


稲子湯温泉(いなごゆおんせん)は長野県南佐久郡小海町稲子にある温泉である。北八ヶ岳連峰の山麓松原湖高原に位置する。標高約1500メートル。稲子湯旅館という山小屋風の小さな旅館が1軒あり、通年営業をおこないる。松原湖から道のり7.5kmほど離れた山深いところで、旅館の周辺は針葉樹林に囲まれている。湯治に訪れる客のほか、登山客は本沢温泉や天狗岳等、北八ヶ岳へのアプローチに利用できる。源泉は泉温7.6℃の冷鉱泉であり主に加熱して浴用として利用されている。泉質は、二酸化炭素硫黄冷鉱泉で、温泉療養の効能は胃腸病、神経痛、等とされている。1907年(明治40年)4月23日に内務省東京衛生試験所(国立衛生試験所)にて分析を行い冷鉱泉として認可される。かつて佐多稲子は、名前に同じ字が用いてある温泉地の名に興味をいだき稲子湯温泉を訪れた。そして随筆『稲子湯行き』を発表した。また、小海町観光協会の公式サイトによれば映画『岳』の撮影に利用されたロケ地である。林道夏沢峠稲子湯線・長野県道480号松原湖高原線に接続しており、2014年4月1日現在のダイヤにおいて、稲子湯まで小海町営バスが利用できる。稲子行きが利用できない場合は、松原湖付近の稲子登山道入口より徒歩となる。但し、松原湖線は概ね11月から4月まで冬期運休となる。
出典:wikipedia
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