半旗(はんき 英:Half-staff又はHalf-mast)は、弔意を表すために旗竿の最上位より下に掲げた旗のことである。かつて船において弔意を表す方法であった国旗に喪章を付ける(弔旗)慣習が、洋上では視認しにくいとして国旗を半下する方法に変化したものである。現在は洋上に限らず実施されており、弔意を示すためには原則として半旗を掲げ、半旗の掲揚ができない場合は弔旗とするのが一般的である。旗を旗竿の最上位まで掲げ、その後に旗竿の半旗の位置にまで降ろすことで行われる。半旗の位置とは、おおよそ旗の一辺から旗竿の2分の1の範囲であり、半旗であることが分かる位置であればよいとされる。逆に半旗としない場合は、旗竿の構造上可能な範囲において最上位に掲げて固定し、傍目に半旗であると誤解されないように掲揚するべきであるとされる。半旗を降ろす場合には、再び旗を旗竿の最上位まで掲げ直してから降ろす。上記の掲揚方法は慣習であり、国旗の取扱いに関する国際儀礼(プロトコル)の一部である。ただし、国や組織によっては掲揚方法について明文化した法律、規定を定めている場合もある。多くの場合国旗が用いられる。それ以外に、都道府県や市町村・州などの自治体の旗、海外領土・植民地など非独立地域の旗、校旗、党旗、社旗などその他団体の旗などが用いられる場合がある。また王室や貴族制度を維持している国では、王旗などのように固有の紋章をあしらった旗も半旗に用いられている。日本では、国家において半旗を掲げるべき期間を明文化した規定は存在しない。内閣の決定、あるいは各省庁の申し合わせによりその都度各省庁が通達などを発出し国の機関において実施、関係機関に協力を依頼することもある。総理官邸及び外務省における慣行として、諸外国の国家元首死去に伴う国葬の日に、半旗を掲揚している。政府機関に一斉に半旗が掲げられた例として以下のものがある。本来、イギリス王室には半旗の伝統は無い。これは、そもそも国王の旗であるは国王が宮殿にいる事を示すものであり、国王が宮殿にいなければ下ろされ、国王が滞在中は掲げられるものであったこと、そして国王が崩御しても、即座に新たな君主が即位することになるため、“王位に空位はなく、常に国王は健在である”ということであるため、王室旗を半旗にして喪に服す必要はないという考え方であった。しかし、ダイアナ元王太子妃が死去した際には、国民の間から「王室はバッキンガム宮殿に半旗を掲げるべきだ」との世論が起こった。世論の反発をやわらげるため、国王(エリザベス女王)がダイアナ元王太子妃の葬儀のために宮殿を出たところで、王室旗が下げられてユニオンジャックの半旗が掲げられた。この経緯については、映画「クィーン」の中で描かれている。これ以後は、国王不在の際は王室旗の代わりにユニオンジャックを掲揚し、必要に応じてそれを半旗にするという慣習が誕生し、実際にエリザベス女王の母であるエリザベス皇太后と妹のマーガレット王女の葬儀の際、さらにロンドン同時爆破事件の際にユニオンジャックの半旗が掲げられた。王室旗による半旗は今のところない。政府機関等においては、国王の命令に基づき出される文化・メディア・スポーツ省の通知により、旗竿の長さの3分の2のところに掲げるのが正式な半旗の方法である。政府の建物に半旗が出される条件と期間は以下の通りである。この際、王室関連の休日(イギリスの場合は、王族の誕生日などでも政府機関が休みになる)などの国旗を掲揚するべき日と、半旗にすべき日が重なった場合は、国王から特別に命令がない限りは半旗にしない。次の場合に半旗を掲揚している。サウジアラビアの国旗にはイスラム教の信条“アラーの他に神はなし。ムハンマドはアラーの使徒である(シャハーダ)”の一文がアラビア語で記載されており、これを汚さないためにも半旗にしてはならないと統治基本法第3条で定められている。中華人民共和国国旗法第14条の規定により、以下の人物が死去した場合半旗を掲げることとされる。このほか、不幸な事件、多数の死傷者が出た重大な自然災害があった場合、国務院の判断により、半旗を掲げることができる。2008年5月の四川大地震の際の例がある。半旗を掲げる期日と場所は、国務院または国が組織する葬儀を司る機構が指定する。香港特別行政区では、上記に加え、区旗区章条例()により、以下の人物が死去した場合、区旗を半旗にする。重大な事件・自然災害についても、行政長官の判断で区旗を半旗にすることができる。企業やスポーツ界などでは国家的な弔意以外にも、代表や貢献者の死去、自社の事故などで独自の判断で半旗を掲げる場合がある。
出典:wikipedia
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