


ヘリック共和国(ヘリックきょうわこく)は、玩具シリーズ「ゾイド」に登場する惑星Ziに在る架空国家。首都は中央大陸北東部にあるヘリックシティ。その前身は中央大陸(デルポイ大陸)全土を統一した風族の族長ヘリック・ムーロアの築いたヘリック王国で、ZAC1978年に彼の長男であるヘリックII世が王制を廃止して自らが大統領となってあらためて建国された共和国。王国時代および建国初期時代は中央大陸全土を統治していたが、大陸西部で生まれたゼネバス帝国成立後は中央山脈を国境として大陸の東半分が自国の領土となる。その後、中央大陸戦争終結後は旧ゼネバス帝国領土を併合し、再び中央大陸全土を領土とした。地域ごとに環境の格差の激しい中央大陸において比較的資源の豊かな東部地方を領土としているため生産力は極めて高く、国力に関しては全時代を通してゼネバス帝国やガイロス帝国よりも常に優位に立っていた。しかし、両国からは何度もその国土を狙われており、それがこの国が戦争に巻き込まれる最大の要因にもなっている。作中、自由を重んじる公平な共和制国家として描写(特にアニメや最近の描写)されているが、風族とそれ以外の民族間には法律では解決できないほどに激しい差別感情があるとされ、共和国軍司令だったゼネバスが外征を主張し兄で大統領のヘリックII世と対立した際、古の儀式に従って決闘を行い、どちらが正しいか証明することになった。当初、ヘリックはわざと負けてゼネバスの主張を受け入れる心算だったのだが、地底族の血を引いたゼネバスを嫌っていた風族系の共和国議員はヘリックII世に無断でゼネバスの武器に細工をしヘリックに望まぬ勝利をもたらし、負けたゼネバスを司令官の地位からの更迭、そして追放へと追い込み、結果的に「政策の対立に過ぎなかった」両者の関係を「敵対国の元首」と言う最悪な事態にまで発展させ、後の戦争の遠因を作ることになった。これは第2次大陸間戦争の時まで尾を引き、大統領に就任したルイーズはゼネバスの娘エレナ姫と言う自らの素性(地底族と言う事実)を最後まで隠し、後のネオゼネバス帝国侵攻時にも旧ゼネバス系出身の市民はこぞってネオゼネバス帝国を支援した。その一方で、一般民衆の間では最初に中央大陸統一を果たしたヘリックI世とその血統を特別視する考えが根強いとされており、ネオゼネバス帝国の皇帝ヴォルフが自身のルーツがヘリックI世にあると公表すると一部の民衆はヴォルフの統治をすんなりと受け入れている。中央大陸戦争時代の国旗は青地で国章は黒縁の赤い円の中にZ字状の雷があしらわれていた単純なマークだが、第二次大陸間戦争以降の国旗は白地で国章は中央大陸を中心とした惑星Ziの世界地図が描かれており、周りは四本のオリーブの葉で囲まれ、中央には黄色いZ字状の雷のマークがあしらわれている。ヘリック共和国の軍隊は高い経済力と工業力、豊富なゾイドや人的資源に裏打ちされた強大な国力を背景に構成されており、空軍(以下戦略空軍)はサラマンダーやレイノスなど翼竜型の飛行ゾイドを中心とし、制空や要撃、戦略爆撃までこなす強力な戦力を持つ。陸軍(以下機動陸軍)はシールドライガーといった高速ゾイドとゴジュラスなど白兵戦を得意とするゾイド、カノントータスやガンブラスターなど遠戦火力の両方が充実しており、長距離砲戦力はセイスモサウルス登場まで敵対国に対し、常に決定的優位を維持し続けていた。海軍はかつてウルトラザウルスを擁し、艦隊戦力で優位に立っていたが、中小艦艇の質では帝国に劣っていた。惑星Zi大異変後は現役のウルトラザウルスが一隻のみになってしまうなど弱体化が著しいため、ハンマーヘッド、ゴジュラスマリナーの配備などで戦力強化に努めた。ゾイドのコンセプトとしてはベースとした原種個体が元より備えていた性質と能力を尊重するような改造が主流で、そのため機体の性能差にバラつきが出る事が多いとされる。コクピットも格闘戦に適した視野を広く確保出来るキャノピーで覆われたものが多く、一方で武装は生産性と信頼性に優れた実弾系兵器を採用する傾向が強いが、これらの特徴も機体やその時の状況によって柔軟な変化を見せている。ここでは主にゾイドバトルストーリーと関連する部隊名を解説する。特殊戦術連隊、第4機械化小隊に関してはゾイドバトルカードゲーム#部隊名を、ブルーユニコン隊に関してはZOIDS VS.シリーズ#ゲームオリジナルの登場人物を、それぞれ参照のこと。詳細はゾイドバトルストーリー、ゾイドリバースセンチュリー、ゾイドバトルカードゲーム、ZOIDS妄想戦記、アニメ「ゾイド -ZOIDS-」を参照。ここではバトルストーリー、リバースセンチュリー、バトルカードゲーム、妄想戦記、アニメ以外に登場した人物を記す。ゾイドバトルストーリー同様、ガイロス帝国と十数年に渡る戦争を繰り広げているが、それ以外の詳しい歴史については語られていない。国力ではガイロス帝国に勝るも軍事力と技術力では劣るとされている。物語当初の戦局は帝国軍に圧されて膠着状態に陥っていたものの、やがて少しずつ勢いを盛り返し、最終決戦の為に帝国首都ガイガロスにまで進軍するがそこでギュンター・プロイツェンが復活させたデスザウラーと遭遇、部隊に多大な被害を出すもこの脅威の前に共和国軍は帝国軍と共同戦線を張ってデスザウラーと戦った。戦争終結後は帝国と同盟を結んで両国間の問題を解決する超国家機関「ガーディアンフォース」を設立。功績のあったバン・フライハイト達に対し帝国と共に全面的な支援を行い、帝国軍にも友好の証としてディバイソンやストームソーダーなどのゾイドを提供していた。第一部においては特に都市部には大きな被害を受ける事は無かったが、第二部では古代ゾイド人の生き残りであるヒルツのデススティンガーによって次々と拠点を破壊され、さらに首都のニューヘリックシティを放棄する事態にまで追い込まれたため、巨大ゾイドのウルトラザウルスに軍の司令部を移している。中央大陸の地理については、中央大陸(デルポイ大陸)を参照。
出典:wikipedia
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