チリクワガタ属は昆虫綱甲虫目クワガタムシ科に属する分類群。6種が含まれる。南アメリカのチリとアルゼンチンに生息する。大アゴは体長の半分をも占めるチリクワガタ以外ではさほど長くはない。体表は金属光沢があるものもあるが、特に前翅では褐色のものも多い。腹面には白い毛が密集し、ジュセリンチリクワガタではこの毛が全身に及んでいる。頭部が極端に小さく、面積にして前胸背板の3分の1程。このため前胸背板も頭部に接続する側がすぼみ、全体として丘のようになっている。南米産のクワガタムシの中では比較的大型で、中でもチリクワガタは南米産クワガタムシ中の最大種である。比較的寒冷な地域に生息していて、高温への適応力にも乏しい。もともとの寿命も短いため成虫の長期飼育はほぼ不可能で、また幼虫も飼育が難しい。華奢な外観に似合わず、気が荒くて非常に好戦的であり、同種間で雌雄とも激しく争い合うという。系統的にはミヤマクワガタやマルバネクワガタに近いとされ、跗節の形状や高温では生きられない幼虫や成虫の生態などにも共通点が多い。他方、頭部が小さく厚みのある体型は、南米とオセアニアにまたがって分布するシワバネクワガタの仲間や南アフリカに分布するマルガタクワガタ属等との類縁関係を窺わせ、本属がゴンドワナ大陸起源の祖先を持つことを示唆している。
出典:wikipedia
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