スチュードベーカーUS6(Studebaker US6)(M16A)は、第二次世界大戦中のアメリカにおいて、1941年-1945年にスチュードベーカーによって製造された積載量2.5トン(2,268 kg)クラスの軍用トラックである。その多くがソ連軍に供与された。1940年にアメリカ陸軍は、12フィート(3,658 mm)の荷台を持ち、2.5トン級(2,268 kg)のオフロード積載量を持つ6x6トラックの開発要件を発行した。この要求に、スチュードベーカー社とGMC社がよく似たモデルで応じた。2社のモデルは多くの部品を共用していた。一方、インターナショナルハーベスター社は独自デザインのモデルを提出した。1941年に、3社すべてのトラックの生産が認められた。これらのトラックは、スチュードベーカー製は友好国へのレンドリース向けに、GMC製GMC CCKWはアメリカ陸軍に、インターナショナルハーベスター製はアメリカ海軍とアメリカ海兵隊に、それぞれ振り分けられた。これら3車種の2.5トントラック全体で、(6x4輪駆動型、6x6輪駆動型合わせて)総計900,000台以上が生産された。その中でスチュードベーカー製US6トラックは、ダンプカーやトラクターを含む13形式で約20万台が生産され、約15万台ほどがソ連に供与された。尚、アメリカ陸軍武器科の補給品カタログにおいて用いられる命名法システムでは、スチュードベーカーUS6はG630として参照される。スチュードベーカーUS6およびUS6x4シリーズとして、以下のバリエーション車種が開発、生産された。生産数は、6x6輪駆動モデルが105,917台、6x4輪駆動モデルが87,742台、REO社での6x6カーゴ型が22,204台、となっている。生産されたスチュードベーカーUS6トラックの多数が、レンドリース法により、ペルシア回廊を経由してソビエト連邦に送られた。ソ連軍では、砲の牽引など多くの役割を果たし、単純な構造で堅牢なところが信頼された。ソビエトの兵士たちからは、愛情を込めて「"Studer"」と呼ばれた。また、優先される使用目的ではなかったが、「スターリンのオルガン」と呼ばれたことでも知られるBM-13カチューシャロケットランチャーの搭載用プラットフォームに適しているとして、他の何種類かの車両と共に、スチュードベーカーUS6も使用された。また、スチュードベーカーUS6は、ビルマ公路の建設、北米大陸のアラスカ・ハイウェイ建設などにも用いられた。
出典:wikipedia
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