和光富士見バイパス(わこうふじみバイパス)は、埼玉県和光市の松ノ木島交差点(東京外環自動車道 和光北IC)から埼玉県富士見市の下南畑交差点(富士見川越バイパス)までの国道254号のバイパス道路。現在は一部区間のみの供用で、全線完成見込時期は2017年(平成29年)度。国道254号は東京都文京区から埼玉県西部・群馬県南部を横断して長野県松本市に至る広域幹線道路であり、とりわけ埼玉県区間では“川越街道”と呼ばれ、並行する関越自動車道や環状道路の東京外環道、圏央道らと連結する事で域内の物流基盤を補完している。それゆえ大型貨物自動車などが頻繁に往来する一方、当該道路は地域住民の生活道路としても機能している関係で、とりわけ新座市においては県道さいたま東村山線と交差する野火止交差点を筆頭に渋滞や交通事故が頻発している。こうした状況を踏まえ、隣接する当時有料であった富士見川越バイパスらと共に国道254号の広域バイパスとして計画されたのが和光富士見バイパスである。事業は県道朝霞蕨線と交差する朝霞市上内間木までの区間を第1期整備区間(L=2.6km)、朝霞市上内間木から終点の富士見市下南畑までの区間を第2期整備区間(L=4.3km)として整備が進められ、うち第1期整備区間は2010年までに暫定2車線ながら完成・供用している。第2整備区間については当初、地上国道部4車線と高架部4車線(自動車専用道路)の計8車線として計画されたため道路計画幅は36-42mにも及び、富士見川越バイパスの本道との接続部は中央分離帯が非常に広く取られている。しかし、立ち退きを強いられる志木市宗岡地内での住民の反対運動により工事着工が大幅に遅れた事や、社会・経済情勢の変化により2006年度に事業の見直しを行い、将来交通量の推定結果から原則として完成4車線として建設が進められる事が決定したため、自動車専用道路部の建設は事実上撤回となった(詳細は#沿革を参照)。反対運動のある志木市内のルートについては市街地内を通過する事から平面・高架・地下の3つの案を検討していたが、アンケート調査や意見募集で平面案への支持が多数だった事、平面構造の建設コストが最も安価である事などを勘案した結果、平面構造とすることが決定された。第2期整備区間では、高架・平面合わせて8車線の道路を志木市の市街地に通す計画であった事から、騒音・振動や大気汚染などの環境悪化、地域分断などを懸念する声が根強く、事態は膠着して長らく進展は見られなかった。一方、志木市の一部住民は環境アセスメント(埼玉県条例では全長5km以上、4車線以上の道路に義務付けられており、全長4.3kmの2期区間は適用外)や地下化を求めて上田清司知事に公開質問状を送るなど引き続き反対運動を行っており、“説明不足”と主張する一部住民と“説明済み”とする埼玉県の意見は平行線を辿っている。このため未買収用地も残っており、埼玉県では現在のところ開通見込について具体的な公表には至っていない。第一期整備区間の開通に伴い、松ノ木島交差点 - 新盛橋東交差点間の通過時間が開通前の平均約16分から平均約6分となり、約10分短縮された。また、バイパスルートへの転換に伴い、県道79号朝霞蕨線花の木交差点の渋滞も解消されている。(東京方面)和光富士見バイパス - 富士見川越バイパス(松本方面)
出典:wikipedia
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