伊右衛門(いえもん)は、サントリー食品インターナショナルが発売している緑茶飲料、および宇治の露製茶から発売されている緑茶である。名称は、製茶業の老舗である京都・福寿園の創業者、福井伊右衛門から。サントリー(2009年4月にサントリー食品として分社化)と福寿園のコラボレーションによって開発され、ペットボトルの緑茶飲料として2004年3月16日に発売された。伊藤園の「お〜いお茶」、キリンビバレッジの「生茶」とあわせて、現在ペットボトル緑茶三大シェアの一つであり、シェアは2位である。コンビニエンスストアに関しては、シェア1位。通常版のほか「濃(こい)伊右衛門」や特定保健用食品指定の「特茶」、期間限定版などのバリエーションが存在する。ペットボトルが一番売れる店舗はコンビニエンスストアであると考えサントリーは、ペットボトルの販売に先立ち、当時の日本での最大手であるセブン-イレブンに協力を要請、発売日に合わせて売り場から他社商品を取り下げる合意を締結した。発売直後はそれといった宣伝はされていなかったが、初期出荷本数は180万ケースと、当社がこれまで発売された無糖茶飲料の中でも最大規模となり、初年度の売上が700億円弱と大ヒットした。特に、店頭用500mlのペットボトルに関しては発売当初、あまりのヒットぶりに工場でのペットボトル容器自体の生産が追いつかないという事態が発生した。そのためサントリーは一時期の間、伊右衛門の製造工場をすべて閉鎖し、出荷と発売も休止し、その期間中に製造体制を拡大させた(休止中も缶製品などは販売されており、その間も流されていたCMは340g缶を使用していた)。またそのことが話題となり、さらに人気に火を付ける結果となった。また、福寿園はペットボトル飲料発売にあわせて茶葉「伊右衛門」の販売を決断。宇治の露製茶(福寿園グループ)から茶葉やティーバッグが発売されている。こちらも煎茶、玄米茶などの種類がある。2008年5月19日からは「IYEMON CHA」として、米・ネスレウォーターズ ノースアメリカ社への販売委託により、サンフランシスコ限定で販売されている。同時に、同社の「伊右衛門」ブランドをグローバルブランドに育成すべく、新聞広告やラジオCMなどメディアミックスでのキャンペーンが展開された。なお、2010年のリニューアル時より国内向け仕様にもパッケージ正面下(250ml紙パック・2Lペットは側面、280mlペットは裏面)に2行で「IYEMON CHA / KYOTO」が記載されている(玄米茶は2012年2月のリニューアルでこの表記はなくなっている)。また「伊右衛門」ブランドの関連事業として、2008年6月にはカフェ・カンパニーとの共同プロデュースの下、京都市にカフェラウンジ「IYEMON SALON KYOTO」を設立した。2012年10月にリニューアルを行った際、同年9月26日から発売当日までの初期出荷数量が約200万ケースに達し、2004年3月の新発売時に匹敵する数量に達したことを発表した。山崎の水は、サントリーの発売されている高級ウイスキー「山崎」にも使用され、全国名水百選にも選びぬかれた水である。竹筒を模した独特なデザインのペットボトルが特徴である。しかも底部には、竹の切り口を模したエンボス加工が施されており、細かい工夫がされている。ちなみにこのペットボトルは自動販売機用と、店頭用とで分かれている。店頭用は中央部分がすぼんだ、竹に似たやや細長い形状である。そのため、特に中央部分は凹みやすいという欠点がある。自動販売機用では通常のペットボトル同様、ほぼ寸胴である。これは、自動販売機自体の寸法的な仕様や、自販機への補充時に商品が正しく装填されるようにと、落ちる際の衝撃から守るという理由からだと思われる。また、形状に第一世代と第二世代があり、キャップなどが若干変更されている。なお、この竹筒デザインの計画と製造には大日本印刷が深く関わっている。中島信也が監督を務め、伊右衛門(演:本木雅弘)とその妻(演:宮沢りえ)による時代劇風の各篇に物語化されたCMである。物語は、初めは恋人同士とスタートし、その後、結ばれ夫婦となる展開である。宮沢りえは役作りに妻の名を聞いたが、福寿園でも記録に残っていなかった。これら伊右衛門夫婦による物語以外にも、「京都の歴史篇」や「伊右衛門のこだわり篇」のように、京都とお茶の歴史を紹介したり、商品の特徴や製法を説明したりするバージョンも制作されている。 BGMには2012年10月より久石譲の「新・伊右衛門のテーマ」が使用されている。それ以前は同じく久石譲の「Oriental Wind」が使われていた。この曲は伊右衛門の発売当初から使われメロディに変更はないが、演奏楽器の変更など様々なアレンジが加えたものが使用されていた。2012年4月に放映された「ご飯がおいしいお茶」のCMでは映画『お茶漬の味』、ドラマ『寺内貫太郎一家』・『家なき子』・『水戸黄門』・『池中玄太80キロ』、アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』での食事シーンがそれぞれ織り込まれている。これらのCMは、博報堂とHAKUHODO DESIGNによって制作された。キャッチフレーズは、『豊かなお茶の愉しみを、京都・福寿園のお茶。』上記「伊右衛門夫婦」シリーズとは別に、一般的なCMも存在する。ペットボトル製品には、これまでに以下のようなおまけを付けていたことがある。
出典:wikipedia
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