片倉館(かたくらかん)は、長野県諏訪市上諏訪温泉の温泉施設である。一般財団法人片倉館が管理している。会館、浴場、渡廊下の3棟が国の重要文化財に指定されている。深さ1.1メートルの千人風呂で有名。上諏訪温泉に属し、泉質は単純温泉、慢性関節リューマチ、神経痛、糖尿病、胃腸病等に効能を持つ。源泉温度は約70度。建物は森山松之助が設計し、1928年(昭和3年)に竣工した洋風建築(様式的には特定しがたいが、ゴシックリバイバルもしくはロマンティックリバイバルに近い)である。2011年6月20日に浴場、会館、渡廊下の3棟が国の重要文化財に指定された。温泉大浴場およびサウナ(現在は廃止)等を備える浴場棟および、娯楽・文化交流を目的とした会館棟からなる。浴場棟は鉄筋コンクリート造、会館棟は木造一部鉄筋コンクリート造。全敷地面積3,180坪(10,492m)のうち、建坪751坪(2,479m)。片倉財閥の代表者で片倉製糸紡績株式会社社長の二代片倉兼太郎が、創業50周年を記念して建てたもの。彼は欧米の視察旅行を行った際に、先進諸国では文化福祉施設が充実していることに感銘を受け、帰国後、諏訪に文化福祉施設を作りたいと切望。片倉同族の支援を受け、基金80万円で、片倉財閥関係者のみならず、一般市民も利用できる温泉施設を建設し、「財団法人片倉館」を設立(1929年認可)した。当時は千人風呂とスチームサウナが設置されていたが、内装改修とともにスチームサウナが取り外された。その替わりに発泡設備のある小浴室が設置され、ジャグジー風呂として利用している。浴場、会館、渡廊下の3棟が国の重要文化財に指定され、噴水池と石塁が重要文化財の附(つけたり)指定となっている。浴場は鉄筋コンクリート造2階建てで、外装はスクラッチタイル貼り、屋根は切妻造スレート葺きで、玄関脇に平面八角形の塔屋を建てる。1階は男女別の大浴場、2階は大休憩室があり、現在は食堂、休憩室、売店となっている。浴場の南側に建つ会館棟は木造一部鉄筋コンクリート造2階建てで、外装はスクラッチタイル貼り、屋根は半切妻造スレート葺きとする。1階には和室の座敷が並び、2階は204畳敷き舞台付の大広間である。
出典:wikipedia
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