桶川市(おけがわし)は、埼玉県の中東部にある人口約7万4千人の市である。通勤率は、東京都特別区部へ18.4%、さいたま市へ12.9%、上尾市へ11.4%(いずれも平成22年国勢調査)。かつての中山道の宿場町の一つの桶川宿から発展した。古くは江戸時代の五街道の一つ中山道の宿場町・桶川宿として発展し、江戸時代に周辺部で栽培されていた紅花は「桶川臙脂」としてその名を知られ、最上地方に次いで2番目の収穫高を誇っていた。現在でも中山道には蔵作りの建物など宿場町の面影を残している。農業用地を残す一方で、近年は住宅地化も進行している。埼玉県の中央部に位置し、市域の多くは大宮台地の上にある。市の中心を南北に国道17号、旧中山道、高崎線が通り、東西に埼玉県道12号川越栗橋線が通る。加納地区には直下に中央構造線に関連する綾瀬川断層が存在する。市の西側、比企郡川島町との市町境付近(市町境は河川改修前の旧荒川で、今でも三日月湖など、当時の川の名残が見られる)に荒川、旧川田谷村と旧桶川町との境に江川が流れ、市の東側、久喜市との市境に元荒川が流れる。また、旧桶川町に芝川芝川の水源、上尾町から分離、編入された旧大石村井戸木地区に鴨川の水源、旧加納村に綾瀬川の水源がある。「桶川市」という地方公共団体が成立する以前のことでも現在の市域内のことを記述する。現在の川田谷地区には荒川沿いに数多くの古墳や遺跡が発見されていて川田谷古墳群といわれる。その中には原山古墳群や熊野神社古墳などがある。熊野神社古墳は大和政権の力が東に及んでいたことを示す手がかりとして重要視されている。篠津にある多気比売神社は、平安時代の延喜式にその存在が書かれており、市内最古の神社といわれている。「おけがわ」という地名はこのころから文献に現れ、郷があったことが確認されている。しかし「桶川」ではなく「桶皮」という表記もある。地名の由来は後の節を参照。古くから農産物の集散地であったために、人が集まり中山道の宿場町として栄えた。現在の桶川市の中心部は上尾市の北部を含めて桶川郷と呼ばれていた。このあたりでは紅花が栽培されていて、宿場の発展に重要な役割を果たしていた。"宿場の歴史の詳細については桶川宿の項目を参照。"明治になると時代の変化とともに中山道は衰退し、宿場としての役目も終え始める。紅花も輸入品や化学染料に取って代わられて衰退した。しかし宿場としての役目を終えても宿場址が町の発展の中心となっていく(桶川宿に限ったことではない)こととなる。1883年に中山道に沿うように高崎線が敷設され、1885年には桶川駅が設置された。1889年に町村制が施行され、桶川宿と隣接する3村により桶川町が成立する。同時に現在の市域に加納村、川田谷村、大石村が成立する。昭和の大合併時には埼玉県により近隣の10町村(桶川町・加納村・川田谷村・大石村・上平村・上尾町・平方町・原市町・大谷村・伊奈村)による合併案が示されたが実現せず、1955年1月1日に加納村、3月10日に川田谷村とそれぞれ合併し、新たに桶川町が成立する。同年4月1日、旧大石村の大字井戸木字後の地域が同年1月1日の合併により成立した上尾町から分離し、桶川町に編入された。翌日その一部を再び桶川町から分離、上尾町に編入し現在に至る。 "詳細は加納村、川田谷村、大石村の年表を参照。"桶皮表記が見られるのは足利文献のみであり、桶川、桶皮のどちらも当て字によるものと推測される。総人口は2011年1月1日の75,987人をピークに減少傾向に転じた。桶川地区の居住者人口が約5万人に対して、加納地区・川田谷地区の人口はそれぞれ1万7千人、7千人と少なく、桶川地区に人口が集中している。市役所は上記の本庁舎(仮設庁舎)の他に部署によっては分庁舎に所在する。また、市役所はほぼ北緯36度に位置する。警察署は上尾警察署の管轄内、消防署は埼玉県央広域消防本部桶川消防署の管轄。現在、他の市町村との姉妹都市提携はしていない。桶川市の町域は昭和の大合併前の町村ごとに地区が分けられている。昭和の大合併直後に編入された上尾町(旧大石村)大字井戸木は隣接する桶川地区に組み込まれている。郵便番号は市内全域が「363-00xx」。市街地は高崎線、中山道、国道17号に沿う形で形成されている。桶川駅の西口には三井精機工業の工場があったが、駅西口再開発により川島町に移転した。跡地はロータリーなどが整備され、パトリア桶川店の出店、パークタウン若宮、駅西口公園の建設が先立って行われた。その後ビュータワーおけがわ、桶川市民ホール、さいたま文学館が建設された。この他にあと19か所ある。市外局番は市内全域「048」。市内局番が「6XX」「7XX」「8XX」の地域との通話は市内通話料金で利用可能(浦和MA)。収容局は桶川局、上尾局、埼玉加納局。「7xx」から始まる市内局番は桶川市と同じNTT東日本上尾営業所(旧電報電話局)管内に属する上尾市、伊奈町のほか、蓮田市、さいたま市岩槻区、春日部市で使用されている。また、高崎線北上尾駅が市の南部に、埼玉新都市交通伊奈線内宿駅が市の南東部に近接している。その他、上越新幹線が大宮駅 - 熊谷駅間で当市を通過している。具体的な見通しはないが第二産業道路が五丁台まで延長される計画がある。タクシーの営業区域は県南中央交通圏で、川口市・さいたま市・鴻巣市・上尾市・戸田市などと同じエリアとなっている。加納の古い農家であった廿楽家の住宅であったが、皆家を離れ跡継ぎがいなくなり、残った建物(市役所に寄付した)を当時の景観を残しつつ市が改装した。観光スポットとして地元産の原料を使った手打ちうどんが味わえる他、市民が主催する体験講座などが行われたり、フリーマーケットや蚤の市などの催しが開かれたりする。「フリーマーケット」と「蚤の市」は表現の違いだが、ここでは市民が必要なくなったものを売るものを「フリーマーケット」、骨董品や古民具の掘り出し市を「ふるさと蚤の市」としている。また、べに花まつりのメイン会場にもなる。
出典:wikipedia
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