『奪戦元年』(だっせんがんねん)は、火浦功原作・里見桂作画による日本の漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)において、1984年31号から1985年10号にかけて連載された。地球を狙う異星人と、特殊な能力を持つ超人との戦いを、コメディタッチを交えて描いたSFアクション漫画である。全30話。単行本は全3巻で、3回の増刷の後に絶版となっている。火浦功が原作だが、物語の進行は序盤からすでに原作と漫画とで乖離し始め、中盤以降は基本設定を除いてほぼ別の物語といえる。この理由を火浦は、基本的にシリアスに進行する漫画側に対し、自身は原作中で多数のギャグを狙う傾向があり、そのギャグには文章で表現できても絵での表現が困難なものが多かったことや、連載や長編が不得手のためとしている。作画担当の里見は、SFやメカニックデザインなど何もかもが初めての作品であり、苦労して力が入りすぎたと語っている。連載当時の『サンデー』では圧倒的な人気漫画の『うる星やつら』を始め、『タッチ』『火の玉ボーイ』『六三四の剣』『炎の転校生』といった錚々たる人気漫画が揃っており、そのような中で本作のようなコメディタッチのSFはなかなか人気が得られず、連載期間1年にも満たずに打ち切りに終わった。なお連載終了に向けての最終エピソード直前には『サンデー』が年末年始合併号ということもあり、正月をテーマとした1話完結の番外編が3本掲載されたが、これは打ち切りが決定した時点で残り9話の連載を必要としたにもかかわらず、最終エピソードのみではその話数に足りなかったことから、間を繋ぐために描かれたもので、そのうち1話は火浦の短編小説集『丸太の鷹』に収録されている短編小説を脚色したものである。なお連載時のクレジットにはないが、敵側のキャラクターやメカニックのデザインは出渕裕が担当している。主人公・野木聖はある日、奇妙な老人が巨大な機械の怪物と戦っている場面に遭遇する。その老人こそ、有史以前から地球を守って戦い続けてきた正義の超人「戦士(ひーろー)」であった。数億年前から銀河を支配していた異星文明・クロサイトが2千年ぶりに活動を再開し、自分たちの脅威となりつつある生命体を抹殺すべく、地球への侵攻を開始していたのだ。偶然その場に居合わせたがために「戦士」の後継者となってしまった聖は、地球の命運を賭けて、否応なしにクロサイトと戦うことになる。
出典:wikipedia
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