福江島(ふくえじま)は、長崎県西方沖の五島列島を構成する島の一つである。行政区分は長崎県五島市に属する。南に離れた男女群島を除けば五島列島の南西端に位置する。島の面積326.43km²は五島列島最大、日本国内では11番目の面積を持っている。2016年7月31日現在では、人口38,481人となっている。南西部の玉之浦や東部の岐宿・福江はリアス式海岸で、複雑な海岸線をもつ。西側の外洋(東シナ海)に面した地域では海食崖がよく発達する。湾は富江湾・玉之浦湾・岐宿湾、半島は富江半島・三井楽半島などがある。また、島の各所に砂浜があり、海水浴場として利用されている。島の中央部には花崗岩と沖積層(湖成層)からなる山内盆地があり、その周囲を新第三紀層の五島層群や流紋岩などで形成された標高200-400m台の山地が囲まれている。最高峰は西部にある標高461mの父ヶ岳(ててがたけ)である。海岸に近い福江・富江・三井楽・岐宿にはそれぞれ玄武岩質の火山と溶岩台地が広がっている。これらの山には、福江川、一の川、浦ノ川、鰐川、大川原川、中須川などの川によって谷が刻まれる。周囲には、北東に久賀島、東には多々良島・屋根尾島・蠑螺島、東の沖には椛島・ツブラ島、南に赤島・黄島・黒島、西に島山島・嵯峨ノ島、北西に姫島など多くの島がある。対馬海流の影響もあり、温暖多雨の亜熱帯海洋性気候である。植物ではクワズイモやショウベンノキなどの自生北限である他、九州本土では珍しいサキシマフヨウやハマジンチョウの自生地もある。動物では、タカの一種ハチクマの渡りの中継地として知られる他、昆虫類では他地域から隔絶しているため固有亜種となっているものもいる。ただし温暖な気候が災いしてタイワンリスが外来種として侵入し、問題にもなっている。また、玉之浦の島山島に生息していたキュウシュウジカ(ニホンジカ)も橋を渡って福江島に侵入し、分布を広げている。島の南東部には福江港があり、長崎市や五島列島各島を繋ぐ海上交通の中心地となっている。長崎港からはジェットフォイルで約85分、フェリーで約3時間30分、博多港(福岡県福岡市)からのフェリー航路もある(約9時間)。また福江の南西に福江空港が位置し、福岡空港や長崎空港から空路を利用することができる。夏期には関西国際空港からの直行便を利用することもできる。島内では五島自動車(五島バス)により路線バス・定期観光バスが運行されている。福江島には以下に示す主な教会を含め、14か所のカトリック教会が存在する。福江島は、かつて中国との航海の際の寄港地となっていて、特に五島列島から東シナ海を横断して中国大陸へ渡航する遣唐使船が最後に碇泊する島であった。白い貝殻砂の砂浜が多く、水質も良い。
出典:wikipedia
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