ツヴィッカウ（Zwickau）は、ドイツ連邦共和国のザクセン州ケムニッツ行政管区に位置する都市。同州において、ライプツィヒ、ドレスデン、ケムニッツに続いて第4の規模となる都市で、人口は約9万9千人（2004年9月）。作曲家ロベルト・シューマンの出生地としても知られる。ムルデ川沿いに位置する工業都市。エルツ山地の北麓に位置する。近隣の都市としては、約35キロ北西にケムニッツ、70キロ北にライプツィヒ、60キロ南東にチェコのカルロヴィ・ヴァリが位置している。13世紀に都市特権を得た。15世紀初頭に火事で一旦壊滅的な打撃を受けたが復興を果たした。1520年には、マルティン・ルターの推薦を受けたトマス・ミュンツァーが、この街の司祭になっている。第二次世界大戦前は、超高級車メーカーのホルヒが、大戦後は、旧東ドイツ政権下で、この都市を生産拠点としてVEBザクセンリンクがトラバント（東ドイツを様々に象徴する東独製自動車）を盛んに生産した（この2社の生産工場は同じ）。FSVツヴィッカウ（FSV Zwickau）が、ツヴィッカウを本拠地とするサッカークラブである。旧東ドイツ時代には、DDRオーバーリーガ（東独1部リーグ）で優勝を果たしたこともある強豪であったが、東欧革命・ドイツ統一後は低迷を余儀なくされた。2005年、4部リーグからランデスリーガ・ザクセン（5部リーグ）に降格したが、1期で4部復帰を果たした。現在はツヴィッカウの一部分であるプラニッツに、かつてSGプラニッツ（SG Planitz）というサッカークラブがあった。ソ連占領下の1947年から1948年にかけてのシーズンで、ソヴィエト占領地区の優勝を手にした。その後、クラブは統廃合や改名を経て、上述のFSVツヴィッカウへと至った。

出典:wikipedia