当項では、テレビ朝日系列で、毎週水曜日の21:00 - 21:54（JST）に放送されているドラマ放送枠を取り上げる。主に東映制作の刑事ドラマを中心に放送している。2016年10月12日からは『相棒』（Season15）が放送されている。項目名「テレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマ」が示すように、1987年4月から現在に至るまで、長年にわたって同じ放送時間に東映制作の刑事ドラマを放送している。このことから、同じテレビ朝日・東映が制作する「スーパー戦隊シリーズ」と同様に、車両協力やスポンサーなどがパターン化されていることから通称・日産自動車枠という見方でもある。1986年9月24日にこれまで放送してきた『欽ちゃんのどこまでやるの!?』が終了し、後番組に笑福亭鶴瓶司会のバラエティ番組『遊びにおいで〜Come on-a my House』が開始されたが、3ヶ月で終了。翌1987年1月につなぎ番組として『ナイトライダー』を放送し、4月にこれまで木曜夜9時に放送してきた『特捜最前線』を引き継いだ刑事ドラマが登場した。開始から1年間は視聴率が低迷していたが、1988年に春 - 夏シーズンに『はぐれ刑事純情派』、秋 - 冬シーズンに『さすらい刑事旅情編』→『風の刑事・東京発!』→『はみだし刑事情熱系』の2本がスタートし、1999年の正月からは新春ドラマスペシャルも始まり定着した。放送された作品は1995年10月 - 1996年3月まで放送された『風の刑事・東京発!』まで一貫してフィルム撮影で行われていたが、1996年4月からの『はぐれ刑事純情派』（第9シリーズ）からVTRでの撮影に移行した。さらに、2004年以降のシリーズからハイビジョンでの撮影に移行している。しかし、2000年代になると、1桁になる回が出るなど、競争が激化していく。2002年10月、それまでの各シリーズの放送期間が2クール（すなわち6ヶ月）だったが、シリーズ期間を1クール（すなわち3ヶ月）2番組と2クール1番組とする試みを始める。その2クールシリーズは当初、『はぐれ刑事純情派』だったが、翌年の2003年からは『相棒』シリーズとなって現在に至る。2006年以降は秋 - 冬シーズンに『相棒』、春 - 夏シーズンに『警視庁捜査一課9係』と夏 - 秋シーズンに刑事７人との連続ドラマを放送している（2009年からは春シーズンに単独連続ドラマ、夏シーズンに『警視庁捜査一課9係』と入れ替えているが、2015年以降は夏シーズンに刑事７人を放送を開始したために全シーズンが長寿シリーズで埋まった）。また2010年代に入ってからは、19時枠・20時枠のバラエティ番組の2時間ないし3時間拡大スペシャルが頻発する様になったが、テレビ朝日水曜（現在の19時は『あいつ今何してる?』、20時は『くりぃむクイズ ミラクル9』）は21時に本シリーズが編成されている関係上、3時間SPは作品終了後（年末年始・春秋改編期・6&7月）に放送される程度に押さえているものの、作品継続中に3時間SPやスポーツ中継が放送され、作品が休止するケースも間々ある。2000年4月から2001年9月までの間は、フライング編成に伴い、全体的に6分早い20:54 - 21:48で放送していた。直後番組『報道ステーション』との接続は、原則としてクロスプログラム（『報ステ』の放送内容紹介）・ステブレ入りだったが、2013年度から次の様に接続などが度々変更されている。またこれらの接続は『木曜ドラマ』も同様に変更した。現在インターネット上でのドラマ本編のオンデマンド配信が行われた作品は『臨場』と『遺留捜査』の2番組のみ。ここでは、1987年以降に登場したシリーズ作および単独作を紹介。いずれも、東映制作、日産自動車提供・車両協力の刑事ドラマであることが共通している。系列は放送当時の系列。「テレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマ」と同じ流れを汲む『特別機動捜査隊』『特捜最前線』の放送当時から、本枠のスポンサーを務めている日産自動車が車両協力を行っており、実際の警察ではあまり見られない発売されたばかりの新型車や人気車種が捜査用の覆面パトカーとして登場している。その中でも、特に登場回数が多い車種としては、過去に販売されていた車種ではテラノ・エクサ・サニー・パルサー・プレセア・マキシマ・レパード・セドリック・グロリア・ローレル・セフィーロ・ブルーバード・プリメーラ、現在販売されている車種ではセレナ・NV350キャラバン・シーマ･GT-R・フーガ・スカイライン・ティアナ・エルグランド・ブルーバードシルフィ・ティーダラティオなどがあげられる。水曜21時枠での放送開始以降、覆面パトカーとして日産自動車の広報車を使用していた。2009年度以降はほとんどレンタカーを使用していたが、V37スカイライン 前期型350GT ハイブリッド タイプSP(HAGANEブルーメタリック)の広報車を登場させたことで、再び広報車を使用している。日産車以外は輸入車を除いてほとんど登場しないが、軽自動車については、現在のようにスズキと三菱自動車工業からのOEM供給による日産の軽自動車としてラインナップされるまでは、当時、日産自動車と資本関係を締結していた富士重工業（スバル）の軽自動車が登場していた。『相棒』では、シーズン5以降は、犯人が使用する車種などで他メーカーの車両が使われているケースが多くなっており、他メーカーの車両が登場する際は、ほとんどがレンタカーやロケ先の劇用車でエンブレムも隠されているが、『相棒』以外の作品については日産車のみ登場している。ただし、『相棒』の劇場版、『はぐれ刑事純情派』のレギュラー終了後のスペシャル作品においても、本放送時のスポンサーの日産自動車が車両協力をしているが、テレビ放送される際のスポンサーなどの諸般の事情から日産のエンブレムは隠される措置が取られている。また、使用する車両もレンタカーかリース会社の車両になっている。

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