白井 克彦(しらい かつひこ、1939年9月24日 - )は、日本の工学者。放送大学学園理事長(2011年4月 -)。日本電信電話株式会社取締役(2012年6月 -)。第15代早稲田大学総長(2002年 - 2010年)。専門は知能情報学。学位は工学博士(早稲田大学)。総長就任後は、自ら理事長を務める早稲田実業学校の入試面接における寄付金強要問題や(後に都による私立学校助成金が停止)、理工学部における松本和子教授の研究費流用疑惑など難問を抱えたが、改革推進と同時に大学運営の正常化に傾注・苦慮した。但し流用疑惑に関しては、疑惑の出ている別の助教授の事実関係を「調査前にもかかわらず、総長自身が『シロ』と断定していた」との指摘も読売新聞紙上社説などでなされた。大学時代には男声合唱団「早稲田大学グリークラブ」に所属。レーニン研究者の白井聡は実子。前任者の奥島孝康と同様に大学改革に積極的であり、就任後様々な改革に取り組んだ。総長就任後、スポーツ科学部、国際教養学部、政治経済学部国際政治経済学科、大学院公共経営研究科、大学院情報生産システム研究科、大学院法務研究科、大学院会計研究科、大学院スポーツ科学研究科を新設。2007年には第一文学部及び第二文学部を統合再編し、文化構想学部と文学部を新設。また理工学部を分割し、基幹理工学部、創造理工学部及び先進理工学部に再編した。2008年、東京都中野区の警察大学校の跡地一部を取得し、新たに「中野キャンパス」を2012年に開設する予定であることを表明した。実際は、留学生の大規模受入れに伴い、「早稲田大学中野国際コミュニティプラザ」として、2014年度から開設されることとなった。かねてから慶應義塾大学と対比され、「医学部設置構想」たるものが度々沸き上がるものの、現段階では東京女子医大との「医工連携」に留まっている。また、総長自身が「医学部は持っていないほうがメリットがある。様々な大学と得意分野で連携が出来る」と発言しており、医学部を設置する予定は現段階では無いようである。2008年、筑波大学と教育・研究における包括的協定を結んだ。早大の理工学及び筑波大の医学の両者を履修することで、両方の学士を取得できるプログラムを検討している。実現した場合、医学部のない早稲田大学を卒業した者が医学士号を取得できることになる。アジア、とりわけ中国への進出が目立つ。2004年には、北京大学との共同教育研究機構の共同設置を表明し、また同大との「ダブルディグリー課程(両大学の学士を取得可能なプログラム)」を設置している。大学の国際化に傾注しており、2007年には「5年以内に留学生を8000人受け入れる」計画があることを表明した。2001年の早稲田大学専門学校から早稲田大学芸術学校への組織再編を継承し、就任直後の2003年に早稲田大学川口芸術学校を新設するなど、直属専門学校に力を入れ、芸術分野への進出を試みるものの、経営不振により、2010年に早稲田大学川口芸術学校は閉校が発表され、早稲田大学芸術学校も規模が縮小されての存続となった。2009年4月から大阪府茨木市の「摂陵中学校・高等学校」を系属校化し、校名を「早稲田摂陵中学校・高等学校」に変更した。また、佐賀県唐津市に「早稲田佐賀中学校・高等学校」を2010年度に新設し系属校とした。前者は「学校法人早稲田大阪学園」、後者は「学校法人大隈記念早稲田佐賀学園」がそれぞれ設置し、早稲田大学を設置する「学校法人早稲田大学」とは別法人である。卒業生のそれぞれ約1割と半数が早稲田大学へ進学できる。
出典:wikipedia
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