有村産業(ありむらさんぎょう)はかって沖縄県那覇市港町に存在した海運会社。沖縄本島と本土や先島諸島、さらには台湾とを結ぶ航路を有していた。通称は沖縄カーフェリー。1950年11月、与論町出身の有村喬により設立された。奄美航路を運航するマルエーフェリーとは、創業者同士が親戚関係である。空路の整備により1980年代以降旅客が減少し経営を圧迫していたが、1995年に旅客重視の「クルーズフェリー飛龍」「クルーズフェリー飛龍21」を船舶整備公団(現・鉄道建設・運輸施設整備支援機構)の資金で相次いで就航させる。他社が旅客扱いを簡素化もしくは廃止する流れに逆らったこの方針は失敗し、1999年に経営破綻した。オーナー一族の有村家は経営から退き、沖縄電力を中心とした沖縄財界が支援して再建を図った。2008年、原油価格の高騰から再建計画を変更しようとしたが、最大の債権者である鉄道建設・運輸施設整備支援機構が反対、さらに燃油供給の現金決済を求められたことで運転資金が枯渇し破産に至り2012年12月をもって清算結了、消滅した。2008年6月、航路維持のため旧経営陣が中心となり「琉球フェリー」を設立し、45億円の資金を調達してフェリー1隻を競売で買い取り就航させる計画が明らかになった が、資金調達ができず宙に浮いた形となっている。このほか、琉球海運による救済合併をはじめ、いくつかの航路再建案が示された が、いずれも実現することはなく、所有していた全ての船舶が売却されて再開の道は断たれた。有村産業の破綻で沖縄本島と台湾との旅客航路が途絶えたが、フェリー航路の開設は現在も実現していない。2014年10月7日には台湾の華岡グループが花蓮と石垣島を結ぶ貨客船の運航を計画している事を発表している。以下は破産前に運航していた航路である。台湾方面へは、船内設備の出国準備を行うため一旦那覇港で下船の必要があった。
出典:wikipedia
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