樽沢トンネル(たるさわトンネル)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)吾妻線の岩島駅 - 川原湯温泉駅間の旧線上に存在したトンネルである。山の出っ張りを掘り抜いたもので、全長約7.2mの日本一短い鉄道トンネルとされていた。群馬県吾妻郡東吾妻町の国道145号、吾妻川の吾妻渓谷と並行した位置にある。併走する国道には日本最短のトンネルであることを示す案内板やベンチ(歩道上)が設置されており、川原湯温泉駅の観光案内図にも記されている。戦時中の突貫工事により作られたトンネルであり、1946年(昭和21年)の長野原線(当時)開通時にトンネルも完成。通常この程度の長さの岩場ならば、切り崩すか切り通しとすることが多いが、この岩場ではトンネルが造られた。上毛新聞がJR東日本高崎支社へ行った取材によると、トンネルにした理由として岩盤が固かったためくり抜いたという説や、トンネルの上に立つ一本松の景観が素晴らしかったので残したなどの諸説があるが、いずれも定かではないという。八ッ場ダムの建設に伴い、吾妻線の岩島駅 - 長野原草津口駅間のうち水没する予定の区間を含む約10.4kmが付け替えられた。切換工事に伴い、2014年9月24日をもって旧線での営業運転を終了した。10月1日からは新ルートによる営業運転が開始された。旧線上にある樽沢トンネル自体は水没を免れるものの、付け替えに伴い用途廃止となった。そのため、地元の一部の人々の間には何とか残せないかという声も出ている。2009年に自由民主党から民主党への政権交代により八ッ場ダム建設事業がいったん中止されたが、ダム工事中止期間中も吾妻線の新線建設や付帯道路の建設は中止されず進められていた。廃止後は、JRで最も短い鉄道トンネルは西日本旅客鉄道(JR西日本)呉線の川尻トンネル(全長8.7メートル)となった。吾妻線川原湯温泉駅から国道145号に沿って約2kmほど歩いたところにある。トンネルから大前方面に少し進むと小規模な駐車スペースがある。
出典:wikipedia
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