日本の漫画およびアニメ作品『ドラゴンボール』において、融合(ゆうごう)とは、2人の人間が結合し、1人の人間となる現象を指す。融合は、合体技「フュージョン」やナメック星人の「同化」、秘宝「ポタラ」の使用など、さまざまな方法により実現される。以下、融合の形態。元々はメタモル星人に伝わる、2人の戦士が融合して、より強力な超戦士となる融合技。孫悟空がセルの自爆で死亡した後、あの世のメタモル星人から教わった。フュージョンは、2人の人物が一定の距離を取って立ち、左右対称に同じタイミングでダンスにも似た一連の特定のポーズをして、最後に人差し指同士を合わせることにより達成される融合。この一連の動きは2人を同調させると同時に、精神を集中させるための重要な動きであるが、登場人物のほとんどが恥ずかしさを覚えるほど格好悪い。融合する2人の人物はほとんど同じ背丈であり、気の大きさも同じである必要がある。成功すると元の人物をはるかに超えるパワーを持つ別人格の人物が誕生するが、フュージョンのポーズを間違ったりした場合、失敗した姿(肥満体など)になり、戦闘力は激減する。劇中ではフュージョンでの融合後は居丈高な態度となる場合があり、根拠の無い自信の元に強敵に挑んでボロボロになることもあった。この融合によって誕生する新しい肉体は、メタモル星人の民族衣装を身につけ、顔つきは2人の人物を合わせたものになる。しかし、この融合には制限があり、大きなエネルギーを使用できるものの、融合状態を30分以上持続できない。またエネルギー消費の激しい状態を併用するとさらに融合時間が減少する上に、分離した後は再びフュージョンするまで1時間の時間を要する。また慣れてくれば、ポーズの最後に2人の指を合わせるだけで合体は可能である。上手く行けば、どんな条件でも、多人数でも合体は可能だが、両者の微妙なバランスを取るのがとても難しく、あまりに違う2人でのフュージョンはとても困難である。またフュージョンにも色々な種類があり、悟空が習ったものは戦闘力アップのものである。アニメ版ではフュージョン後の声は元の2人を担当する声優が同時に喋っていた。フュージョンの発想は、原作者の鳥山明が「超サイヤ人より強いものがない」という話を桂正和にしたら、「合体するしかないんじゃないですか」と言われたことで生まれた。またポーズの形に関して鳥山は「重要な技なのに、くだらないポーズにしたかった」「たぶんテレビを観ていて、芸人さんの決めポーズからヒントを得たんだと思う」と語っている。アニメでの合体後の2人の声が二重になるというアイデアは鳥山明によるもの。また後年鳥山は「男と女がフュージョンしたら、オネエみたいになるのかな? ムチャクチャ強いオネエ。面白そうです。連載時に描いておけばよかったな(笑)」とコメントしている。連載当時、1995年の『週刊少年ジャンプ』誌上において「みんなの考えたフュージョン募集」という読者投稿の企画が行われた。ゲーム『ドラゴンボールフュージョンズ』では、時空が融合した影響で普通の世界よりもややフュージョンしやすくなっている。また、フュージョンをヒントにブルマが作った腕輪「メタモリング」を用いた「EXフュージョン」(エクスフュージョン)が登場しており、通常のフュージョンに戦闘力は及ばないが、相性の良い戦士同士なら誰とでもずっとフュージョンしていることが可能。さらに5人でフュージョンを行う「マキシフュージョン」も登場する。ポタラとは、界王神に伝わる秘宝で、融合を誘発する1対の耳飾りであり、フュージョンと類似した特性を持っている。ポタラにより生成される合体状態は永久に持続し、合体以前の状態への分離は基本的には不可能である。しかし、ポタラを用いた悟空とベジータの合体戦士である「ベジット」は、魔人ブウの体内へ潜入した際、悟空いわく「魔人ブウ体内のイヤな空気」の影響を受け分離してしまった。後に再合体を促された際には、悟空とベジータは自分たちサイヤ人には向いてないと使用を拒否、2人が粉々に砕いてしまったため、一度きりの変身となった。また、『ドラゴンボール超』では、界王神とその従者キビトが合体した「キビト界王神」も、ナメック星のドラゴンボールの力で元の2人に分離している。老界王神はフュージョンのように合体できると説明した後に「しかも効果はフュージョン以上」と言っており、合体後のパワーはフュージョンを上回る。合体によるパワーアップは2人の戦闘力の合計ではなく掛け算になるほどの凄まじさと例えられている。ポタラによる融合は、融合しようとする2つの個体はそれぞれ耳飾りの一方を相手とは異なる側の耳に装着することにより達成される。この融合によって生成される新しい肉体は、融合する2つの個体の双方に共通する特徴を備えている。アニメ版ではフュージョン同様に元の2人を演じている声優が同時に喋っていたが、老界王神およびキビトと合体した界王神は片方のみが喋っていた。フュージョンのように、融合する2つの個体のパワー・身長などが等しい必要はない。実際に使用した悟空とベジータは、「あの世とこの世を含めて3本の指に入る達人のうちの2人」であることに加え、お互いライバル同士という関係上から「ベジット」という最強の戦士が誕生したと老界王神は推測していた。作者はポタラが登場した理由について「フュージョンは劇場版アニメで使用済みのネタ(ゴジータ)だから、界王神の耳飾りを何かに使えないだろうかな」と考えたと述べている。また『ドラゴンボール超』では、ポタラを身に付ければ、界王神にしか使えない「時の指輪」が使えるようになるなどの、界王神としての権能が得られる効用も秘めているとされる。この効用は片耳にでも付ければ得ることが可能で、二者が左右どちらか同じ耳につければ、合体はせずに界王神の権能を二者で共有するといった用法も可能。『ドラゴンボール超』では、従者が身に付けた同型のピアスはポタラではなく、ただの装飾品でしかない扱いであった。しかし魔人ブウ編では、界王神とキビトがポタラで合体する際、界王神のポタラをキビトに渡すのではなく、両者が異なる側の耳のピアスを外して合体しており、キビトのピアスもポタラであるかのような描写もあった。『ドラゴンボール超』も鳥山明がストーリー原案を務めているため、どちらの設定が正式な設定かは不明。ナメック星人が行う融合。肉体とエネルギーとを同化させることによって2つの個体が結合する。融合する際にはベースとなる個体がもう一人の胸に手を置き融合する。融合後はベースとなった個体が支配するが、ベースとならなかった個体の記憶や力も融合後の個体に継承される。タイプの違いに関係なく融合することができ、融合によって、それぞれのナメック星人が持つ能力を総合し、強化を図ることが可能。ネイルと融合する際にピッコロが「気に入らなければすぐに追い出す」と述べているが、ネイルのケースも含め一度融合すると再び分離することができなくなる。吸収は融合とはやや異なり、他の個体を取り込む現象である。これはセルおよび魔人ブウの能力である。セルの吸収が相手の力だけを得るものであるのに対し、ブウの吸収は相手の力だけでなく技や頭脳を得るほか、外見も相手の特徴が現れたものになる。セルは、吸収を行う際に先端の鋭い針状の尻尾を使用して、他者の生体エキスを吸い取ることで、その力を増強するほか、尻尾を筒状に変化させて人造人間17号、18号を飲み込み吸収することで、第二形態、完全体へと進化する。劇場版『ドラゴンボールZ 極限バトル!!三大超サイヤ人』では、人造人間13号が14号と15号のエネルギー炉とコンピューターチップを吸収して、「合体13号」へと変身しパワーアップした。アニメ『ドラゴンボールGT』では、ヘルファイター17号が人造人間17号を洗脳し彼と合体、「超17号」となった。魔人ブウは、吸収を行う際、基本的には自分自身の肉片で対象者を包み込み、その体内に取り込む。吸収された対象者は、ブウの体内の肉の繭のようなものの中で保管されている。それを引きちぎられると、吸収によって生じた変化は解除される。例外の方法として、ブウ(純粋悪)がブウ(善)をチョコレートに変えて食べたことで吸収が成立し、ブウ(悪)へと変化した。しかし、孫悟空やベジータにブウ(善)を引きちぎられたことで、理性を失い真の姿であるブウ(純粋)の姿に戻った。ブウ(悪)いわくブウ(善)は「とくべつあつかい」とのこと。アニメ『ドラゴンボールGT』では、ブウ(純粋)の生まれ変わりであるウーブが、前世における自身の分身であったミスター・ブウと一体化し、ブウの力を吸収して「スーパーウーブ」へとパワーアップした。なお、ウーブがベースではあるものの、ブウ自身の意思や人格も消失したわけではなく、作中にて意識内でウーブに語りかけるシーンがある。アニメ『ドラゴンボールGT』では、一星龍がドラゴンボールを口から飲み込むことで他の邪悪龍の力を吸収してパワーアップし、超一星龍となった。
出典:wikipedia
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