真賀田 四季(まがた しき)は森博嗣著の推理小説に登場する架空の人物。この項目では便宜上、彼女を主役とした小説のシリーズ『四季』についても記述する。2014年のテレビドラマ化作品『すべてがFになる』では早見あかりが演じ、2015年放送のテレビアニメでは木戸衣吹、甲斐田裕子が演じる。「人類のうちで最も神に近い」と言われる天才プログラマー。29歳。情報工学、特に仮想現実、人工知能の領域で研究実績がある他、多様な分野の話題について有益な意見を出せる知能を持つ。自身の体験をまったく劣化させずに記憶に留めて置く事ができる。またその驚異的な頭脳を用いて複数の人格を有する多重人格者でもある。作中では、「彼女と会話をすれば1分で彼女の人格がいかに超越したものであるかを知ることができる」という。彼女にとっては殺人すらタブーではない。5歳のときに自身の特異性を認識して以来、数多くの偉業を達成する。この時点ですでに彼女にとって「知識のインプット」は完了している。論文などの文字を書き相手に伝達することは無駄だという彼女にとって、数々の肩書きなどは彼女の才能がたまたま客観的にアウトプットされてしまった部分についての評価でしかない。MITのPh.D.を修了して、既に有名になって久しい14歳の時に両親を殺害したという容疑で裁判にかけられるが、心神喪失状態と判断され、無罪となる。この事件以後15年間、研究所のある妃真加島に閉じこもって表に姿を現さなかった。しかし、犀川創平が妃真加島を訪れたタイミングを利用して、軟禁されていた研究所からとある手段で脱出、その後も様々な場面で犀川と関わることになる。人類を超越した彼女の人格、能力故に彼女の頭脳を狙う政府や巨大企業は多く、また、組織などからの強力なバックアップがあると言われている。それは当然に、彼女の頭脳がもたらす利益が目的であり、四季自身もそれらの企業や組織を様々な形で利用するのが目的である。『S&Mシリーズ』の第1作『すべてがFになる The Perfect Insider』に登場以後、『有限と微小のパン The Perfect Outsider』(『S&Mシリーズ』の第10作)、『赤緑黒白 Red Green Black and White』(『Vシリーズ』の第10作)、『Gシリーズ』など犯罪の向こうに見え隠れし、「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」だけにとどまらず、「百年シリーズ」など、森博嗣の著している作品にとって極めて重要な人物である。『四季』シリーズ(Shiki series)は、刊行順において第3のシリーズとなる。シリーズ名は、最初のシリーズである『S&Mシリーズ』に登場する真賀田四季の名前からとられた。英題では『The Four Seasons』であり、以下の4章から成る。4作を1冊にまとめた『四季 The Four Seasons』も刊行されている。4作の英題は、それぞれ「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」を意味している(「玄冬」の「玄」は黒を意味する。四神である、青龍、朱雀、白虎、玄武と同様、五行説からきている)。『四季』シリーズには、2つの意義があるとされる。一つは、『S&Mシリーズ』(全10冊)と『Vシリーズ』(全10冊)のつながりが明かされることである。つまり、両シリーズの登場人物の人間関係が明らかにされる。もう一つは、『S&Mシリーズ』の第1作『すべてがFになる The Perfect Insider』及び第10作(最終作)『有限と微小のパン The Perfect Outsider』に登場する真賀田四季の物語である。例えば『四季 春』には、真賀田四季の子供時代が描かれている。また、真賀田四季は、『Vシリーズ』第10作(最終作)『赤緑黒白 Red Green Black and White』の最後にも登場し、『四季』シリーズへのつながりを暗示している。そもそも『Vシリーズ』最終作のタイトルである『赤緑黒白 Red Green Black and White』自体が、夏春冬秋(赤緑黒白)と順番は違うものの「四季(の色)」を示している。なお著者自身に依れば、シリーズと銘打たれてはいるが4章立てだった作品をたまたま分冊して発行しただけで、厳密にはシリーズではないとのことである。その他、S&Mシリーズ、Vシリーズの人物が多数登場する。森博嗣の4つのシリーズ『S&M』『V』『四季』『G』では、『V』『S&M』『G』の順に直線的にシリーズ内の時間が流れているのに対して、『四季』シリーズは、真賀田四季を中心にした(真賀田四季の主観及び彼女をめぐって行動する『S&M』『V』の登場人物たち)ストーリー展開となっている。つまり、『四季』シリーズは、『V』『S&M』『G』といったストーリーを本流とすると、サイド・ストーリーの位置づけとなる。
出典:wikipedia
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