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メイス・ウィンドゥ

メイス・ウィンドゥ (Mace Windu) は、アメリカのSF映画『スター・ウォーズ』シリーズの新三部作(『エピソード1/ファントム・メナス』『エピソード2/クローンの攻撃』『エピソード3/シスの復讐』)に登場する架空の人物。演じるのはサミュエル・L・ジャクソン。日本語版の吹き替えは玄田哲章が担当した。アニメのレゴ・スターウォーズではエイドリアン・ホームズが声を担当し、吹き替えは烏丸祐一が吹き替えている。ハルウン・コル出身の人間種族の男性。肌の色は褐色で頭髪はない。ジェダイ・マスターのなかでもヨーダにならび尊敬される「マスター・オブ・ジ・オーダー(ジェダイ評議会の長)」。ただし、ヨーダは「マスター・オブ・ジ・オーダー(ジェダイ評議会の長)」と「グランド・マスター(ジェダイ・オーダーの指導者)」を兼任しており、彼の発言権の前ではメイスも一評議員の立場に過ぎなかった。相手に対して厳しい判断を下し、言葉よりも行動を選ぶ性格である。クローン大戦でも勇敢に戦い、その激しい戦線から生き残った一人である。人間種族キャラクタンの「デパ・ビラバ」をパダワンに取っていた。彼女もまたジェダイ最高評議会に籍を置く優れたジェダイ・マスターであったが、クローン戦争末期の「オーダー66」において、弟子の「ケイレブ・デューム」を逃がす為に死亡した。なお、ケイレブは後に「ケイナン・ジャラス」と名乗り、帝国軍への反乱に参加している。ライトセーバーの色はジェダイにしては異色の紫である。なお、異色のライトセーバーは彼だけではなく、ジェダイの長老の一人テラ・シヌーベも白色のライトセーバーを用いていた。彼が評議会に籍を置くようになって約10年後、マスター・クワイ=ガン・ジンがタトゥイーンでシス卿と思われる戦士、ダース・モールと交戦したという報告を受けた彼は驚きを隠せなかった。彼は他のジェダイたちと同様に、1,000年前にシスが絶滅したと信じていた。また、彼は「選ばれし者」の予言を信奉しており、クワイ=ガンがその可能性のあるアナキン・スカイウォーカーのテストを要求したときにもためらいを見せた。予言では選ばれし者がフォースにバランスをもたらすとされているが、それはダークサイドの一時的な増大をも意味していたのである。彼はアナキンの巨大な潜在能力を認めたが、この少年が歳を取りすぎていることを理由に一度は訓練を禁止した。しかし、クワイ=ガンの死後、ナブーの戦いにおけるアナキンの活躍を知ると、彼が選ばれし者であるという確信は強まり、アナキンをオビ=ワン・ケノービの弟子とすることに同意した。それから10年後、ドゥークー伯爵によって先導された分離主義運動が銀河系に拡大していったときも、彼はパルパティーン議長による交渉を強く支持していた。しかし、この対立はやがて共和国と分離主義勢力との武力抗争へと発展し、彼は囚われの身となったオビ=ワンを救出するため200人のジェダイを率いてジオノーシスへと向かう。彼はジオノーシアンの処刑闘技場で無数のバトル・ドロイド軍団と交戦し、その戦いのなかでドゥークーの雇った殺し屋ジャンゴ・フェットと対峙した。しかし、銀河系最強の賞金稼ぎもメイスの敵ではなく、ジャンゴは戦闘中にジェットパックが壊れたことに気付かず、最後の一太刀をジェットパックで避けようとするも作動せず、最強のジェダイ・マスターは難なくジャンゴの首を斬り落とした。やがて無尽蔵に現れるドロイド軍との戦いは劣勢となり、一時は追い詰められるが、共和国のクローン軍団を引き連れたヨーダの加勢によって形勢は逆転し、彼は無傷でこの戦いを生き延びたのである。だが、メイスはこのときもはや交渉の時代が終わりを告げたことを思い知らされたのだった。クローン大戦末期、共和国軍の指揮官として前線で戦争に直面する間、ウィンドゥは共和国の行く末に確信が持てなくなっていった。戦争は泥沼化して何年も続いていたが、その間もパルパティーン最高議長は保安を名目に銀河憲法を修正し、さらに多くの権力を自らに集中させていた。一方でジェダイは実質的に軍部としての役割が強くなっていき、本来の姿を失いつつあった。ヨーダやメイスはかつては称賛していたパルパティーンに疑いの目を向け、彼がジェダイ評議会を直接の統制下におくのではないかという懸念を抱くようになったのである。これを裏付けるパルパティーンの最初の行動は、ジェダイ評議会に彼の個人的な代理人を送り込むことだった。議長は彼と親しいアナキンをジェダイ評議員の1人として指名する。悩んだ末に評議会もそれに同意したのだった。彼らは議長の動向を知るために、アナキンを情報源として使うことを望んでいたのだ。それは緊張の時代を反映する難しい決定でもあり、同時にメイスは深い懸念をも抱いていた。彼は、アナキンとパルパティーンを近づけたままにしておくことが極めて危険だと感じていたのである。彼はアナキンの持つ評議会の席をパルパティーンのスパイの為だとしか考えておらず、彼を評議員の一員とは認めていなかった。評議員となったアナキンの意見を議長の意見であるとして常に否定し、評議会の議決からさえアナキンを徹底的に排除していた。ウータパウに潜伏するグリーヴァス将軍討伐の任務をアナキンではなくケノービに取らせるという議決も、アナキンだけは賛成していなかったにも関わらず、メイスは高らかに満場一致と宣言したのである。やがて、彼の懸念は現実のものとなる。パルパティーン最高議長こそ、長年に渡りジェダイが捜し続けてきたシスの暗黒卿、ダース・シディアス本人だったのだ。この事実を忠実にウィンドゥへ知らせたのはアナキンだったが、メイスはこの若者をまだ完全には信用していなかった。メイスは議長を逮捕するため、聖堂に残っていた最高の戦士、セイシー・ティン、エージェン・コーラー、そしてキット・フィストーを召集する。スカイウォーカーも同行を求めるが、メイスはこれを退けた。彼はアナキンにこの問題が解決するまで、評議会の会議室に留まるよう命じたのだった。メイスはパルパティーンのオフィスに踏み込んだ。そして、議長に逮捕を宣告すると、パルパティーンは突如として反撃に出る。長い間溜め込んでいたジェダイに対する憎悪を開放するかのごとく奇声を上げて跳躍しながらジェダイに襲い掛かった。シスのシンボルである赤いライトセーバーはティン、コーラー、フィストーを一瞬にして葬り去ると、メイスに襲い掛かった。だが、メイスは少しも怯まず、逆にパルパティーンを追い詰め、パルパティーンの武器を弾き飛ばし、議長オフィスの窓枠の隅へと追い詰めた。その直後、メイスの命令に背いたアナキンが元老院に到着したのだった。アナキンはパルパティーンを裁判にかけるべきだと主張したが、この暗黒卿は未だに元老院と法廷を自在に操ることができ、このまま囚人とするにはあまりにも危険な存在だった。メイスは止めを刺すべくライトセイバーを振りかざす。だが、慈悲を乞うパルパティーンの言葉によって冷静さを欠いたアナキンに腕を切り落とされる。勝機を得たパルパティーンはジェダイ・マスターに恐るべきエネルギー流を解き放つ。パルパティーンが弱ったふりをしていたのは、アナキンを暗黒面へと引き込むための作戦であり、嘘の命乞いであった。丸腰となったメイスにはもはやシスの電撃を防ぐ術はなかった。最後に彼の体はコルサントの上空へと飛ばされ、広大な都市景観の闇の彼方へと落ちていったのである。彼の死はジェダイの、そして共和国の死に直結した。結果的にこのメイスたちによるパルパティーン暗殺未遂劇は、ジェダイが共和国転覆を狙ったという確固たる証拠と扱われ、共和国崩壊とジェダイ抹殺を世論に位置付けた決定的な所業となってしまった。そしてアナキンはジェダイの反乱を確信し、シスの暗黒卿・ダース・ベイダーとなる。ジェダイ評議会の長であり、ジェダイの中でもヨーダに次いで尊敬されていた。彼は優れた戦士であり、ジオノーシスの戦いではジャンゴ・フェットに無傷で勝利し、クローン戦争でもその力を遺憾なく発揮した。彼の戦いは剣技に重点が置かれており、強大なフォースユーザーであるダソミアの魔女マザー・タルジンともほぼ互角に戦う事ができた。また、タルジンさえも歯牙に掛けないダース・シディアスを相手に、ライトセーバーの戦いにおいては序盤こそ執務室まで押し戻されたものの、最終的には勝利の目前まで追い詰める事ができた。フォースによる予知はあまり得意ではない様子がある。ヨーダ、アナキン、オビワンと共にこれからキャド・ベインに誘拐されるであろう子供たちをフォースによって探ったが、他の3人が順調に誘拐される子供たちの居場所を言い当てる中、メイスの予知だけヨーダに否定されている。「確かですか」とヨーダに食い下がるも、ヨーダの答えは「その子はすでに暗黒面に取り込まれ、我々の救いは及ばぬ」と再度否定された。映画ではメイス殺害に成功したパルパティーンの背後に、航空機が何事もなかったかのように、不気味なほど通常の飛行を続けている。パルパティーンの勝利・皇帝即位、そしてジェダイ滅亡が既に共和国にとって既定路線となっていたことを演出している。元老院議会や議長のオフィスにも足繁く通い意思の疎通を図り、「政治」とジェダイ騎士団のパイプ役としても、その外交術を活かした。また、『スター・ウォーズ クローン大戦』孤軍奮闘の状況で数百体のスーパー・バトル・ドロイドをフォースにより吹き飛ばす、鉄拳により一撃で粉砕する、ヨーダとともにコルサントを襲撃した大隊を一蹴するなど、ライトセーバーを用いずとも驚異的な実力が描かれた。スピンオフ小説ではライトセーバーコンバットの型が存在し、メイスのフォームはヴァーパッドと呼ばれる型とされている。これは習得難易度が最も高く、全てのフォームを極めた者だけが修得しうる究極のフォーム・ジュヨーをさらに発展させたものである。このフォームは防御姿勢を一切取らない短期決戦向きのフォームであり、その性質は暗黒面に近い上に、多数戦や長期決戦には甚だ不向きなフォームであるとされた。なお、彼の弟子「デパ・ビラバ」は生き延びており、ダークサイドへ堕ちる結末となっている。また、ライトセーバーが紫の理由は、クリスタル種族との友好の証として彼らのクリスタルが与えられ、それを用いたためとされている。

出典:wikipedia

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