小中一貫教育(しょうちゅういっかんきょういく)とは、初等教育(一般の小学校で行なわれている教育)と前期中等教育(一般の中学校で行なわれている教育)の課程を調整し、一貫性を持たせた体系的な学校制度のことである。また、これを行なっている学校を小中一貫校(しょうちゅういっかんこう)という。無試験で上級学校に進学する学校を俗に「エスカレーター式」「エレベーター式」と呼ぶこともあるため、小中一貫校もこのように呼ばれることがある。上記記載されている事とは別に、過疎地などでは小学校と中学校で校舎・敷地を共用する小中併設校(小中併置校)が存在する。このような形態の学校では一部の行事などを小・中学校合同で実施することがある。校長も小学校・中学校で兼任の場合も多い。日本の教育制度では、次に掲げる設置形態がある。小中連携とは、小学校及び中学校が各々別個である「6・3制」を前提に、教育課程及び制度をそのままにして、教育課程及び教育目標の共通部分に関し、協同する取り組みを行い、小学校と中学校の教職員の交流や連携を密にしていくことをいう。具体的には以下の通りである。教育職員免許法 の規定により、小学校教諭一種免許状及び中学校教諭一種免許状の両方を併せ取得する方法は、次の通りである。教員養成を目的とする大学・学部の学生は小学校及び中学校の両方の教諭の一種免許状を取得できるが、年間履修単位数がはなはだしく膨れあがる一方、教員養成を目的としない一般大学では、中学校及び高等学校の両方の教諭の一種免許状、あるいは幼稚園及び小学校の両方の教諭の一種免許状のいずれかしか取得できない。よって教育職員免許法での認定課程制度及び単位修得方法により、大学(特に一般大学)で小学校及び中学校の両方の教諭の普通免許状を同時に取得するのは、とても厳しいか、又は全くできない。かつての日本では、ドイツのフォルクスシューレをモデルにして、1941年に尋常高等小学校を国民学校に校種名を変更し、尋常小学校を国民学校初等科に、高等小学校を国民学校高等科にそれぞれ改めた。2013年8月に、長野県松本市の私立小中一貫教育校で、中学校教諭の普通免許状しか所持し、小学校教諭特別免許状を有しない者が小学校の学級を担任したり、小学校教諭の普通免許状しか所持しない者が中学校の授業を担任するなどの事件がおきた。オランダの教育はK-12制であり、basisschool は4-12歳まで8段階の義務教育レベルの学校である。デンマークの教育制度ではフォルケスコーレ(Folkeskole)が存在し、6-15歳までの義務教育レベルの学校である。スウェーデンの教育制度では、Grundskolaが存在し、6-15歳までの義務教育レベルの学校である。ドイツの教育制度では、初等教育レベル基礎学校(グルンドシューレ, 4年制)修了後のキャリアは、5年制の基幹学校(ハウプトシューレ、高等小学校相当)、6年制の実科学校(レアルシューレ、中学校相当)又は中高一貫のギムナジウム(中等教育学校相当)に分かれる。そのうち基幹学校は基礎学校と併せて、かつては(国民学校, Volksschule)を構成し、1964年10月28日のによる校種名変更後は、フォルクスシューレは基礎学校と基幹学校を併せた通称とされ、9年制小中一貫教育校である。1919年のヴァイマル憲法()第145条では、義務教育履行のため8年制のフォルクスシューレ(小中一貫制)と、満18歳に達するまでの職業学校を設けることが明記された。ドイツのフォルクスシューレの修業年限は、従前は8年間(Unterstufe(下級段階、現在の基礎学校)4年間、Oberstufe(上級段階、現在の基幹学校)4年間)であるが、現在は9年間である。この9年間のうち、前期4年間が基礎学校(小学校の第1学年から第4学年まで)に、後期5年間が基幹学校(小学校第5学年から中学校第3学年まで)に該当し、基幹学校の学年は「4・3・2制」の中期3年間及び後期2年間と一致する。
出典:wikipedia
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