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ラブカ

ラブカ(羅鱶、学名 "Chlamydoselachus anguineus")は、カグラザメ目ラブカ科に属するサメの1種である。ラブカ科の現生種は2種のみ。外見からウナギザメ(鰻鮫)と呼ばれることもある。大西洋・太平洋の大陸斜面、水深500–1,000メートルの海底で生活するが、日本では駿河湾、相模湾などで浅海に上がってくる。原始的なサメの特徴が見られることから生きている化石と呼ばれる。全長2メートルに達し、鰭は体後部に集中する。鰓弁は大きくヒダ状になり、英名 frilled shark の由来ともなっている。蛇のように体を伸ばして獲物に食らいつく姿が観察されている。顎が大きく三つまたに割れた鋭い歯を持つためかなり大きな獲物も飲み込むことができる。主に頭足類を食べる。無胎盤性胎生で、繁殖期はなく、妊娠期間は3年半である。まれに底曵き網や底延縄で混獲されるが、漁業の対象にはならない。国際自然保護連合 (IUCN) は保全状況を準絶滅危惧としている。ドイツの魚類学者は1879年から1881年に日本を訪れ、2個体の標本をウィーンに持ち帰った。だが、彼の手稿によるとこの標本は失われたようである。そのため、最初の記載は1884年、米国の動物学者サミュエル・ガーマンが "Proceedings of the Essex Institute" で公表した "An Extraordinary Shark" と題した記載論文とされている。タイプ標本は相模湾産の1.5メートルの雌個体である。ガーマンは本種に科・属を新設し、古代ギリシア語 "chlamy"(外套)、"selachus"(サメ)、ラテン語 "anguineus"(ウナギ型)に由来する "Chlamydoselachus anguineus" という学名を与えた。英名には frill shark(ひだ飾りのサメ)、lizard shark(トカゲザメ)、scaffold shark(吊り足場ザメ)、silk shark(絹ザメ)などがある。多尖頭の歯、眼の後方で頭骨と直接関節する顎(両接型)、椎骨が不明瞭で脊索のような脊柱に基づいて、昔の専門家は本種を絶滅した板鰓類(サメ・エイとその祖先)の生き残りだと考えていた。ガーマンは古生代のデボン紀(約4億1600万年前から約3億5920万年前)に栄えたクラドセラケと本種を同じグループ "cladodonts" に位置付けた。彼と同世代のテオドール・ギルとエドワード・ドリンカー・コープは中生代に栄えたヒボドゥス目との関連を指摘し、コープは本種を化石属の "Didymodus" に位置づけた。一方、最近の研究では、頭の骨格構造にツノザメ類に近い部分もあるとされ、この説に疑問を呈する声もあるが、クラドセラケと同様の歯形状と、鰓穴の数が6個あるという説明と解明まではされていない。骨格や筋肉の特徴は明らかに現生のサメ(新サメ類、Neoselachii)のものであり、特にカグラザメと類似する。また、分類学者の白井滋は単型のラブカ目 (Chlamydoselachiformes) を提唱している。それでも本種は現生サメの中で最も古い系統の一つに属し、白亜紀後期(9500万年前)、また、おそらくジュラ紀後期(1億5000万年前)の化石が発見されている。 原始的なサメの特徴をよく残していることから「生きている化石」と呼ばれる。稀種ではあるが分布域は広く、大西洋・太平洋全域から散発的に記録がある。東大西洋ではノルウェー北方・スコットランド北方・アイルランド西方・フランスからモロッコ・マデイラ諸島・モーリタニア。中央大西洋ではアゾレス諸島からブラジル南方のリオグランデ海膨までの大西洋中央海嶺上・西アフリカ沖のバビロフ海嶺。西大西洋ではニューイングランド・ジョージア州・スリナム。西太平洋では本州南東・台湾・ニューサウスウェールズ・タスマニア・ニュージーランド。中央・東太平洋ではハワイ・カリフォルニア・チリ北部で確認されている。2009年、南アフリカ沖に生息する個体は別種 "C. africana" とされた。日本では相模湾や駿河湾で比較的多く見られる。大陸棚外縁と大陸斜面上から中部に生息し、湧昇流などの生物学的生産力の高い海域を好むようである。最大で水深1570メートルから見つかっているが、通常1000メートル以深では見られない。駿河湾では水深50–200メートルでよく見られるが、8–11月は100メートル以浅の水温が 15 を超えるため深場に移動する。基本的には海底付近で生活し、小さな砂山の上を泳いでいる個体が観察されている。だが、おそらく日周鉛直移動を行い、夜間には表層で摂餌すると考えられる。大きさや繁殖状況に応じて棲み分けが行われている。体型は細長い円筒型。頭部は幅広くて平たく、短く丸い吻がある。鼻孔は縦に裂け、前鼻弁で二つに区切られている。眼は比較的大きく楕円形で、瞬膜を欠く。非常に大きい口は普通のサメと異なって体前端に開く。口角に溝・褶はない。歯列は隙間を開けて並び、上顎で19–28列、下顎で21–29列である。歯は合計で300本ほどで、個々は小さく、細い三尖頭をもち先は鋭くとがる。尖頭の間には小尖頭がある。鰓裂は長く6対で、鰓弁の後部が伸びてひだ状になる。第一鰓裂は喉で繋がって襟状になっている。胸鰭は短くて丸い。背鰭は1基で小さく、後縁は丸い。体後方の臀鰭上部に位置する。腹鰭・臀鰭は大きく、幅広くて丸く、体後方に位置する。尾鰭は非常に長く、下葉・欠刻がない。腹面には1対の厚い皮褶が走るが、その機能は不明である。腹部は雄より雌の方が長く、腹鰭がより後方にある。皮歯は小さく、鏨型である。尾鰭背面の皮歯は大きくて鋭い。体色は全体的に暗褐色から灰色。最大全長は雄で1.7メートル、雌で2.0メートルである。近縁種に南アフリカ産の "C. africana" (Ebert & Compagno, 2009) が知られている。この種は脊椎骨数が160–171でラブカの147より多く、腸の螺旋弁数が35–49でラブカの26–28より多い。また、頭部はより長く、鰓裂はより短い。これにより、現生のラブカ科は "C. anguineus" および "C. africana" の2種で構成されることになる。数が少なく、比較的海の深い所に生息する種であるため、観察が難しく、詳しい生態はほとんどわかっていない。普段動きは緩慢で、ウナギのように体を波打たせて遊泳する。遊泳速度は速くない。骨格の石灰化が弱く、低密度の脂質が詰まった大きな肝臓を持つ。これは体の密度を減らし、水中に浮かぶための適応である。開いた側線を持つ数少ないサメの一つで、機械受容器の有毛細胞が外部に露出している。これはサメの基底クレードに見られる形質であるが、獲物の細かい動きを捉えることができると考えられる。尾鰭の先端を欠損した個体がよく見つかるが、これは他種のサメに襲われたものと考えられる。寄生虫として "Monorygma" 属の条虫、吸虫の "Otodistomum veliporum"、旋尾線虫の "Mooleptus rabuka"が知られる。顎は柔軟で非常に大きく開くことができ、全長の半分を超える獲物を飲み込むことができる。だが顎の長さと関節からすると、他のサメに比べあまり強く噛み付くことはできないようである。ほとんどの捕獲個体には胃内容物がなく、消化速度が速いか摂餌間隔が長いことを意味すると考えられる。自分よりも小柄なサメや硬骨魚類、頭足類などを捕食する。銚子市で捕獲された1.6メートルの個体は590グラムのニホンヘラザメを飲み込んでいた。駿河湾では餌の60%がイカであり、ユウレイイカ・クラゲイカのような動きの遅い種だけでなく、ツメイカ・トビイカ・スルメイカのような大型で高速遊泳する種も捕食していた。泳ぎの遅い本種がどのように高速遊泳するイカを捕えるのかは不明であるが、傷ついた、または繁殖後で弱った個体を狙っている可能性はある。体後方に鰭が集中した体型は瞬間的な突進に適しており、蛇のように体をくねらせて獲物に食らいつくことができる。さらに、鰓裂を閉じることで負圧を生み出し、獲物を吸い込んでいるとも考えられる。鋭く小さい、内側に向いた歯は顎を突き出すことで外側に回転し、獲物を引っ掛けやすくなる。捕獲個体の観察からは口を開けたまま泳ぐことが分かっているが、これは白い歯と黒い口内の対比によって、疑似餌として機能するという仮説もある。無胎盤性胎生で、胎児は卵黄によって成長する。だが胎児間で体重が異なることがあり、母体からも何らかの形で栄養が供給されると考えられる。成体雌は二つの卵巣、一つの子宮(右側)が機能する。深海は季節の影響が少ないため、繁殖期はない。おそらく繁殖のために、大西洋中央海嶺の海山に15匹の雄、19匹の雌が集まったことが記録されている。産仔数は2–15だが、平均6である。雌は2週間おきに排卵するが、妊娠中は体腔に十分なスペースがないため、卵黄形成と卵巣卵の発達は停止する。受精卵は薄く楕円体で、茶色の卵鞘を持つ。3センチメートルに達した胎児では顎の形成が始まり、外鰓・全ての鰭が出現する。6–8センチに達すると外鰓が完全に形成され、卵殻は脱ぎ捨てられて母体から排出される。40センチに達するまで卵黄嚢の大きさはほぼ一定であるが、50センチに達するまでに急速に消失する。成長率は1.4センチ/月であり、他のあらゆる脊椎動物より長い3.5年の妊娠期間を持つ。出生時は全長40–60センチである。雄で全長97–117センチ、雌で全長135–150センチで性成熟する。生体と人が遭遇することは少なく、人に危害を加えることはない。扱う際に鋭い歯で怪我をすることはある。2004年8月27日、米国のブレーク海台で遠隔操作無人探査機 (ROV) のによって、初めて深海での姿が観察された。多くの専門家は、シーサーペントの目撃報告の一部は本種によって説明できると考えている。本種はそれほど大きくないが、より大型の化石種が生き残っていると信じている未確認動物学者もいる。まれに底曵き網や底延縄で混獲されるが、漁業の対象にはならない。駿河湾では鯛・ムツの刺網、サクラエビ漁の網にかかることがあるが、漁網を傷つけるため漁師からは嫌われる。まれに肉や魚粉が流通する。繁殖力の低さと生息域での商業漁業の拡大により、国際自然保護連合 (IUCN) は保全状況を準絶滅危惧としている。以前から地元の漁網にかかることがあったが、その容貌から縁起が悪いとそのまま船上で捨てられているらしいと、静岡県清水市(現・静岡市清水区)三保にできた東海大学海洋学部の研究者たちが聞きつけ、捕まえたものを捨てずに持ち帰ってもらうように依頼をすることで標本が集まるようになったという。生体の展示は非常に稀で、あったとしてもごく短期間である。固定標本の展示は各所の水族館や博物館で行われている。

出典:wikipedia

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