大沼（おおぬま）は、栃木県小山市羽川にあるため池である。2010年（平成22年）3月25日に農林水産省のため池百選に選定された。堰堤の構築時期は明らかでないが、その形状により「イモガラ溜」と呼ばれ、周辺にあった大小の溜池とともに農業用水に利用されていた。1919年（大正8年）1月耕地整理に伴い灌漑施設の整備とため池の再整備が起工された。その後幾多の改修工事を経て、1994年（平成6年）、県営水環境整備事業により、周辺の環境整備及びため池の施設整備が進められ、2002年（平成14年）3月に完成した。ハナショウブや、思川桜の散策路が湖畔にあり、冬季にはハクチョウやカモが飛来する。羽川大沼地区地域用水対策協議会が中心となり、ため池の保全活動を行っている。

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