『ザ・ストレイン』 ("The Strain") は、ギレルモ・デル・トロ、チャック・ホーガン共著による三部作からなる小説の第一部。『ザ・ストレイン』の題名で早川書房から刊行（大森望訳）されたが、文庫化されるに当たり『沈黙のエクリプス』と改題され上下巻に分冊された。2006年にFOXテレビとTVシリーズ企画として進めていたが局側の求めるものとデル・トロの考えていたものと相違がありストップ。そのため設定、ストーリー、スクリプトの権利はデル・トロが保有、作品化し発表したいと思っていたが映画化するには規模が大きすぎ、TVシリーズにするにはスケジュールがないので小説というかたちをとった。しかし今まで映画シナリオなどは書いたことがあったが長編小説を書き上げたことがない。そこで合作相手を探していたところ目に留まったのがチャック・ホーガン。デル・トロの設定資料を読んだホーガンは合作を快諾、それぞれが個別に書いた章をメールで送り作り上げた。三部作を通した粗筋、メインキャラクターはデル・トロが担当したがフェットはホーガンのアイデアで誕生したキャラクター。第二部『暗黒のメルトダウン』（原題：The Fall）、第三部『永遠の夜』（原題：The Night Eternal）がある。2010年9月28日、ベルリン発ニューヨーク行きボーイング777、リージス航空753便がJFK国際空港に着陸、誘導路に進入した直後停止。管制官の呼びかけにも応答なく、電気系統も全て落ち全ての窓にシャッターが下り扉も閉まっている。機体下部を焼き切り進入路を作ろうとした直後翼の上の扉が開いた。進入した緊急救助隊員が見たのは座席に座ったまま死亡している210人の乗員乗客だった。バイオテロ、アウトブレイクの可能性を警戒しアメリカ疾病予防管理センターの特別班（カナリアプロジェクト）を召集する。チームを率いるイーフはザックと過ごす貴重な週末をきりあげて空港に急行、機内の調査に入るのだった…。

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