『黒い蠍』(くろいさそり,原題:"The Black Scorpion")は、1957年、アメリカのアメックス・プロが製作したモンスター映画。『キング・コング』のウィリス・オブライエンが晩年に手掛けた巨大怪獣映画。先に、後輩レイ・ハリーハウゼンが『原子怪獣現わる』で、SFX費捻出のため実写背景の合成を多用した「スクリーン・リア・プロジェクション」方式を開発、成功させたが、その弊害としてモデル・アニメーション=低予算作品という認識が映画界に生じてしまった。この逆境の中、本作は製作予算を捻出するため、一部のライブ撮影とともにアニメーションエフェクトは人件費の安いメキシコで行われた。特技スタッフには『海底二万哩』のラルフ・ハメラスが無償で参加した。ハメラスは当時、『人類危機一髪!巨大怪鳥の爪』の撮影のために(同じく経費節減の目的で)メキシコで仕事をしていた。また、『キング・コング』の撮影にも参加し、以降『猿人ジョー・ヤング』からオブライエンの片腕となった弟子ピート・ピーターソンは、地底空洞内での巨大サソリや無数の中型サソリ、そしてハサミを持つ尺取虫やカニグモなどの動きを担当した。製作に『原始怪獣ドラゴドン』のジャック・ディーツが参加し、ポール・ヨーウィツの原作を、『大怪獣出現』の脚本を書き、後に『タイム・マシン 80万年後の世界へ』を手がけるデヴィッド・ダンカンと、後年『プロジェクトUFO』の製作・脚本に参加するロバート・グリーズが脚色。西部劇を多く手がけたエドワード・ルドウィングが監督した。出演は『大アマゾンの半魚人』のリチャード・デニングや、『世紀の怪物 タランチュラの襲撃』のマーラ・コーディ、『原始怪獣ドラゴドン』のカルロス・リヴァスとマリオ・ナバロといった特撮映画経験者が顔を並べた。1972年3月11日、テレビ朝日「土曜映画劇場」でTV放映された時の題名は『SF巨大さそり大都会襲撃』。メキシコの僻地が得体の知れないものに襲われ、村が壊滅した。現場には原型もなくひしゃげた自動車が残っていた。自動車にそれほどの重量を掛けた相手とは? 同地に隆起した新火山の研究に来ていた地質学者ハンク(リチャード・デニング)は、地下から現れた異形の巨体を認める。
出典:wikipedia
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