ゴールデンモンキー("Rhinopithecus roxellana")は、霊長目オナガザル科シシバナザル属に分類される霊長類。別名キンシコウ。中華人民共和国(甘粛省、湖北省、四川省、陝西省)模式標本の産地(模式産地)は四川省。体長66 - 76センチメートル。尾長56 - 72センチメートル。体重オス16.4キログラム、メス9.4キログラム。背や尾は暗褐色や黒褐色。腹面は橙がかった白色。顔の周囲や胸部、四肢は橙色。種小名"roxellana"は、鼻が上向きだったとされるスレイマン1世の後宮ロクセラーナに由来する。眼上部や鼻の周囲は淡青色で、口吻は白い。シシバナザル属をドゥクモンキー属"Pygathrix"に含める説もあった。プレーリッヒモンキー・ビエモンキーを亜種として種チュウゴクシシバナザルとし、本種を基亜種ゴールデンモンキーとする説もあった。以下の3亜種に分ける説がある。標高1,200 - 3,000メートル以上にある落葉広葉樹林・針葉樹林・混交林などに生息する。1頭のオスと数頭のメスからなる群れを形成し、その群れが集合した100 - 300匹に達する大規模な群れを形成することもある。昼間は小規模な群れに分散する。主に植物の葉を食べるが、樹皮、果実、種子、地衣類、昆虫、鳥類やその卵なども食べる。中国名は金糸猴。体毛はコートなどに利用され、肉や骨が薬用になると信じられている。農地開発による生息地の破壊、密猟、観光による撹乱などにより生息数は減少している。日本ではリノピテクス属(シシバナザル属)単位で特定動物に指定されている。日本では神戸市立王子動物園で初めて(中華人民共和国外でも初めて)飼育下繁殖に成功し、東山動植物園で繁殖成功例がある『西遊記』に登場する孫悟空のモデルとなったサルとして知られているが、これは雑誌『アサヒグラフ』1980年7月11日号に掲載された記事の中で、日本モンキーセンター世界サル類動物園長の小寺重孝がそうかもしれないと言った一言が一人歩きしたものである。小寺は後に別の記事で「勘違いであった」と訂正したが、最初の誤った情報が独り歩きしたとされている。そもそも、『西遊記』の中には猿の種類に関する記述は無く、孫悟空の容姿は目が金色で、体は白いとある。しかし、更に他の見解では、インドの叙事詩『ラーマーヤナ』に出てくる、ハヌマーン神という金の肌に、朱色の顔面を持ち、丈の長い尾を動かし、さまざまな神通力を操る猿の御神がその元ではないかと言う見解もあり、また『西遊記』の登場人物である玄奘三蔵法師がインドへ旅立ったことからも何かしらの影響を受けた可能性があることと共に上記の見解を全否定はできず、諸説が混在している状態といえる。『封神演義』の「梅山七怪」の「袁洪」のモデルになったとも言われている。中国名「金絲猴」は本種を指す(金丝猴、金线猴など表記)。
出典:wikipedia
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