「空耳アワー」(そらみみアワー)は、テレビ朝日系列の深夜・バラエティ番組『タモリ倶楽部』内で24年に渡り放送されているミニコーナーのひとつである(2016年現在)。視聴者から「日本語以外で歌われているが、あたかも日本語のように聞こえる歌詞(空耳)」の投稿を募り、制作サイドでつけたイメージ映像を交えて紹介するという『タモリ倶楽部』を代表するミニコーナーのひとつである。当ミニコーナーは『タモリ倶楽部』の放送開始から数えて21番目のミニコーナーである。2016年現在、24年目を迎えた長寿ミニコーナーである。元来「空耳」とは、聴覚の幻覚である幻聴や、聞こえても聞こえない振りをすることを意味するが、「空耳アワー」では「洋楽の歌詞の音韻をダブル・ミーニングやぎなた読みなどを利用して、意図的に違う文としてとらえること」を「空耳」と呼んでいる。また、必ずしも「遊び」とは呼びがたいが、以前から諸外国の言語を響きの似た日本語に置き換えると言う発想は存在した。1972年10月14日から1986年9月まで、ラジオ関東(現在:ラジオ日本)で過去に放送されていた、『アメリカントップ40』(ラジオ関西でも遅れネット)の番組中で、同局アナウンサーの坂井隆夫が、1980年頃より「坂井隆夫のJoke Box」という日本独自のコーナーで「空耳アワー」にそっくりの企画を放送しており、人気を博していた。が、本コーナーへの関連性は不明である。また、ニッポン放送の『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』の投稿コーナーで1982年頃から始まった「この歌は、『こんな風』に聞こえる」でも同様の企画が放送されていた。この番組が直接のヒントとなったとされている。現在も続く「空耳アワー」のミニコーナーの元々は、1992年4月3日放送分から開始された「あなたにも音楽を」というミニコーナーであった。初回のパーソナリティーは、当時『タモリ倶楽部』の構成を担当していた町山広美であった。このミニコーナーに自信があったため自ら出演し、番組のスタッフらが作ったネタを発表した。このコーナーの本来の趣旨は映像に「テーマ曲」として、一見場違いだが詞の内容が映像の内容に繋がる様な音楽を入れることによって、「(本来の映像と)全く違う、美しいもの、きれいな、面白い」(スタッフ談)映像にするという言葉落ち的なもので、コンセプトは「人に名前があるように、あらゆるもの状況にテーマミュージックがある」であった。初回で初めて発表されたのは、重量挙げの映像に『日本一の色男』の劇中歌「どうしてこんなにもてるんだろう」が被さるものであった(女性に「もてる」とバーベルを「持てる」を引っ掛けた駄洒落)。その直後、空耳ネタの1作目としてアース・ウィンド・アンド・ファイアーの「Getaway」(『青森県』と聞こえる箇所がある)が披露される。その後、徐々に内容がミニコーナーの趣旨から外れてきたということで、同年7月3日放送より現在の「空耳アワー」というコーナー名に変更になった。取り上げられる楽曲も日本語以外で歌われる曲になる。1995年8月18日放送分の「第4回空耳アワード」をもっていったん「空耳アワー」は終了したが、1996年1月5日放送分の「帰ってきた空耳アワー名作30連発」から再開され、以降、現在まで続けられている。当ミニコーナーのオープニング映像は、背景が“空”(青空に雲)が流れ、中央部分に大きな“耳”のCG映像が映し出され、「空耳アワー」のタイトルソングを歌っているのは、同番組のナレーターである武田広(HIROSHI)と辛島美登里(MIDORI)の2人。合わせて(HIROSHI&MIDORI)。2016年9月2日に『タモリ倶楽部』のオープニング映像が変更されたのと同時に、「空耳アワー」のタイトル画面もコーナー始まって以来大幅に変更された。背景が空、中央部分に耳という構成は変わらないものの、その形状や色調などが和風なものとなった。また、「HIROSHI&MIDORI」のクレジットも表示されなくなった。『タモリ倶楽部』の司会を務めるタモリと「ソラミミスト」と呼ばれるイラストレーターの安斎肇が司会進行を行う。通常は、その日の企画におけるロケ地(テレビ朝日やハウフルスの会議室や各企業の会議室、飲食店、和室など)で収録され、2人の後ろにはその企画で使われた、セットや小道具などの残骸が残されている。だが、「空耳アワー」として固定されているセットとしては、タモリと安斎の2人の真ん中に「空耳アワー」としての最高の評価商品(背中側に「TAMORI KUBU」と描かれているジャンパーが毎回掛かっている)と安斎側に黄色の板に安斎が描いた、キャラクターが描かれているのと木で作られた円盤の机が置かれている。安斎が本編にも出演する場合、移動中のバスの中や作業場などで「空耳アワー」を紹介することもあり、その際、本編に出演したゲストも当ミニコーナーに出演する場合もある(特に2週にわたる場合や鉄道関連に顕著)。2015年2月20日放映の「タモリ電車クラブJR初進出!鶴見線&南武線直通列車で満喫旅・前編」では本編の内容が濃すぎ、空耳アワーを入れる余裕が無かったため、翌週2月27日放映の後編の最初と後半の2回に入れると云う形になった。当ミニコーナーは『タモリ倶楽部』番組後半に設定されている。司会のタモリが「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに(「たしっかに」と溜める場合が多い)聞こえる「空耳アワー」のお時間がやってまいりました。お相手は、こちらのお方です」の挨拶から始まり、ソラミミストの安斎肇を紹介。画面上の座り位置は安斎が左(下手)、タモリは右(上手)である。オープニングでは、安斎の近況や『タモリ倶楽部』のその回の企画に関することなどを話し(OAではカットされる場合もある)、そのあと視聴者から投稿された『空耳』作品、2〜3作品を紹介する。投稿は、はがきでの応募のみである。番組公式サイトや電子メールからの投稿は一切受け付けていない。画面下にテロップで曲名・アーティスト名・投稿者の都道府県と市区郡町村名・投稿者名を表示、作品VTRを見た後で、その『空耳』の部分が本当は何と歌われているのかを確認するため、画面下にテロップで実際の歌詞が表示され、タモリと安斎はモニターに表示された、歌詞を見て『空耳』に当てはめて歌う。最も面白い出来と予想される作品は大体最後に紹介される(他の番組や投稿コーナーでも同様)。絶妙な作品が登場した時は、安斎が「えー!何これ?」と驚愕する事が多い。タモリが特に気に入ったり発音を確認したい作品VTRは、タモリのリクエストでもう一度流される事がある。最後にタモリが投稿者に送る賞品(詳細は賞品を参照)を決める。『空耳』で日本語に聞こえる歌詞は、イントネーションや文章の構成、内容が日本語に近いものもあれば、意味不明のものや不自然なものもある。またギャグを基本としている関係上、下ネタも登場する。当ミニコーナーのエンディング部分では、当ミニコーナーのみのテーマ曲である、 / 『Baby Face』のBGM曲が流れて、タモリが「皆さん方もどんどん探して(「どんどん聞いて」の時もある)送ってください。宛先はこちらです(タモリが手で宛先が表示されているテロップに向かって動作をする)。お待ち申し上げます(タモリと安斎が一礼をする)」と言いコーナーは終了し、この直後CMに入る。2012年3月から約1年間ほどはCM明けにコーナーが始まる構成だった。『タモリ倶楽部』の番組全体を使って、過去1年間の「空耳アワー」の作品を厳選し、分野別にダイジェスト形式にして数多くの作品を紹介、年間最優秀作品(グランプリ)を決定する「空耳アワード」という拡大版が放送されている。審査委員長はタモリが務め、ソラミミスト安斎肇の他に豪華ゲスト3〜4組を迎えて年間最優秀グランプリ賞を決定する。司会・進行は赤坂泰彦やクリス・ペプラーなど、洋楽に明るくかつ場の進行に長けたゲストが呼ばれる事が多い(2011年〜2015年はソラミミスト安斎肇が進行役を務めている)。ナレーターは武田広。1992年から2003年は半年から数年に1度の放送だったが、2004年からは年に1回ペースとなり、2005年からは、前・後編の2週にわたって放送されている。通常は『タモリ倶楽部』内のレギュラー放送で放送されるが、2001年12月30日放送分の『タモリ倶楽部スペシャル 空耳アワード2001』では、ネオプライムタイム(23:00〜24:54〔JST〕)の2時間スペシャルに進出した事もある。最優秀グランプリを獲得した投稿者には、その日のゲストから通常の「空耳アワー」の賞品ではない湯呑みやジャンパーなどが賞品として贈呈される。NIGOが出演するようになった2008年からは、A BATHING APEのロゴが入った自身デザインのファッションアイテムが賞品となっている。「空耳アワード2004」以降、音楽ジャンル(部門)ごとにまとめて作品を紹介している。ただし、発表される部門はその年の投稿状況によって毎年異なり、例としてワールドミュージック部門は「空耳アワード2008」では設けられなかったが、「空耳アワード2009」では2年ぶりに復活している。また「空耳アワード2006」ではMasterpiece部門があったが、「空耳アワード2009」では同種の部門を名曲部門、「空耳アワード2010」ではグレイテスト・ヒッツ部門とそれぞれ呼んでいる。他には「HIPHOP部門」、「メタル部門」、「ロック部門」、「スーパースター部門」、「アンダー部門」などに分けられて紹介される。また、「空耳ニュース」として毎年、過去1年間の「空耳アワー」に関するニュースが紹介されるのも恒例となっている。取り上げられるトピック数に毎年差があるため、ランキング形式にて紹介する年や、幕間コーナーとして行う年など形式はさまざまである。以下、放送日はいずれもテレビ朝日および同時ネット局においての放送日(JST)。日付を跨いだ後に開始の番組も金曜日基準。コーナー開始1周年を記念して開催。スウェットの上はTLCの作品に、下はラムシュタインの作品に贈呈。スペシャル番組。大賞の審査は全空耳が対象。ゲストの組み合わせはクリスマスにちなんでいる(「クリス・ペプラー」+「マックス」)。「空耳アワード」初、プライムタイム時間帯での2時間スペシャル。グランプリの審査は全空耳が対象。矢口と石川は後半の下ネタが続くコーナーの前に途中で退出。タモリ、安斎らはタキシードの衣裳を着ていた。2001年12月30日放送分の「空耳アワード2001」内で放送。「海外で空耳アワーの類似企画が放送されている」との触れ込みの後、海外のテレビ局が製作した映像を独自に入手したとの設定で放送された。イギリス(英語)版、ドイツ(ドイツ語)版、中国(中国語)版、ロシア(ロシア語)版が流されたがそれはすべてタモリと安斎がその土地の人間に扮して(例えば、ドイツ版ではバイエルン・ミュンヘンのユニフォームを着て付け鼻をし、テーブルにはビールが置かれている)、その土地の言語のような適当な言葉を喋っているだけだった。安斎に至っては結局その国を代表する固有名詞に頼っていた(例:ドイツ版で「ベッケンバウアー」に引っ掛けて「ベッケンばんわ」、ロシア版で「フルシチョフ」)。タモリにとっては、駆け出し時代からの持ちネタ「インチキ外国語」を久々に披露する場となった。放送内容は「邦楽の歌詞がその土地の言語ではこんな風に聞こえる」というもの。流れは、通常の「空耳アワー」と同じではあるが、空耳部分のテロップが外国語となること、曲が邦楽であることと紹介後にナレーターによる解説が入るところが違っている。最後の空耳募集の告知も外国語で表記される(テレビ局などの表記は実在のものではない)。また「賞品」も微妙に変わっている(ロシア版ではロシア帽など)。その後、「空耳アワード2006」前編でも外国語の文章に聞こえる邦楽の歌詞を紹介した「逆空耳アワー」(コーナー名のバックの耳は反転した)が行われた。紹介された作品は2つで、いずれも浜崎あゆみの曲からマーティ・フリードマンが見つけた。この時は映像ではなく簡単なイラストで再現された。また「空耳アワード2008」後編においてもフリードマンは「逆空耳」を見つけ、2つ紹介された(このときは映像であった。B'z、mihimaru GTの楽曲より)。神奈川県横浜市の常連投稿者宅をスタッフが訪問したVTRが放送された。さらにその場から作品が投稿され、賞品として投稿はがき100枚が贈呈された。この年より2週(前/後編)にわたって放送。後編では、安斎が初めてネタ作りに挑戦。作品は3本でイメージ映像のコンテも手がけたがどれも滑ってしまい、結局「3枚投稿して1枚の手ぬぐいもなし」と言う評価に。さらに萩原から「音楽評論家がよい音楽を作れる訳ではない(つまり「そういう人は作る方には回らないほうがいい」)」とキツく釘を刺された。その後も通常回でネタを作るがこの時も滑っている。作品の投稿時の評価は手ぬぐい。この事実にタモリを含む全員が驚愕していた。またフリードマンが浜崎あゆみの楽曲から逆空耳(日本語の歌詞が英語に聞こえるというもの)を2つ発見、紹介した。タモリによる評価はされず、賞品はなし。木村が空耳初投稿。2枚投稿し耳かき1つという評価。ちなみに、木村はハガキの投稿を自身が担当していたJ-WAVE『OH! MY RADIO』の生放送中に行った。またフリードマンが再び逆空耳を発見、紹介した(前年と同じくタモリによる評価はなく、賞品はなし)。松が空耳作品を投稿、手ぬぐいという結果に。ユニコーンが空耳作品に登場(一般人の新作に2作品)。しかし奥田民生個人としては空耳アワード2001に空耳俳優として出演している。グランプリ作品は2008年5月23日放送分(プロ用電動工具を使って日曜大工をしよう!! 前編)に投稿された際、安斎が1年後に化けるかもしれないとコメントをしていた。高嶋が空耳作品を投稿、手ぬぐいという結果に。マイケル・ジャクソンの「スムーズ・クリミナル」が、同一曲の別空耳で2度目のグランプリ受賞となった。くるりの岸田繁が空耳作品を投稿、見事ジャンパーとなる。また、美容家の佐伯チズ(空耳が「福山雅治」だったため本人がVTR出演)、出演者であったマキシマムザホルモンのダイスケはん(同じく空耳中に「ダイスケはん」が含まれているため本人がVTR出演)が投稿、それぞれTシャツを獲得。兵庫県加古川市在住の常連投稿者の自宅をスタッフが訪問、インタビューが行われた。マーティが参加したこともあり、曲紹介に「メガデス部門」が設定された。特別企画では、空耳の映像中での勃起VFXの撮影方法や、今年度の空耳VTRの3分の1に出演した空耳俳優・有田久徳の紹介などが行われた(後述)。グランプリ選考は6作品が同票となり、最後は二階堂(幼少期からの空耳ファンであり、彼女のお気に入り空耳ベスト5も紹介された)に委ねられて決定した。また「空耳の殿堂」として、一曲から5箇所・6作の空耳(清水圭・敷島勝盛の投稿作品含む)が生まれた『ブルース・ブラザース2000』サントラ収録曲「ファンキー・ナッソー」が紹介された。空耳アワードが年度表記になって以来初めて、2014年には空耳アワードの放送が無かったため、約1年半ぶりの放送となった。なお、2014年中に「空耳アワード」が放送されなかった理由は、安斎曰く「スタッフが忘れていたから」とのことで、番組前編は、出演者が収録先のテレビ朝日局内スタジオのセッティングを手伝う体で始まった。松たか子が出演することに因み、特別企画「アナと雪と空耳の女王」と題し、常連投稿者2人が投稿した、『アナと雪の女王』の楽曲であるイディナ・メンゼルの「レット・イット・ゴー」の新作空耳を放送した。また、ハマ・オカモトが「ベースがシビれる空耳セレクション」を紹介する企画もあり、自身の投稿した新作空耳も放送された。なお、アワード後編の放送日より、タモリ倶楽部に初めて字幕放送が導入された。武蔵新城の居酒屋ミミちゃんにて収録された。直木賞作家の道尾秀介と、ゲストの山口一郎の投稿した新作空耳がそれぞれ紹介された。また、特集としてサカナクション山口一郎にちなんで過去の魚ネタの空耳が紹介された。今回もレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの曲の作品がグランプリ作品に選ばれ、空耳アワード2013、2015、2016の3回連続のグランプリ受賞となった。そのため、最後にグランプリ作品の映像を流す際、画面の右端に「祝 三連覇」というテロップが表示された。(実際は「祝」という字は○の中に書かれていた。)投稿者には、1作品につきタモリの選択により評価の高い順にのいずれか1つの賞品(例外あり)が贈呈される。1992年4月の当ミニコーナー開始当初は、賞品は手ぬぐいのみであったが、同年5月にはTシャツとジャンパー、2007年には耳掻き(ソラミミかき)が追加された(後述)。コーナー開始から現在まで、手ぬぐいの贈呈が最も多い。Tシャツは2006年頃まで、年間30件前後の投稿に対して進呈されていたが、2007年に耳掻きが登場してからは従来のTシャツ相当の作品で耳掻きが進呈されるようになり、現在では年間でも数件程度しか進呈されなくなっている。このため、現在ではTシャツは「ジャンパーにあと一歩」という意味合いを持つ賞品となっている。ジャンパーは余程の優秀作・傑作でもない限りプレゼントされない。2003年3月14日放送分以来、4年間ジャンパーが出ていないことが「空耳アワード2007」内の「空耳10大ニュース」で紹介されたほどである。ジャンパー作品の空白は2007年5月25日放送分まで続いた。Tシャツより上だがジャンパー未満のように、いずれかのランクに当てはまらない場合には、Tシャツとソラミミかき(2014年11月14日放送分)、Tシャツと手ぬぐい、ソラミミかき2種類(2008年6月20日放送分、後述)のほか、その他の商品(はがき、吸盤など、通常の商品に加えられる場合と加えられない場合がある)が進呈されたことがある。その他の商品には、ボツに近い手ぬぐい以下の作品に対して送った、たまたまその辺にあった物(紙コップや豆菓子、ただの石など)を含む。また、何ももらえなかった作品も幾つかある。これ以外に2007年5月4日放送分ではタモリと安斎が関係ない話に夢中になってそのまま流してしまい、評価をされないままコーナーが終わってしまった作品もある(放送時にスタッフが評価を忘れていたことをテロップで表示した)。賞品の中では、手ぬぐいの人気が高く、ジャンパー・Tシャツ相当の優秀作であったにもかかわらず投稿者が「手ぬぐい希望」と添え書きしたばかりに手ぬぐいに変えられることもある。また「空耳アワー」と言うのを「空聞アワー」と書いてあり、ジャンパーのはずがTシャツになった作品もある(1995年8月4日放送分)。安斎が言うには「タモリが聞こえるといったら高確率で手ぬぐい」だそうである。それでも「空耳アワード2006」では手ぬぐい作品が大賞を受賞した。タモリは「手ぬぐいでもチャンスがあるということだ」とますます開き直っている。判断基準は少し曖昧で空耳の完成度が高くてもイメージ映像がつまらなかったりタモリの機嫌、安斎の遅刻等で「面白かったけど手ぬぐい」と言うケースがある。窪塚洋介が東京スポーツ映画大賞で、空耳Tシャツを着ていたのを受け(実は偽物で胸の英語の部分が違う)、急遽Tシャツを獲得した投稿者を集めた「Tシャツ同窓会」(2002年4月5日放送)が行われた事もある。この企画に出演の浅草キッドは「窪塚くん本人が来たら2H(=2時間特番)」と宣ったが、実現はしなかった。また、2002年3月1日放送分の(タモリがメイン司会を務める)『ミュージックステーション』(テレビ朝日系列)で生出演した、SOPHIAの曲『HARD WORKER』が「英語詞なのに日本語に聞こえる」という仕掛けを持っていたため、トークで松岡充が「ジャンパーが欲しい」という旨の発言をした。タモリは「(曲は)なかなか良く出来ている」としながらもジャンパー進呈か否かには悩む様子を見せ番組はそのまま終了したが、後に松岡がラジオ等で「番組の後でタモリさん直々に下さった」と結局入手した事を明かしている。「空耳アワー」以外の場で賞品が進呈された珍しい例である。2002年9月27日放送分の音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系列)内で、サザンオールスターズの桑田佳祐が手ぬぐいを持参してきたことがあり、メイン司会のタモリを笑わせていた。賞品の評価基準としては「ややウケ=手ぬぐい、バカウケ=Tシャツ、大爆笑=ジャンパー」(旧基準)だったが、2005年の空耳アワードの中で「1位=ジャンパー、2-4位=Tシャツ、5位以下=手ぬぐい」(現基準)にすることを発表した。なお、ランキングは40位まであるといわれている(しかし「空耳アワード2005」の後数回で話されなくなった)。「空耳アワード2006」後編では、常連投稿者の「手ぬぐいがたまっているので、他の賞品を考えて欲しい」との意見(しかしその常連投稿者は「そのようなことは書いていない」という)を基に新賞品を考案。コースター、栞、ポケットティッシュの3品が候補に挙がりコースターが有力視されたが結局スタッフの無気力や予算面の都合からボツとなり、追加・変更は見送られた。その後、2007年に「ソラミミかき」なる耳掻きが登場した(安斎デザインの右耳とタモリデザインの左耳が描かれた板が付いた2種類があり、どちらがもらえるかはタモリがどちらを手に取るか次第である。2008年6月20日放送では左右両方の耳かきを獲得した作品が生まれた)。「空耳アワード」のグランプリにも賞品(湯飲みなど)が贈られる(前述)。2010年には「手ぬぐいの在庫が切れた」ということで、タモリや安斎、みうらじゅん、土屋礼央により、新しい手ぬぐいを数量限定で製作するという企画が番組本編で行われ、タモリ・土屋版と安斎・みうら版の2タイプの新手ぬぐいが製作された。手ぬぐいの出来が良かった為か、通常であれば賞品は手ぬぐいレベルであってもタモリが出し惜しみをして、その代わりに耳かきが賞品になる事態が起きている。このため、本来は耳かきレベルの作品に対しても、新手ぬぐいが賞品となっている。2010年下半期からは、NIGOが「空耳アワード」に2008年以降レギュラー出演している縁(本人曰く「年一レギュラー」)で製作したジャンパーが賞品として採用されている。2011年3月25日放送回の「空耳アワード2011」前編で、有名人投稿企画にてくるりの岸田繁が投稿した作品に初めて贈られた。その1年半後の、2012年8月24日放送回で初めて一般の獲得者が現れた。そのため翌週8月31日放送回からジャンパーがパープルバージョンにリニューアルされたが、同年10月12日放送回でもジャンパー獲得者が現れたため、翌週10月19日放送回から今度は白と黒のストライプバージョンにわずか2か月の間にリニューアルされるという異例の事態となった。ちなみにリニューアルされたジャンパーもどちらもNIGO製作の物。この事態を番組では「ジャンパーバブル」と称している。2015年10月30日、11月6日放送回では二週連続ジャンパー獲得者が現れた。一週目にNIGO製作の一品物のジャンパーが賞品として出されてしまったため、二週目の投稿者には、2010年以前に使われていた番組の作った従来のジャンパー(番組内では「ペラペラのやつ」と表現されたもの)が送られた。大量に在庫が残っているため、今後は従来のジャンパーが賞品となることが翌週の放送でテロップにより告知された。なお、二週連続ジャンパーが出されたのは、1995年5月12日、5月19日以来20年ぶりのことである。「番組美術からのお願い!空耳オブジェを作って下さい!!」(2011年10月8日放送分)の企画にて、毎回「空耳アワー」でテーブルの上に飾りとして置かれていた「空耳オブジェ」が不慮の事故で壊れてしまい(その前週である、2011年10月1日放送分で壊れたことが発覚し、この回ではオブジェが撤去されていた)2代目「空耳オブジェ」を出演者全員で専門家の指導の元に製作する回があった。3名のエキスパート(専門家)をゲストに招き入れ、自ら図案を製作した「空耳オブジェ」の中から1つを採用するコンペ方式。エンディング部分にて3作品製作したものは各自、番組に寄付することで合意を得て、毎週1〜3をローテーション方式で「新空耳オブジェ」を使用することになった。楽曲と共に放映されるVTRの出演者は、そのほとんどがスタッフ(頻繁に出演していた当番組のディレクターの山元豊洋(ハウフルス)や当番組のカメラマンの中島せいやは「空耳アワード」でも取り上げられたことがある)やスタッフの身内、小規模プロダクションの所属俳優が多く、中には作品に頻繁に登場する「空耳俳優」もいるものの、低予算の深夜番組であるため、世間で広く知られているような人はまれにしか登場しない(空耳アワー作品に出演した事のある著名人も参照)。子役についても「中学入学時等の分かれ目に辞める人が多く、現在の連絡先も不明のケースが多く」ほとんどの子役が引退していると「空耳アワード2012」にて語られている。エロチックな作品ではAV女優を起用していることもある。ただし、同局のトーク番組『徹子の部屋』出演時に撮影された写真画像を引用して、ジュディ・オングやそのまんま東(当時)が出演したこともある。「昔はプロデューサーの行きつけの高級クラブのお姉ちゃんとかもよく出てた」(以前のスペシャル内でのタモリの発言)とのことである。また、深夜番組と言うことで、下ネタではない空耳作品でも性関係を示唆するイメージ映像を作る傾向にある。かつて映像には女性の乳房の露出もあったが自主規制からか2003年を最後に乳首の露出はなくなりその後は乳首を星マークで隠すなどしていたが、2005年頃を境に画面に登場しなくなった。現在は「おっぱい」などと聴こえる空耳が出ても映像では別の物に置き換えたり、水着姿で描写するようになっている。ちなみに作品VTRに出てくる男優の下着は、なぜか白のブリーフが多く、童貞はメガネをかけていることが多い。空耳部分に「安斎」とあった際には、安斎が実際にVTRに出演したが、空耳部分が「タモリ」の時はタモリの白黒の顔写真、タモリの顔写真の面をかぶった別人、タモリをデザインしたユンケルの風船人形、タモリをイメージしたサングラスとカツラなどが出演した。本業でも筆が遅く時間にルーズであることで有名な安斎はこの収録によく遅刻をし、間に合った時はタモリから小言を言われている。間に合わなかった時はタモリが1人で進行するかその回の収録で出たゲストが同席する(渡辺祐の出演が多い。1人進行の時、安斎に対する小言や説教だけで終わり投稿作品を紹介しなかった回もある)。代々木での収録では安斎が間違えて代々木上原に行ってしまい遅刻したこともある。なお、2004年は無遅刻無欠勤の偉業を成し遂げた(ただし、これは安斎が遅刻することを前提に彼にのみ集合時間が早く伝えられていただけであり、実際は遅刻している)。また、2006年も無遅刻を達成したが2007年初収録でいきなり遅刻した(『笑っていいとも!』(フジテレビ系列)の「テレフォンショッキング」に安斎がテレフォンゲストとして出演した際タモリが暴露)。その回は翌週の「空耳アワード2007」にも出演したマーティ・フリードマンが代役として同席し(安斎はコーナー途中から出演)、タモリがコーナーの最後の宛先紹介で司会はどちらがいいか投稿者から意見を募った。その後2008年3月14日放送の「空耳アワード2008」後編で、実際に投稿者から4通の手紙が届いていたことが明らかになった。内訳はフリードマン3通、安斎1通。また、テレビ朝日本社内での収録の際に奥田民生が偶然見学に来ており、スタッフはこれ幸いとコーナー司会の代役を頼んだが、安斎が意外に早く到着したため(収録開始から5分ほど後)スタッフはしきりに残念がったという。来てしまったものは仕方ないので、奥田は司会では無くタモリの代わりの判定役で出演。なお彼は手ぬぐいレベルの作品にもすべてにソラミミかきを出したので、タモリは「甘いなー」「大インフレだ」と嘆いていた。なお早々に代役を立てられた事に対し安斎は「5分しか遅れていない」と訴えたが「5分も遅刻、1時間も遅刻」とタモリは突っこんでいる。東京が大雪に見舞われた2014年2月8日収録の回では、当然のように安斎は現場に到着せず、出演していたインパルス板倉がそのまま司会を務めた。「空耳アワー」出演の依頼に対して「最初は嫌で苦手だったので1回のみ出演後は断ろうと思っていたが、その1回目の収録で大遅刻してしまい断りにくくなってしまったため、出演を続けている」と雑誌のインタビューで語っていた事がある。遅刻の理由の例として、「締め切りが過ぎた仕事を徹夜で片付けていて、出掛けに風呂に入ろうとしたが水だった」と語っていた。他にも「冷蔵庫が安売りしていたので」という理由で大遅刻したこともある。近年では「空耳アワー」収録・撮影において、安斎のみ予定よりも2時間前の集合時刻を伝えられているとの事(最初は「30分前」であったがあまりにも遅刻するため「1時間前」となり、その後さらにスタッフらは余裕の時間をとり「2時間前」になったとの事。(作品数は2016年9月30日放送分まで)写真のみの出演の場合出演者が多岐にわたるため割愛する。過去にはローリー寺西(現・ROLLY)、清水圭、大相撲の大関・武双山(現・藤島親方)、眞鍋かをり、安斎と仲のよい錦島親方(元前頭・敷島、現・浦風親方)から投稿もあった。また一時期ウルフルズのサンコンJr.が毎週のように「手ぬぐい希望」と書いて投稿していたが、採用されたのはたった1回(「空耳アワード2001」で事実上の特集として取り上げられウルフルズが3人揃ってコメント出演し、一度に3本も紹介された)。ネタを投稿する常連(ハガキ職人)に、あだ名をつけ(現在2人)、名前を呼ぶこともある。『タモリ倶楽部』の常連を大切にする傾向といえよう。その他、ネタが無いもしくは送られたネタに秀逸なものが無い場合、スタッフが見つけたネタが紹介されるケースが稀にある(コーナー内では一切触れないものの、「新宿区・高橋洋二」「横浜市・加藤トモヒサ」などの投稿者のネタがある)。また空耳の元詞が不明の時もあったり寺西は歌詞ではなくギターのノイズ音を空耳として紹介した事もあった。他にも、チン中村(銀杏BOYZ)、玉置浩二、敷島勝盛の3人はかつて紹介されたネタの存在する部分から発見した別の空耳を投稿した。また、メインの特集ではがきを募集したとき「○○(この中に主に手ぬぐいなどの評価が入る)希望」と書いた投稿者もいる。※50音順
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。