「花」(はな)は、瀧廉太郎によって作曲された楽曲。もともとは1900年(明治33年)同年11月1日付に共益商社出版から刊行された歌曲集(組歌)『四季』の第1曲であった。東京都墨田区では、本曲を「区民の愛唱歌」に指定している。本来のタイトルは「花盛り」であったが、第3曲「月」、第4曲「雪」と合わせるために「花」にした(雪月花)という。「荒城の月」、「箱根八里」と並び、瀧廉太郎の歌曲の中でも広く親しまれている曲のひとつである。歌詞は武島羽衣によって作詞された。速いテンポの二部形式で書かれ、当時隅田川で盛んであった漕艇(ボートレース、レガッタ)の様子など、春の隅田川の情景が歌われている。ピアノ伴奏付きの女声二部合唱、もしくは女声二重唱で歌われる。3番まで歌詞がある有節歌曲形式に基づくが、単純な繰返しではなくところどころで旋律を変えている。イ長調・4分の2拍子で書かれており速度記号はAllegro moderatoとなっている。歌曲集『四季』の他の曲は、第2曲が「納涼」(作詞:東くめ、単声とピアノ用)、第3曲が「月」(作詞:瀧廉太郎自身による、無伴奏の四部合唱)、第4曲が「雪」(作詞:中村秋香、四部合唱、ピアノとオルガン用)と題されている。しかしもっぱら第1曲「花」のみが有名になり、他の3曲はほとんど知られておらず、歌われることも滅多にない。ただし後年に三善晃が編曲した「日本の四季」には4曲とも含まれている。初版の序文で瀧廉太郎は、「(当時作られていた)日本の歌曲は教育用の学校唱歌ばかりで質の高いものが少ないため、微力ながら日本語の歌詞に作曲した曲を世に出すことによって日本歌曲の発展に寄与したい」という趣旨の発言を残している。
出典:wikipedia
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