青木 淳一(あおき じゅんいち、1935年6月 - )は、日本の動物学者。土壌動物学者。ササラダニ類の分類学および生態学を専門とし、この類の分類学において日本の水準を高いものにした。青木淳一はササラダニ類の分類学を手掛け、日本におけるこの分野をほとんど一人で開拓した。非常に精力的であり、日本におけるダニ類の研究発表先である日本蜘蛛学会の雑誌には、青木による新種記載の論文がほぼ毎号に出るという時期があった。大学生までは昆虫が好きで、昆虫学研究室に入ったものの、この時期にササラダニ類に関心を持ち、卒業論文はその一群の分類研究を行った。これ以降、日本国内を中心にササラダニ類の分類研究を行い、多くの新種を記載した。多くの弟子を育て、日本中、あるいは日本国外のそれぞれの地域でササラダニ研究を続けている者が少なくない。また、土壌動物一般に関しても土壌動物学会の設立に携わり、多くの著書を出し、日本におけるこの分野の研究を推進した。ササラダニ類やその他土壌動物の生態にも注目し、それらを生物指標とする方法も検討した。一般に向けての啓蒙活動も積極的で、ダニ類に関する多くの著書がある。青木淳一は、日本におけるササラダニ分類研究の草分けであり、同時にそのレベルを世界のトップレベルにのし上げた。大学までは昆虫学を中心に活動し、山崎輝男率いる害虫学研究室を選んだ。が、ここで佐々学の『疾病と動物』に出会い、この本のダニの項の最後の「甲虫のような美しい姿」「ほとんど研究されていない」というくだりに感動したという。そのため、同研究室に所属しながらササラダニ研究に着手した。その後、ハワイからアジア一帯にも手を広げつつ、一貫してササラダニの分類研究を続けた。青木以前には、日本のササラダニとして知られていたのは岸田久吉の記録した7種のみであったが、2000年代には660種が知られるようになった。その約半数の320種は青木が発見、新種記載したものである。日本国外でも98種の新種を記載した。生態面でも、ニューギニアでのゾウムシの背に生える地衣類の上に生息する種の発見や、インドネシアでのアリの家畜として養われる種の発見などでも知られる。また、自然環境、植生との関連についても研究し、ササラダニの種組成を生物指標とすることを考案した。後に、土壌動物一般についても同様のことを試みている。その成果は、学校教育の場面や各地自治体の調査などに活用されている。『土壌動物学』を出版した。この書籍は土壌動物のあらゆる分類群についてその分類などを概説し、さらに土壌動物に関する生物学的な問題をさまざまな観点から取り上げたもので、これ1冊あれば土壌動物の研究に入れる、と思わせるような本である。その後、この分野の進展からより詳しい図鑑が企画された際も、青木は編著者となっている。論文290編
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。