ニタリ(似)"Alopias pelagicus"(Pelagic thresher)は、ネズミザメ目オナガザメ科に属するサメ。インド洋・太平洋の暖かい海の表層に広く分布する。全長3.8m。オナガザメ科では最も小型である。近縁なマオナガ "A. vulpinus" とよく似ており、しばしば見間違えられる。卵食型の胎生。産仔数は2尾のみ。漁獲圧に対して非常に弱く、個体数は減少している。人には無害である。太平洋・インド洋の熱帯海域に多く生息する。地中海も分布域に含まれる。分布域の詳細に関しては、マオナガと混同されている可能性があり、さらなる情報が必要である。主に外洋に生息するが、沿岸部にも現れる。生息水深帯は0~152m以深。最大全長383cm。他のオナガザメ類と同様、全長の半分を占める尾鰭をもつ。背側の体色は濃青色か灰色、体側はメタリックシルバー。腹側は白色である。腹側の白色帯は胸鰭基部の上まで伸びない。ニタリと非常によく似たマオナガ "A. vulpinus" ではこの白色帯が胸鰭基部の上まで伸びることから、これら2種の区別が可能である。ハチワレ "A. superciliosus" はこれら2種と異なり、頭部後方に目立つ溝があるので見分けやすい。外洋性浮魚類を主に捕食し、イカ類も餌生物に含まれる。胎生。胎盤を形成しない卵食型。子宮内の胎仔は最初自らの卵黄で成長し、約12cmになると未受精卵を食べ始める。発生初期は歯を使って卵を食い破るが、後期では卵を丸呑みする。産仔数は通常2尾で、2つの子宮それぞれに1尾が育つ。産まれた時のサイズは158-190cm。正確な妊娠期間は知られていないが、12ヶ月より短く、毎年出産すると考えられている。地域によっては漁業対象種になることもあるが、マグロ・カジキ延縄での混獲が主。肉、鰭、肝油、皮が利用される。スポーツ・フィッシングの対象種である。人に対して危険ではない。水族館での飼育例は少なく、日本では大阪府の海遊館の洋上の生簀で飼育されたことがある。また、2015年4月20日に葛西臨海水族園の水槽内で展示された。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。