カブトウオ科(学名:)は、クジラウオ目に所属する魚類の分類群の一つ。カブトウオなど中層漂泳性の深海魚を中心に5属36種が記載される。科名の由来は、ギリシア語の「melanos(黒)」と「amphi(両側)」から。カブトウオ科の魚類はすべて海水魚で、北極海と地中海を除く世界中の深海に幅広く分布する。水深1,000mから3,000mにかけての漸深層に多く、海底から離れた中層を漂って生活する漂泳性深海魚のグループである。本科魚類の生態については不明な点が多い。食性は肉食性で、大きな口で浮遊性の甲殻類を主に捕食するとみられている。一部の種類は、クラゲなどゼラチン質の浮遊生物を主な餌としている。カブトウオ科の仲間は全体的に丸みを帯びた円筒形の体型をもち、最大でも全長15cm程度の小型魚類である。吻(口先)は短い一方、口は体のサイズと比べ非常に大きい。頭部には棘や突起が発達し、独特のごつごつした容貌を呈する。鱗(円鱗)は大きく脱落性で、生涯に何度も置き換わる。側線をもたず、1-2個の孔器を有するにとどまる。背鰭は1つで臀鰭よりも前方に位置し、1-3本の弱い棘条をもつ。腹鰭は胸あるいはやや後方(亜胸位)に位置し、1棘6-8軟条。近縁のカンムリキンメダイ科では腹鰭は腹位で棘条を欠き、両者の明瞭な鑑別点となっている。尾鰭の前方に3-4本の棘条をもつ。椎骨は24-31個。カブトウオ科にはNelson(2006)の体系において5属36種が認められている。本稿では、FishBaseに記載される5属56種(1亜種を含む)についてリストする。
出典:wikipedia
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