千倉町(ちくらまち)は、かつて千葉県安房郡に存在していた町。平成の大合併に伴い2006年(平成18年)3月20日に、同じ安房郡内の富浦町、富山町、三芳村、丸山町、和田町、白浜町と新設合併し、南房総市となったため消滅した。市内最大の人口を有しながら市役所はないが行政施設が多く経済的中心を担う。房総半島の南部に位置する。かつては、「寒サバ」や「春サバ」などの鯖漁や、秋刀魚を中心とする漁業が盛んであった。しかし、1989年(平成元年)に鯖漁が1986年(昭和61年)以降で最低に落ち込み、その翌年の1990年(平成2年)にはさらのその6分の1となるなど資源枯渇と水温低下による不漁が深刻化した。秋刀魚漁は船を併用する形で行われていたことから鯖漁の極度の不振を受けて並行して船の数が減り、壊滅的な減少に見舞われることになった。町内にある千葉県水産試験場は、1990年(平成2年)に千倉沖にコンクリートブロックを沈めて漁礁を作り、鮑の稚貝を大量集中放流することで海中牧場化する養殖に着手し、1992年(平成4年)に収穫して育てる漁業への転換を図り、2001年(平成13年)には房州ちくら漁業協同組合がアワビ養殖に正式に着手することになった。こうした漁業などの盛んな「黒潮文化」の1つである「白間津の大祭」は、勇壮で華麗な「大網渡し」など踊りを中心としたもので、白間津の日枝神社に約1000年伝えられており、1992年(平成4年)に国の重要文化財に指定されることになった。また、「高塚不動尊」も海上安全や大漁の守護神とされる海の生活と結びついて信仰されている。さらに、高家神社も磐鹿六雁命を祭神としており、国内唯一の「日本料理の神様」として知られると共に、「魚の神様」とも云われて海とのつながりを持ち、古式に則った「包丁式」が奉納される。市内最大の人口を有し合併前は千倉警察署も存在し今も消防署、図書館や自動車教習所などと市の行政施設を備え市街地も市内最大である。全日本大学選手権や、プロの大会も行われるサーフィンの盛んな地区である。海水浴場も多い。「朝夷地区」(あさいちく)は、和田町・丸山町・千倉町・白浜町の計4町一帯の通称名である。かつて曦町に電燈会社があった。1911年(明治44年)12月事業許可を受け、1912年(明治45年)4月才賀藤吉が曦電気を設立。曦町発電所(瓦斯力)を建設。1913年(大正2年)10月事業開始した。送電区域は千歳村、健田村、曦町、七浦村、白濱村 。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。