エルフ()は、いすゞ自動車が製造、販売する小型および中型トラック。かつて乗用車、SUVを製造していた時代も含め、一貫していすゞ自動車の主力販売商品である。メキシコなど、日本と同じエルフの通称名で販売している輸出先もあるものの、日本国外のほとんどの地域ではNシリーズとして発売される。2008年の6代目からの輸出車両は通称名が「REWARD」となった。1975年に2トンクラストラックでシェアトップを奪って以来、日本の小型キャブオーバートラックの代表的存在として世間では位置づけられている。一般的なトラック同様、荷台のバリエーションによりさまざまな車種が存在する。エンジンは、ディーゼルエンジンのみならず、CNGエンジンの他、ディーゼルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドカーも存在する。かつては3種類以上のディーゼルエンジンのほか、ガソリンエンジンなど、多彩なエンジンが用意されていた。しかし、排出ガス規制への対応から、6代目へのモデルチェンジで、LPG車が廃止され、ディーゼル2機種 + CNGと、ベースエンジンを共用するハイブリッドのみとなった。外板色は一時期まで青が標準であったため、自家用や中小企業の車両を中心に青が多かったが、後に白が標準となり、販売台数で上回った。現行モデルでは17色もの色が設定されている。「Be-Cam」はベース車に対し、リヤのリーフスプリングを1枚にし、乗り心地と安定性を向上させたほか、キャンピングカー装備を架装することによる重量増を前提としてリヤタイヤもダブルタイヤとなっている。また、内装面ではオートエアコンやイモビライザー、助手席側エアバッグなどを装備し、快適性や安全性を向上させているのも特徴である。積載トンクラスとエンジン種類による形式+エンジン形式であった。(ワイドキャブはディーゼルのみ)積載トンクラスと駆動懸架方式による形式+エンジン形式になった。キャブ形式及び新普通免許対応の有無、駆動懸架方式、エンジン形式に変更された。それぞれ全駆車も設定されており、その場合従前車同様形式記号の3桁目がSになる。GVW5t車は日本国内の新普通免許制度に対応するが、架装によって5tを超過した場合は、当然中型以上の免許が必要となる。Nシリーズトラックとして販売される、海外向け車ではこの3文字が"ELF"表記の代わりに書いてある。OEM車輌は形式記号先頭のNがA(日産自動車向け)、B(日産ディーゼル向け)、L(マツダ向け)となる。平ボディ、バン、特装(ダンプ・消防車等)が設定され、積載量・架装種別・仕向地などによって2000以上の車型が存在する。CNG、ディーゼルハイブリッドも選択可能。1995年8月にエルフ100("ELF 100")が登場。日産・アトラス10系(F23型)のOEM供給車(積載量1t級)。事実上ファーゴトラックの後継でこちらはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの両方が設定される。2007年7月11日にフルモデルチェンジ。引き続き日産・アトラス10系(F24型)のOEM供給車となるが、アトラスF24型に新たに設定された1.75~2t級は設定されず(自社製のエルフがあるため)、1.15~1.5t級までの供給となる。2013年1月15日に三菱ふそうトラック・バスからも発売したキャンターガッツとも姉妹車となる。UDトラックス・コンドル CARGO 1.15t~1.5t級まで含めると、同一の商品が直接競合する4社で販売される珍しいケースである。いすゞの主力輸出商品でもあり、また中国、台湾(2009年まで)、タイなどの日本国外でも生産が行われている。南米やエジプトなどでは業務提携先のゼネラルモーターズを通じてシボレーブランドで販売されている。かつては北米でもシボレーおよびGMCで販売されていたが撤退した。しかし、2015年6月15日にいすゞとゼネラルモーターズは米国における商用車に関する協業に合意し、これにより2016年からシボレー向けにNシリーズ(エルフ)のOEM供給が再び行われて、シボレーは米国のローキャブフォワードトラック市場に再参入する予定である。また、かつては韓国のセハン自動車(韓国GM、タタ大宇、大宇バスの前身となる企業)でも生産されていたことがある。ウクライナのボフダーン社ではエルフのプラットフォームを利用したマイクロバス「ボフダーン」が開発されており、1999年より販売している。この他にもトルコ、フィリピン、台湾など世界中でエルフのプラットフォームに独自の車体を架装したマイクロバスが生産されている。日本ではエルフ同一キャブのマイクロバスや、コンポーネント流用のジャーニー等が初代エルフの時代から存在していた。西日本車体工業がマツダ・パークウェイ用の車体を5代目エルフに架装したマイクロバスをジャーニーEとして販売したことがある。
出典:wikipedia
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