CPR-1000は中華人民共和国で利用されている第2世代+の加圧水型軽水炉。1990年代に輸入されたフランス製で3冷却環設計の900MWe級原子炉を基に、出力を1000MWeに向上させ、設計寿命を40年に見積もっている。CPR-1000は中国広核集団が建設、運営を行っている。現段階で70%程度の部品が中国国内で作られており、将来は90%に向上させることを目標としている。CPR-1000は現在中国国内で急速に展開されており、2010年6月の時点で15基が建設中である。2010年6月11日に嶺澳原子力発電所の3号機として中国で最初に建設されたCPR-1000が臨界試験を開始し、2010年7月15日に送電網に繋がれた。大亜湾原子力発電所や嶺澳原子力発電所の1、2号機はCPR-1000とされることがあるが、これらはフランス製の900MWe級の出力を1000MWeに向上させたもので、原型により近く、輸入した部品を多く利用している。CPR-1000はフランスのグラヴリーヌ原子力発電所の5、6号機を設計の基礎としている。CPR-1000の幾つかの知的財産権はアレバが保持しており、これによってCPR-1000の海外への輸出可能性は制限されている。2010年のフィナンシャル・タイムズによれば、アレバは原子力発電に慣れていない国のために、より大型のEPRと並んで、小型で単純な第2世代原子炉設計のCPR-1000の販売を検討している。2012年1月、中国広東核電集団(中広核)はアレバとEDFとの間にCPR-1000を原型とした原子炉開発のパートナーシップに合意し、アトメア原子炉との設計の収束を行うことになった。2009年から中広核は新型炉の開発を始めた。2010年に中広核は第3世代原子炉への発展型であるACPR-1000の発表を行い、アレバが知的財産権を持つ部品の置き換えも行うとした。中広核は2013年までに輸出を可能にするため、ACPR-1000の国産化を進め、中国独自で販売できるようになることを目標としている。中広核は、上海電気、、、と協力して開発を行っている。福島第一原子力発電所事故のあと、更なる改良を加えた設計としてACPR1000+が現れるようになった。この設計では外部での爆発や飛行機衝突から守る二重の封じ込めが導入され、耐震性能は0.3gに改善し、中心温度の余裕が向上し、運転系が改良されている。総出力は1150MWeに向上している。ACPR1000+は2014年からの輸出を想定している。
出典:wikipedia
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