雁木囲い(がんぎがこい)は将棋の囲いのひとつ。単に雁木(がんぎ)ともいう。命名は新潟県で雪よけのために家々の軒から庇(ひさし)を長く差し出して、その下を通路とする雁木造に似ている所に由来すると言われている。江戸時代、桧垣是安という人が考案した囲いでもあるが、誕生当初は守備重視の力戦志向の戦法と認識されていた。先手でいえば、左金を7八、左銀を6七、右銀を5七、右金を5八に動かしてつくられる囲いである。通常、玉は6九に置くことが多い。たまに4八に置くこともあり、この場合は「右玉」と呼ばれ、▲5八の金は4七に移動することが多い。通常、雁木囲いによる攻めは、▲8八角の場合(居角)と▲7七角 - ▲5九角 - ▲2六角まで動かす場合(三手角)が多い。いずれの場合も攻めは右四間飛車にして飛車・角・右銀・右桂を用いて4筋を狙うのが基本方針となる。序盤での角交換は得にならない場合が多い。それ以外には袖飛車にして▲5七銀を4六に進め、3筋から攻める方法もある。居飛車の定番である矢倉囲いと比較すると、角が居角のまま使え、攻めに使いやすい、矢倉囲いよりも駒組みの手順が柔軟である、などの点がある。囲いが中央寄りで、7筋からの攻めには弱いなどの弱点もある。近年では後手番の採用が増えており、阿久津流急戦矢倉調の序盤から、先手の右銀が▲5七銀と活用される(急戦矢倉対策)のを見て変化することが多い。
出典:wikipedia
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