たわし(束子)は、洗浄のために用いる繊維を固めたブラシに似た道具のことである。繊維の部分を対象物にこすり付けることで汚れを落とす。当初はシュロの繊維が使用されていたが、大正末期から昭和初期にかけて原料としてのシュロが不足し始めたため、より安価なヤシの繊維(パーム)が用いられるようになった。棒状のたわしを卵円形に曲げて固定した典型的なものは、一般的には亀の子束子(亀の子たわし)と呼ばれることが多い。しかし、この名称は日本においては株式会社亀の子束子西尾商店の登録商標(第393339号など)である。一方、鍋や食器を洗浄するためのスポンジ製のものをスポンジたわしとしてたわしに含める場合がある。たわしには取っ手(ハンドル)や柄付きのもの、水道ホースに直接接続できるものもある。古くは藁や縄を丸めたものが洗浄に用いられていた。明治時代の中ごろ、文京区小石川の少年、西尾正左衛門が、醤油屋に奉公していたとき、樽の掃除に使えるものを考えて、母親が作っていた靴拭きマットにヒントを得て考案した。靴拭きマットは従来の縄でできたものとは違い、シュロを針金で巻いた構造であった。しかし、すでに特許が取られていたこと、すぐに毛先がつぶれて効果がなくなることが問題であった。そこで、マットに用いていたシュロを針金で巻いたものを丸めて、亀の子束子と命名し洗浄用に売り出したところ、大ヒット商品となったとされる。その後、シュロより固い繊維である椰子の実の繊維を用いた、より耐久性の高い亀の子束子の製造を西尾が始めて現在に至る。1908年(明治41年)、西尾は実用新案を取得。実用新案の権利期間が満了する直前に特許を出願し、1915年7月2日に特許第27983号「束子」を取得した。テレビ番組では、景品企画においていわゆるハズレ賞品の鉄板ネタとして使われることがある。
出典:wikipedia
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