ドンキーカルテットは、1964年 - 1970年にかけて活躍したコミックバンド。1964年にザ・ドリフターズから独立する形で誕生した（この経緯はザ・ドリフターズの項を参照）。小野ヤスシをリーダーとして、テレビなどでも活躍していたが、1970年に解散。以降はそれぞれ単独でタレントや司会者として活躍していた。コミックソングの代表的なヒット曲として、約20万枚を売り上げた「宮本武蔵」がある（歌詞の適当ぶりに、同名の著名小説で知られる吉川英治の遺族がクレームを入れたという）。祝以外は初期ドリフターズのメンバーで、演奏経験は長い。ドンキーカルテット解散後の1984年10月7日から1985年9月29日まで日本テレビ制作でレオナルド熊が看板のバラエティ番組「WAッ!熊が出た!!」では約15分のコーナー枠「帰ってきたドンキーカルテット」で小野ヤスシとジャイアント吉田の二人がレギュラーとして往年の音楽コントや書き下ろしの演芸を披露している。現在（2016年）ジャイアント吉田はユー・チューブに自身の公式チャンネルを設け、家庭用ビデオ・テープに記録保存していたものを公開している。祝勝は引退後で猪熊虎五郎はスケジュール都合から不定期出演だったがカントリー・アンド・ウエスタン時代の飯塚文雄、岩倉忠らミュージシャンに、アコーディオン奏者横森良造らが参加している。小野・吉田ほかの出演は猪熊、岩倉、横森にレオナルド熊、シゲ堂本（キーボード）、ジョニー高田（ドラムス）、出雲ミノル、西ヒトシ、やまだマサ、バラクーダ、ローサリー・アンサンブルなど。コント・演芸の素材では収録の1985年頃に近い活動後半期のエルヴィス・プレスリー、フリオ・イグレシアスなどを取り上げ、楽器経験乏しいレオナルド熊は早々参加辞退しコーナー約15分間は番組と分離し小野と吉田が往年の「一発ぶちかましてご覧に入れます。」、猪熊の奇声、「仲間割れ言い争い」に「無視して勝手に食べるお弁当」など往年の「十八番芸」再現にゲストミュージシャン参加からドンキーカルテットから展開した音楽コントを披露している。1960年代全盛期のドンキーカルテット動画は1982年ポニーキャニオン「東京ギャグ列伝〔下〕」以外ほとんど残されておらず再演にかつての仲間達との「帰ってきたドンキーカルテット」は戦後日本の芸能と1950年代洋楽ポップスを再現する貴重な記録である。カントリーやロカビリー音楽のバンドから派生したドンキーカルテットはコミック・ミュージックでは新進気鋭のや映画で底抜けコンビ、ジャック・レモン、ルイ・ド・フュネスなどを研究したと云い、前身時代には進駐軍関連で米軍キャンプ、ナイトクラブやディスコでは客のダンスを遮らないノンストップ演奏が求められ、楽器担当が小用などよんどころのない事情から離れる場合にはその楽器を代理で演奏する技量も求められ、マルチミュージシャン感覚を鍛えたとされる。ドンキーカルテットの先輩で通称「ボーイズ」演芸でアメリカ戦前からのボードビル・ミュージックはあきれたぼういずの坊屋三郎が灘康次とモダンカンカンの助けで継続していたが、ジャグミュージックはスパイク・ジョーンズが「冗談音楽」へ発展させ、音楽をまじめに演奏して茶化して聴衆を笑わせるジョーンズの画期的試みは戦後日本では三木鶏郎が作家としてコミックソング、CM曲の参考にした。演奏者ではフランキー堺とシティ・スリッカーズ、ハナ肇とクレージーキャッツなどが影響を受け映画喜劇やテレビのコントで披露していたが、かつて劇場舞台で行っていた音楽コントはレコード盤などでコミックソングとして残しているが、楽器の擬音など愉快さを伝えるには至らなかった。ジャグミュージック、スパイク・ジョーンズ、スタン・フリーバーグを経て楽器演奏中にコント行う喜劇は世界的にも1960年代後半に頂点を迎え、ドンキーカルテットはのちの玉川カルテットなど日本の芸能で演歌浪曲講談といった様式を取り入れたその歌謡演芸様式を参考にし、日本の洋楽風コミックバンドでは大御所であり皮肉にも世界的な衰退傾向からトップバンドだったが注目されることは無く、追ってのちに活動休止中のビジーフォーメンバーのモト冬樹は2012年インタビューで「（音楽コントをする正統な）コミックバンドは絶滅した。」と発言している。本テレビで放送されていた

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