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好色一代男

『好色一代男』(こうしょくいちだいおとこ)は、江戸時代前期の文芸作品。井原西鶴の処女作である。8巻8冊。1682年(天和2年)、大坂の池田屋と江戸の奈良屋から同時刊行された。西鶴41歳の作品とされている。大坂版の挿絵は蒔絵師源三郎といわれるが、西鶴自筆という説もある。江戸版は菱川師宣筆。大坂版は1682年(天和2年)の初版以外に2種、江戸版は1687年(貞享4年)版ほか1種、都合6種の版本がある。本作品は、一人の男性(世之介)の好色で自由気ままな人生を活写することにより、庶民男性の一つの理想的な生き方を描きだすことに成功し、大人気を博した。また当時、庶民向けの草双紙と呼ばれる読み物が多く発行されていたが、本作品は、それらの草双紙の中でも官能的な色彩が濃く、かつ際だった人物描写、読者に強く訴える娯楽性により、明らかにそれまでの作品群とは一線を画すハイレベルなものだった。そのため、本作品の系統を継ぐ作品を「浮世草子」と呼び、それ以前のものを「仮名草子」と呼んで、区別されている。本作品は、主人公・世之介の人生を、短篇のエピソード群でつないで、総じて一本の長編に表している。『源氏物語』54帖にならい、作品に描く世之介の人生を7歳から60歳までの54年間で切り取っている。一つ一つのエピソードを読むだけでも十分に鑑賞しうるが、全てを通して読むことで、より味わい深い鑑賞が可能となる。江戸時代文学の最高峰の一つと評されることもある本作品だが、実際に読んでみると現代の感覚では官能性が非常に高く、有り体に言ってしまえばポルノグラフィである(本作品の最終エピソードの表題は「床(とこ)の責道具(せめどうぐ)」である)。当時、草双紙の中には、各地の遊里の様子を案内する「評判記」と呼ばれるものが多く発行されていた。評判記は、高名な遊女の様子や遊里での遊び方などを取り扱っており、興味本位的な内容と言ってよかった。しかし、本作品『好色一代男』は、評判記とは大きく異なり、高名な遊女や遊里の様子を扱っていても、それは理想の生き方を描写するためのものであり、遊女や遊里そのものを描くためではなかった。また、評判記は京・大坂・江戸の遊里を中心としていたが、本作品では三都以外の遊里も数多く取り上げられている。これには、西鶴自身が放浪の旅に出て各地の遊里を訪れた経験が活かされているとする意見がある。世之介が一生のうちに交わった人数について、「たはふれし女三千七百四十二人。小人(少年)のもてあそび七百二十五人」と作品中で書かれている。当時は男色(衆道)が庶民の間でも一般的で、特段珍しい行いではなかった。巻一、巻二は、7歳から20歳の青年期まで14章。わずか7歳で腰元に恋をして性を知り、従姉、隣の女房、念者、撞木町の遊女、兵庫の湯女、清水坂の私娼、仁王堂の飛子、後家、人妻、奈良木辻町の遊女、街道のとめ女、江戸の私娼、貧しい家の入り婿まで。19歳の時に父から勘当を受けた。巻三、巻四は、21歳から34歳まで14章。橋本の私娼、京の妾、鞆の髪長、小倉のたたじやう、下関の稲荷町、大坂の蓮葉女、大原の雑魚寝、寺泊の遊女、坂田の勧進比丘尼、しやく、干瓢、県御子、水戸の御蔵の籾挽、追分の遊女、江戸の屋敷女中、京の十日限の手かけ、島原の遊女、死人の爪商など。諸国を放浪して色道修業に励む。巻五から巻八は、35歳から60歳まで26章。母親から父親の遺産25000両を譲渡され、島原の吉野、好三笠、藤娘、初音、野秋、元の高橋、今の高橋、薫、吉崎、新町の夕霧、御舟、和州、吾妻、吉原の吉田、小紫、高雄など有名な遊女が登場し、いきの世界が描かれる。長崎の丸山を最後に天和2年神無月末、同行7人、山盛りの宝と責め道具を好色丸に積み込みに、海の彼方にあるという女だらけの女護島をめざして船出し、それきり消息が絶えた。本作品から翻案した映画『好色一代男』がある。昭和36年3月21日公開。製作は大映東京。

出典:wikipedia

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