『宇宙怪獣ガメラ』(うちゅうかいじゅうガメラ)は、大映が製作し、1980年(昭和55年)3月20日に公開された日本の特撮映画。カラー、109分、ビスタビジョン。同時上映は『鉄腕アトム地球防衛隊』。1971年の『ガメラ対深海怪獣ジグラ』以来、徳間グループ資本下となった大映によって9年ぶりに製作されたガメラシリーズの映画。事実上、昭和ガメラシリーズ最終作となっている。なお、マッハ文朱の映画初主演作品でもある。作劇自体は「完全新作」ではなく、歴代ガメラシリーズの特撮シーンに新作映像を加えて再編集したものである。過去作品の未合成フィルムを使用したため、光線などの光学合成をやり直しているうえ、少ないながら特撮の新撮シーンもあり、「過去作品のフィルムを使用した新作映画」と称する方がより正確である。宇宙船ザノン号のデザインなどに、当時流行していた『スター・ウォーズ』など宇宙を舞台にしたSF作品の影響が見受けられる。合成シーンには、『宇宙からのメッセージ』(1978年、深作欣二監督、東映)で本格的に導入されたビデオ合成システム「東通ecgシステム」が使われた。ビデオとフィルムの画質の調和にはまだ試行錯誤があり、特にガメラの炎は明るくなりすぎてしまうため、フィルムで撮影したものをビデオに取り込むなどの工夫がなされた。アナウンサー役で登場する斉藤安弘は公開当時、「あだ名がアンコウなので、出演依頼が来たときは、てっきりアンコウの怪獣役でもさせられるのかと思いました」とコメントしていた。宇宙海賊船ザノン号は地球侵略を開始する。それに敵対するキララ達3人の異星人(スーパーガール)は超能力を使うとザノン号に狙撃されるため、表立った活動ができずにいた。宇宙海賊による侵略の使者としてギャオスが出現した折に、キララ達は圭一少年と出会い、「ガメラ」という正義の怪獣の存在を知る。直後にガメラは新宿にその雄姿を現し、ギャオスを倒すために飛び去った。スーパーガールはガメラを支援し、宇宙海賊の送り込む怪獣群を迎え撃つ。ぬいぐるみは、本作まで昭和ガメラシリーズを支えてきたエキスプロダクションによって製作された。前作までと違い、首が鎌首をもたげたような形状になっている。また、公開に合わせ、同じスタッフによってアトラクション用のぬいぐるみも製作され、各種宣伝イベントで使われた。ジェット噴射での3尺飛行モデルは、予算不足のため、顎を開閉させるリモコン装置を取り付ける余裕もなかった。なんとかやりくりして装置を取り付けたものの、リモコン機能はなく、口を常時開閉し続けるものとなっている。劇中では圭一少年の夢の中で、この飛行用のガメラのミニチュアが、当時人気を博していたアニメ作品であるヤマトや999号と一緒に宇宙を飛ぶシーンがある。背景に『宇宙戦艦ヤマト』及び『銀河鉄道999』のアニメフィルムを使い、実写の飛行ミニチュアが合成された。公開当時に展開されたアトラクションショーではエキスプロ製作のぬいぐるみが登場するほか、スーパーガールと同郷とされる宇宙人が登場し、『仮面ライダー』のように殺陣を披露する内容となっていた。この宇宙人は「平和星人」と呼称されていたが、これがスーパーガールらの公式設定と関連するのかは不明である。なお、その姿は全身タイツに装飾されたヘルメットであり、男女どちらでも演じられるようになっていた。この頃からエキスプロはイベント代理店業務も行っており、同社が扱っていた『大魔神』やタツノコプロ作品との共演ショーも行われたようである。のちにテレビ番組『さんまのナンでもダービー』内の着ぐるみレースコーナーに登場したのは、この時の造形物である。
出典:wikipedia
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