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ラバルム

ラバルム(Labarum)とは、ローマ帝国正規軍の紋章の一つ。コンスタンティヌス1世により制定された。ギリシア文字のΧ・Ρを重ね合わせた形が特徴。この紋章をかたどったXPの組み文字は、今日でもイエス・キリストの象徴となっている。312年10月28日、コンスタンティヌス1世はローマ近郊のミルウィウス橋で簒奪皇帝マクセンティウスと戦い、勝利を収めてローマに入城、西方の正帝に即位した。この戦闘では、コンスタンティヌスは十字架を旗印としたが、それには幾つかの説がある。皇帝に即位したコンスタンティヌスは、正規軍を改編し、円形中にキリストのギリシャ語綴りの最初の2文字から、ギリシア文字のΧ(キー)およびΡ(ロー)をかたどった旗印を定めた。これが「ラバルム」または「キー・ロー」とよばれるものである。同じ形のラテン文字に置き換えたものとする説もある。コンスタンティヌスがキリスト教を公認したことは有名であるが、実際には彼自身はローマの伝統である多神教における代表者の座を維持しつづけた。一般にこのことは「コンスタンティヌスがキリスト教徒ではなかった」という誤解を生み出しており、研究家達にも、ラバルムとキリスト教を切り離して考える者が多く見られる。

出典:wikipedia

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