皮ジャン反抗族（かわジャンはんこうぞく）は、舘ひろし初主演の東映制作の長谷部安春監督作品（映画でのクレジットタイトルは真夜中の挑戦 皮ジャン反抗族となっている）。暴走する若者たちの理由なき挑戦を描く。新治（舘ひろし）は、平日の日中は伊沢自動車修理工場で働き、週末は、ファッションディスコ"カンタベリーハウス"に繰り出す男。ある夜、黒い皮ジャン、皮パンのいでたちで登場した新治は、メグ（夏樹陽子）の親衛隊と、ペギイ（山科ゆり）率いるスケバングループの間に入り、喧嘩を仲裁し、その後、ペギイの援軍で来た、ヤクザのボス（内田裕也）率いるヤクザたちをも一蹴。その新治も、日中、修理工場の社長の妻、文代（白川和子）の息子、修（秋山敏和）にバイクの手ほどきをするし、いきつけのスーパーの店員であり、新治が気になっている女の子マヨ（森下愛子）に一輪の薔薇をプレゼントする一面も見られる。その後再びディスコに繰り出せば、新治は、正一の仲間を助けたことで有名人に。そして青山一郎（林ゆたか）らのノリから、テープレースに挑戦することになる。このテープレースも、正一（加藤大樹）に勝ったことにより、青山らのノリがより最高潮に達し、新治とメグを囲み、踊り出す。新治とメグは肉体関係を持つが、長くは続かず、ある日、妊娠し、男に捨てられたマヨを見かける。マヨはヤクザの内田（片桐竜次）の妹で、内田に金をせびられていた。産婦人科を二件まわり、マヨは三件目の産婦人科に入院する。新治はマヨに、いつか一緒にディスコに行こうと約束する。新治はマヨを好きになっていて、メグに対する思いがさめていることに気付く。数日後、作業服のほころびを直してもらうために文代のそばで服を脱いでた時に、修が帰ってくる。修は、自分の信じていた新治と、母親の文代が不倫関係にあるものと勘違いして、家を飛び出し、新治のバイクで暴走。あとを追う新治。しかし前から走ってきたバスをよけようとして崖から転落し、死亡。崖の上から燃えるバイクを見る新治。「修は、あんたが殺したのよ！」と、文代の言葉が新治の頭に響く・・。修の死を引きずったまま、新治はディスコへ行く。するとスケバンの一人、キーコ（八城夏子）が新治のもとに寄ってくる。新治とキーコは踊るが、しかし新治は黙ったままだ・・。キーコはペギイに呼び出され、ペギイのカミソリの制裁をうけようとした時、キーコは新治が内田の妹であるマヨが、新治の子供を堕ろさせたとキーコに言い、その気持ちを聞いただけで、まずいとこを見られたから新治がキーコに言い寄ってきたのだと嘘を言い、逃れる。その後怒った内田は、新治の腹をナイフで刺す。その場に倒れる新治、マヨに会いに行こうと買った一輪の白い薔薇も血で赤く染まる・・。それをマヨは知る由もなく、自宅で新治を待つのだった・・。出演者の加藤大樹は、本作から芸名が加藤大樹となる。『殺人遊戯』（遊戯シリーズ二作目）

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