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FSWS計画

FSWS計画(エフエスダブリューエスけいかく)は、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』に端を発したプラモデル(ガンプラ)を中心とする企画『モビルスーツバリエーション』(MSV) などに登場する、架空の軍事計画。追加装甲や武装によるモビルスーツ(MS)の性能強化を目的とした、地球連邦軍の兵器開発計画である。RX-78 ガンダムの強化案として、一年戦争中に企画された。FSWSとは "Full armour System and Weapon System" の略とされる。近藤和久の漫画などではフェデラル・スーツ・ウェポン・システム(地球連邦軍武装システム)と訳されたケースも存在する。地球連邦軍上層部は、ガンダム用増加ウェポンシステムであるFSWS計画と、ガンダムの完全量産タイプであるRX-81計画の2つを同時に進行していた。プラモデル「1/144 ガンダムフルアーマータイプ」の説明書によるとFSWSには最終的に3つのプランが残ったとされる。1つはこのプラモデルのフルアーマーを装備したガンダム、1つは脚部にロケットエンジンがありビームサーベルを腕と一体化したもの、1つは下半身をブースターで覆い4門のビーム砲を装備したものだったという。ただし後者2つは画稿も詳しい設定も存在していない。のちにヘビーガンダムとフルアーマー7号機の2機種もFSWSと関連して設定された。またガンダムNT-1フルアーマーの設定にもFSWSの名が登場し、チョバムアーマーと呼ばれる特殊な装甲を装備されている。また時系列でこれ以降の作品でも、同様の全身への追加装備がたびたび登場している。目次へ移動するプラモデルを中心とする企画『MSV』に登場する、地球連邦軍の増加装甲試験型MS。ガンダムフルアーマータイプ (GUNDAM FULL-ARMOR TYPE) という名称も知られる(初期プラモデルの商品名など)。FSWS (Full armour System and Weapon System) と呼ばれるプランによるガンダムの強化案で、簡易装着型の増加装甲と武器で身を包んでいる。装甲により重量は増したものの、装甲自体に装備された補助推進装置によって機動性を損なわずに耐久力を強化することに成功している。武装は右腕に「2連装ビームライフル」、肩部・膝部から小型ミサイルを発射する「ミサイル・ベイ」、背中に装備された「360mmロケット砲」など。ニュータイプの可能性のあるパイロットを集めて運用する計画があったとされる。生産の有無についてはっきりした設定が存在していない。ガンダムUCに登場したジムII・セミストライカーの左腕にはフルアーマーガンダムの腕と同型のものが使われているが、2013年の時点の設定でもこの左腕が実在を議論されているMSのものであること、そして実機のパーツではなくレプリカの可能性があることが述べられており、元となったフルアーマーガンダムの存在自体を証明するものではない。「機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑」では、一年戦争当時の撃墜スコアランキング第7位に名を連ねるハインツ・ベア中尉(MS37機を撃墜、艦艇2隻を撃沈。階級は当時のもの)が搭乗した戦中唯一のMSが当機であると記録されている。一年戦争の後にも、フルアーマーΖΖガンダムのように「ガンダムにフルアーマー装備をしたもの」がたびたび登場する。目次へ移動するメカニックデザイン企画『MSV-R』に登場する機体。単機で中規模艦隊と互角以上の戦闘を可能とする機体として計画された。従来の「フルアーマーガンダム」との違いとしては、ベース機がRX-78-3 G-3ガンダムとなっており、右腕部増加装甲に装備するビームライフルも2連装から3連装になり、背部のウェポンラッチに複合式の大型ミサイルランチャーが追加されている。また、左腕部増加装甲にビームサーベルが2本収納されている。U.C.0090年にFSSによってサルベージされた機体データが、ルナツーでシミュレーション上での評価試験が行なわれている。目次へ移動するメカニックデザイン企画『MSV-R』に登場する機体。陸戦部隊の上級士官から寄せられた、地球上のジオン軍部隊に対抗しうる陸戦に特化したMSの開発要求を受けて、フルアーマーガンダムのプランを元に開発が開始されたもの。素体はプロトタイプガンダムであり、陸戦仕様のアーマーユニットを装着している。重力下で運用されるため武装はフルアーマーガンダムより貧弱ではあるが、それでも当時の水準以上の火力を有している。シミュレーションが作成された段階で開発は中止されており、実機は製造されていない。目次へ移動する漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する機体(形式番号:FA-78)。イオ・フレミング少尉が搭乗。サイド4「ムーア」跡宙域、通称「サンダーボルト宙域」を攻略する、地球連邦軍の艦隊「ムーア同胞団」に配備される試作MSとして登場し、ジオン軍リビング・デッド師団のスナイパー部隊と交戦する。メインカラーはダークブルーと白。上記のフルアーマーガンダム(FA-78-1)とは細部や装備が異なっているが、これはFSWS計画自体が発展途上であったため、様々なシステムや装備が実験的に配備された結果とされている。ビーム兵器と実体弾兵器を多数搭載しており、重武装化の弊害である機動性の低下は肩部や脚部、バックパックなどの様々な個所に配置されたアポジモーターによって補う。全身の関節にはシーリングが施され、シールドと合わせてムーア宙域の多数のデブリに対応している。また、バックパック後部にはプロペンラントタンクを兼ねた大型のロケットブースターが2基配置され、全スラスター推力は高機動型モビルスーツにも匹敵する。また、バックパックの前部には予備のエネルギーパックと2基のサブアームが取り付けられており、エネルギーパックの交換やシールドの保持など様々な用途に使用される。バックパックや全身の装甲は状況に応じてパージが可能。腹部には緊急時の脱出装置となるコア・ブロック・システムを搭載する。右腕部の2連装ビームライフルは大型化とともにエネルギーパック形式に変更されている。左腕部には5連装型のロケットランチャーがあり、艦艇サイズの障害物すら移動させるほどの推力を持つ。バックパックの右肩部には暗礁宙域の大型デブリを貫くほどの威力を持つ大型ビームキャノン、左肩部に多弾頭型の6連装ミサイルポッドが配置されている。ビームサーベルはバックパックの左右側面に1基づつ装備され、サブアームによって取り外しを行い、腕部で保持して使用する。全身の各部にあるハッチには小型ミサイルを内蔵する。シールドはRX-78用のものとは異なる大型の形状をしており、左右それぞれの腕部に外装するほか、サブアームで保持して計4枚を同時に装備可能である。ダリルのサイコ・ザクとの最終決戦時は互いの弾薬をすべて撃ち尽くす程の激戦を繰り広げる。装甲とバックパックをパージして奇襲を行うが、僅差で敗北し機体は爆散した。目次へ移動するバンダイのプラモデル「マイクロガンダム」にラインナップされていた機体。フルアーマーガンダムの上半身の装甲のみを装備したタイプ。目次へ移動するプラモデルを中心して展開される予定であった企画『MS-X』に登場する、地球連邦軍の増加装甲試験型MS。フルアーマーガンダムの開発系譜に属するが、増加装甲を取り付けるのではなく、本体そのものの装甲を重厚にすることで耐久性の向上を目指した機種。ヘビーガンダムはヘビーガンダムはコア・ブロック・システムを持たず、かわりにコクピット周辺装甲が強化されているのが特徴で、腹部コクピット部分は胸のダクト形状を変更するほどの大きな球状の装甲に覆われている。右肩に大型のビームキャノンを固定武装として持ち、右腕には前腕部を覆う形で直接装備する、4連装ミサイルランチャーと大型ガトリング砲が一体になった複合火器システム「フレーム・ランチャー」を装備することが可能。両足には増加スラスターが追加され、増えた自重に対処している。頭部のセンサーはガンダム特有のデュアルセンサーではなく、ゴーグル状となっている。U.C.0079年11月末には計画が中止。終戦から1年後に開発計画が再開され、半年後に全規模開発機が3機完成。2号機は展開式のシールドを左腕に装備。U.C.0081年の7月から8月頃に性能テストが行われている。3機中の1機は大気圏突入テストで損失し、残り2機は実験部隊でデータ収集用に短期運用された。目次へ移動するゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記』に登場。ガンダムの背部及び脚部に補助推進装置を装備した高機動タイプで、宇宙空間専用機である。一説によれば、マグネット・コーティングと増加兵装(FSWS)計画からのスピンオフとして設計されたという。ゲーム上においては連邦軍の中で最後に開発される機体だが、主兵装であるダブルビームライフルの命中率はRX-78-2より劣る。目次へ移動するゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』に登場。ガンダムのAパーツ(上半身)にコア・ブロックを介して、宇宙戦仕様のGダッシュパーツを装着した高機動タイプ。ガンダムMAモードの発展型と考えられ、FSWS計画における高機動タイプの一つに相当すると思われるが、実機の開発が行われたかどうかは解っていない。戦場が宇宙に移行した際のRX-78用のパワーアップパーツとして開発されたとの説、Bパーツの破損によりルナツーで急遽生み出された機体という説など様々な説があるが詳細は不明である。しかしながら、そのスペックは非常に高く、巡洋艦に匹敵する巡航性能と火力を誇ったという記録が見つかっている。Gダッシュパーツは巡洋艦並の加速性能を持つブースター・ユニットとウェポン・デバイスから構成されている。ウェポン・デバイスは、パーツ上部の2門のフォールディング・ビームキャノンによって構成されている。フォールディング・ビームキャノンは使用しない時、戦闘の邪魔にならない様後方を向いており、必要なときにAパーツの腕によって引き出され、それぞれの引き金を引くことによって発射される。これによりビームサーベルの使用も可能である。目次へ移動するメカニックデザイン企画『M-MSV』(大河原邦男コレクション)に登場。フルアーマーガンダム、ヘビーガンダムに続く型式のため、フルアーマーガンダム3号機とも呼ばれる。FSWSプランに完全対応したRX-78-7 ガンダム7号機に増加装甲を取り付けた形態である。機動力と格闘性能を犠牲にした代わりに、圧倒的な火力と防御力を有する。なお、ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』に登場するに当たって、ガンダム7号機同様、フルアーマー仕様もカトキハジメによるデザインのリファインが行われた。目次へ移動するフルアーマーガンダム7号機に更なる増加装甲を取り付けた形態である。背部の巨大なブースターとさらに巨大化したビームキャノン、横に大きく伸びた肩が特徴で、モビルアーマー (MA) の特徴が多く見て取れる。。名称を「重装フルアーマーガンダム7号機」とした資料も存在する。目次へ移動するガンダムNT-1にチョバムアーマーではなく、「FSWS試験案」としてフルアーマーガンダム同様の増加装甲と武装を取り付けた形態である(型式番号:FA-78-X)。プラモデル「1/144 RX-78NT1 ガンダムNT-1」の組立説明書に掲載されていたイラストを元に、「ホビージャパン」誌や大日本絵画の雑誌「モデルグラフィックス」などでそれぞれ独自に設定を付記されてプラモデル作例が作られた。ただし説明書には機体名や詳しい設定は書かれていない。「モデルグラフィックス」によればガンダムNT-1の2号機であるグレーの機体を基に開発されたといわれる。型式番号は「ホビージャパン」で設定された。漫画『機動戦士ガンダム カタナ』では、「フルアーマー・アレックス」という名称で登場(型式番号:FA-78NT-1)。宇宙世紀0084年に発生した反地球連邦組織「シン・フェデラル」に所属し、機体は赤く塗装されている。その後、機体の中破に伴い外装パーツなどがFA-79FC フルアーマー・ストライカー・カスタムに流用され、素体はムラサメ研究所と繋がりを持つアンリ博士によってRX-78NT-X ネティクスに換装された。パイロットはコデツ。目次へ移動するホビージャパン発行の雑誌「ホビージャパン」別冊『HOW TO BUILD GUNDAM3 Ζ GUMDAM』に登場。初めて自力で大気圏離脱及び突入を行ったMS。初出は大河原邦夫によるΖガンダム企画時における初期デザインのひとつ。宇宙世紀0083年3月頃、地球連邦政府が地球連邦軍に対し、アクシズに対する牽制のため、ガンダムに似た万能可変MSを開発するように要請した。本機はヘビーガンダムの設計図を基に開発され、試作1号機はT1号(トライアル1号)というコードネームが付けられ、翌年に完成した。目次へ移動する『MS-X』に登場する地球連邦軍の宇宙・地上用移動砲台。ガンダム以降の新型MS生産計画より派生した補助兵器。MSの航続距離の不足や火力の不足を補うためのユニットの一つで、サブフライトシステムの原型にあたる。本来ガンダムにはGファイターと呼ばれる同等の装備が存在したが、パイロットを別途必要とする点や、ただし、Gファイターのコンセプトに似た「ガンキャリー」という兵器も同時に計画されており、こちらは主にヘビーガンダム用の補助兵器である。目次へ移動する『MS-X』に登場する地球連邦軍の宇宙・空中用輸送機。Gファイターの発展タイプであるが、。基本的にはヘビーガンダム用の補助兵器であり、フルアーマーガンダムで使用できるかどうかは不明。できるという説もある。『プラモ狂四郎』では多少デザインが変更され、「ガンキャリアー」という名称でパーフェクトガンダムIII(レッドウォーリア)と共に登場している。こちらは「キャリアスーツ」というMS形態に変形することもでき、単機でも格闘戦が行えるようになっている。目次へ移動するプラモデル「SDガンダム BB戦士」にて設定されたオリジナルの支援メカ。フルアーマーガンダム用の機体であり、フルアーマーガンダムの武装や増加装甲(BB戦士オリジナルの「ヘッドギア」を含む)を装着した「GベースフルアーマーVer.」と呼ばれる形態を取ることが可能。また、同様の機能を有するパーフェクトガンダム用支援メカ「Gキャリアー」との合体機能も有している。目次へ移動するRX-81計画(アールエックスはちじゅういちけいかく)は、『モビルスーツバリエーション』では設定のみ存在し、『M-MSV』(大河原邦男コレクション)でデザイン及び追加設定が起こされた、地球連邦軍のMS開発計画。資料によってはFSWS計画のデータも反映されている、とされている。V作戦で一定の評価を得られたガンダムの完全量産計画である。ガンダムの量産型としてはジムが有名だが、ジムの開発は実際にはガンダムと平行して行われており、また生産性を重視していたため、ガンダムからはだいぶスペックダウンした機体となってしまった。一般的な仕様であるスタンダードタイプと、ジム・ライトアーマーを受け継いだ高機動型であるライトアーマータイプが設計された。さらに、RX-81はコア・ブロック・システムは採用されず、また、頭部センサーはガンキャノンやジムと同じタイプのものが採用されるなど量産性も考慮されているが、その後、ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』では、「ジーライン」という名称が設定され、宇宙世紀0081年にジオン軍残党狩りを任務とする連邦軍特務部隊ファントムスイープ隊に配備されたという設定に変更となった。基本となる素体にアーマーを装着することで、出力強化タイプ「スタンダードアーマー」、高速機動タイプ「ライトアーマー」、新たに加わった近接格闘タイプ「アサルトアーマー」に換装できる仕様はそのままだが、改修前とは異なりアーマーを装備しない素体のままでも運用が可能となっている。また、オプション兵装機能を有したバックパック装備状態の「フル装備」形態に換装でき、オプション兵装である「ガトリングスマッシャー」「ミサイルランチャー」「アサルトキャノン」を作戦に応じて組み合わせることにより様々な武装運用例が想定された。他にもRX-78系と同様バックパックに2本のビームサーベルを固定兵装やRGM-79系のシールドが外部兵装の追加、「ライトアーマー」の肩上部に存在した4連バーニアの削除、頭部ゴーグルの保護のためバイザーの可動化、ゴーグルの下にツインアイに見えるディティールなどの変更点がある。なお、同様のガンダム完全量産化案として、ボードゲーム『トワイライト オブ ジオン』に登場するガンダム量産型(型式番号:RG-79AV)が存在する。こちらはガンダムから腰のヘリウムコアユニットを取り除き、ヘビーガンダムと同様のゴーグルタイプのカメラアイを持つという、よりRX-78系の特徴を色濃く残す外観となっている。。また、「サイバーコミックス」に連載された小説『TOP GUNDAM』にも、宇宙世紀0089年に部隊配備が開始されたGEEM(型式番号:RMS-114)というRX-78系の発展量産機が登場している(機体名はGundamtype-Experienced Exertion-Mobilesuitの略称)。ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』に登場。アーマーを装備しない素体の状態。防御力に難はあるものの、ジム系統と比較すると十分に高い戦闘能力を発揮する。『M-MSV』に登場。RX-81の通常タイプであり、ガンダムを直接受け継いだ機体である。ジムに取って代わる量産MSとなる予定であった。フル装備状態では、作戦時間の延長を目的に中型スタビライザーを2本追加した背部バックパックを装備している。『M-MSV』に登場。RX-81の高機動タイプであり、エースパイロットに配備される高性能MSとなる予定であった。機動性を高める為に最低限の装甲のみを装着し、頭部に長距離攻撃用のセンサーユニットを装着する。フル装備状態では高機動性能の向上を目的に、大型スタビライザーを1本追加した背部バックパックを装備している。ゲーム『機動戦士ガンダム戦記』に登場。ジム・ストライカーの流れを組む近接戦闘に特化したタイプ。分厚い追加装甲とジオンの技術を応用したヒートランスを装備する。フル装備状態では推力向上を目的に、計7基のバーニアを内蔵したドラム型の背部バックパックを装備。目次へ移動する

出典:wikipedia

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