AKG(アー・カー・ゲーまたはエー・ケー・ジー)は1947年にオーストリア、ウィーンで設立され、音響機器の設計と製造を行っているメーカーである。1947年にルドルフ・ゲリケとエンジニアであるエルンスト・プレスによってウィーンで設立され、当初は映画関連の音響機器を製作していて、有名な物としてはDYNシリーズという手作りによるダイナミック・マイクなどがあり、第二次世界大戦直後のAKG設立時から同社が設計及び製造するマイクロフォンとヘッドフォンはヨーロッパを中心に世界各国のレコーディング・スタジオ、放送局、映画スタジオなどへ導入されてきた歴史がある。社名はドイツ語での正式名称が"Akustische und Kino-Geräte Gesellschaft m.b.H"となり、AKGはその頭文字を取った略である。1953年に発表された真空管式のコンデンサー・マイクロフォン「C 12」はその性能と相まって数多くのスタジオや放送局へ導入され、AKGブランドのマイクロフォンでは看板的存在になり、現在でもその基本特性を継承した再生産型として発売されている。AKG以外のメーカーまたはブランドからもC 12を模倣したモデルが発売されていて、コンデンサー・マイクロフォンのスタンダード的存在になっている。1993年以降はHarman International Companyの傘下に入り、日本における輸入販売元として、ハーマン・インターナショナルとヒビノがヘッドフォンを取り扱い、マイクロフォンを含むプロ・オーディオ部門はヒビノ1社が取り扱っている。AKGのマイクロフォンは、高音域の周波数特性における特徴がある。レコーディング・スタジオにおいても、ボーカル、アコースティック・ギター、ドラムスの録音・集音用として標準的に使用されるブランドになっている。AKG製のリバーブレーターにはスプリング・リバーブレーターとデジタル・リバーブレーターがあり、そのどちらもレコーディング・スタジオなどで使用され、AKG独特の製品群にもなっている。代表的な機種として「BX-20」「BX-10」と言う機種があり、複数のスプリングを張りテンションが掛けられた状態に対して音声信号をドライバーから送出してピックアップ側で収音する事により、リバーブを機械的に生成させる機種となっている。ピックアップの位置をリモート・コントローラーにて変更すると、リターンされるリバーブ・タイムを自由に調整出来るなど、動作的には機械式リバーブレーターとなる。BX-20に至っては家庭用大型冷蔵庫並みの大きさで木目調のキャビネットに収められているため、スタジオの機械室に設置されている状態を見ると一目でBX-20だと解る存在感があった。代表的な機種として「ADR 68K Studio Digital Reverb」等があり、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)による演算処理にてリバーブ成分を生成している。初期反射、リバーブ密度、リバーブ・タイムなど様々な設定が可能で、リバーブのアルゴリズムもホール、プレート、ルーム、チャーチ(教会)などが選択できて、実在する空間を元にリバーブ成分を生成したり、基本となるアルゴリズムを選択した後に、ユーザー側がパラメーターを自由に設定して現実空間では存在しないようなリバーブ成分を生成する事も可能になるリバーブレーターの一種となる。1975年のK240発売以降、AKGのヘッドフォンはレコーディング・映画・放送など各分野で使用されてきた。スタジオ用(業務用)以外にも、ホーム・リスニングに特化したモデルも発売されている。また現在ではK24PやK26Pといったポータブルユースのコンパクトヘッドフォンも評判が高い。発売以来、モニタリングやレコーディング用として欧米で圧倒的な支持を得てきた。日本の音楽シーンでは露出度は多くはないが、海外では数多くのスタジオで使用されている。
出典:wikipedia
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