごろに書かれたとされる彼の論文「軍の問題に関して( )」に基づく数多くの格言の1つだと言われる。この句が書かれているのは、軍事行動において準備を万全にしておくことの重要性を強調し、単なる偶然や数の優勢に頼ることをいましめた一節である。いずれにせよ、この格言はさらに以下のようなさまざまな変形を生むものとなり、多数の言語でさまざまな考えを表現するのに使われた。この格言をウェゲティウスのものとする筆者でも、その多くは実際の表現を挙げることもしない。例えば、ナポレオン・ボナパルトの外交政策に関して、歴史家のブーリエンヌは次のように述べている。 戦争をしようというのなら、平和をはぐくむことで他国を油断させねばならない、という意味である。あるいは別の解釈としては、平和にだけ備えていると他国から戦争をしかけられるおそれがある、富国強兵を達成するには国内の統一と安定が不可欠である、などという意味もありえる。好戦的な他国を軍備によって抑止し、平和を確保しようという考え方は、20世紀にナチスドイツなど枢軸国の軍国主義によって不吉な転機を迎えた。(大きな)戦争を阻止するには、戦争の準備をするだけでは不十分で、実際に(小さな)戦争を起こす必要があるということになった。アンドリュー・カーネギーが議長を務めた1907年の National Arbitration and Peace Congress では、その何年も前にこの問題を取り上げている。
出典:wikipedia
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