ガンダムタイプは、アニメ作品群「ガンダムシリーズ」に登場する、架空の兵器の分類などに使われる用語。なお本項では「ガンダムタイプ」という用語が用いられていない作品についても解説する。「ガンダムシリーズ」には、「ガンダム」という名前を与えられたMSがほとんどの作品に登場するが、幾つかの作品ではこれらを「ガンダムタイプ」と総称することがある。この用語は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』で登場した。作品によっては「GUNDAM」という言葉になんらかの頭字語(アクロニム)を設定する等、特別な意味付けがなされる場合もある。『機動戦士ガンダム』以外に登場する「ガンダム」という名称のMSは、Ζガンダムを「ゼータ」と略して呼ぶようなこともあれば、単に「ガンダム」と呼ぶようなこともある。また「百式」のように「ガンダム」という名称ではないが設定や作中の扱いでガンダムとみなされるMSも存在する。漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』劇中にて「角(ブレードアンテナ)が2本あって、目が2つあればガンダム」という登場人物の台詞があるが、デザイン面においても「ガンダム」の定義は曖昧で、角がないもの、デュアルアイでないものもガンダムと呼ばれることもあるし、逆に角が2本あって目が2つの頭部デザインであってもガンダムと呼ばれないものもある。カラーリングは白系を主体にしているものが多いが、それも例外が多数ある。「ガンダムシリーズ」において、後述の宇宙世紀を舞台とした作品群における「ガンダム」の名を冠した機体は、過去に存在したRX-78-2 ガンダムに由来する名前ということになるが、宇宙世紀以外の世界観を舞台とする作品群にあってもまったく同様に「ガンダム」という呼称を持つ「二つ目・角付き・白基調で三原色はアクセント」の「MS」が登場し、それぞれに独自の由来が設定されている。『機動戦士ガンダム』をはじめとする作品の舞台である宇宙世紀には、すべて最初のガンダムであるRX-78-2 ガンダムが存在することが前提となっている。『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ではブライト・ノアが「(連邦軍内においても)反骨の精神を持つ者が搭乗する」といった旨の発言をしている。『機動戦士ガンダムF91』の設定では、ガンダムは「抵抗のシンボル」と言われ、同作に登場するガンダムF91の本来の呼称は「F91」だけだったが、劇中の人物は見た目から独自に「ガンダム」と呼んでいた。『機動戦士Vガンダム』のヴィクトリーガンダムは、その外見からもガンダムだとザンスカール帝国側にもみなされていたが、ガンダムと呼ばずにヴィクトリータイプと呼ぶよう指示する場面もあった。『機動武闘伝Gガンダム』の舞台である未来世紀においては、各コロニーの威信をかけた代表選手としてのモビルファイター (MF) のほとんどすべてが「ガンダム」と名付けられ、ガンダムファイトと呼ばれる試合に参加する。これらガンダムは頭部デザインにある程度の共通性は見られるが、他に統一性はない。設定上、ガンダムは本来「ガンダリウム合金(『ガンマ・ユニフィケイショナル・ディマリウム合金(Gamma UNificational Dimalium Amalgam)』)を使用したモビルスーツのことを指す。すなわちこの世界の全てのガンダムがMFというわけではない。ガンダムファイトに使用されるガンダムは上記の他に "Govern of Unverse Nation Decide Advanced Mobile-suit" (宇宙を支配する国を決める新たなモビルスーツ)の略という意味も付加されている。『新機動戦記ガンダムW』の舞台であるアフターコロニーでは、「ガンダニュウム合金(『Genetic on Universal Neutraly Different Alloy』)を使用したモビルスーツ 」のことで、中でもウイングガンダムゼロを基礎として開発された、コロニー側が「オペレーション・メテオ」のために建造した5機のMSおよびこの系統に属する機体を指す。小説版では、本来「ガンダム」はトールギスの開発中のコードネームという設定であった。外伝であるG-UNITには別系統のガンダムタイプが登場するが、これらもG-METAL(ガンダニュウム合金)を使用している。『機動新世紀ガンダムX』の舞台であるアフターウォーでは、ニュータイプ能力に反応するフラッシュシステムを搭載し、サテライトキャノンの初期起動やビットMSの遠隔操作が可能なMSを指す。これらの総称として、「ガンダムタイプ」という言葉が用いられている。これらは第7次宇宙戦争に旧地球連邦軍の決戦兵器として投入され、そのほとんどが失われたが、アフターウォーの時代にあってはガンダムを手に入れられれば天下無敵のMS乗りになれると噂され、MS乗りやバルチャーにとって垂涎の的であった。また、旧連邦の残存勢力が新連邦を結成する過程でも、いくつかのガンダムタイプを試作している。『∀ガンダム』の正暦世界においては、ガンダムという存在はムーンレィスの伝説で「宇宙移民の大いなる迫害者」として語り継がれている。地球上においてはガンダムという名前は忘れられているが、アデスカの伝説に「白い悪魔」という巨人(白い悪魔はガンダムの異名の一つである)が語られているなど、断片的に記憶されている。劇中において、地球人が「ホワイトドール」と呼んでいた機械人形のことを最初に「ガンダム」と呼んだのはコレン・ナンダーであったが、これに対して、頭部デザインの違いから「ガンダム」であることを否定する発言も作中でなされていた。テテス・ハレはガンダムの伝説と∀の記号からこの機体を「∀ガンダム」と呼んだほか、ある程度この機体を知る人物は「ターンエー」と、その他の登場人物は「ホワイトドール」あるいは「ヒゲ」と呼んでいた。∀ガンダムそのものは「ターンタイプ」とも呼ばれており、ガンダムではないターンXの兄弟機としての扱いもされている。以上のように、作中での呼称・ガンダムか否かの扱いは統一されていない。アニメではこの機体以外に「ガンダム」は登場しなかったが、黒歴史の映像では過去のガンダムが登場した際にはホワイトドールと類似した存在と認識されていた。小説版や漫画版では黒歴史の遺産として他のガンダムらしき機械人形が登場した。『機動戦士ガンダムSEED』シリーズでは、「ガンダム」と呼ばれるモビルスーツのOS名として「GUNDAM(ガンダム)」という文字にさまざまな意味を付加したバクロニムが設定されている。この案は『∀ガンダム』制作時にも存在し、設定考証の森田繁に作成を依頼されていたものの実現には至らず、3年の歳月を経て本作にて特殊設定担当となった当人によって実現された経緯がある。作中では『ガンダム』はOSの名称にちなんで一部の登場人物が独自に使用する呼称として登場しただけであり、設定上で明確に『ガンダム』と命名された機体は確認されていない。「SEED世界においては『ガンダム』という名称のMSは存在しない」と明記した文献もある。ただし公式サイト等の各種資料や、プラモデルの商品名、ゲームでの名称としては、作中呼ばれていないものも含めて『ガンダム』表記が広く使われている。これらの名称は、いずれも起動時のコックピット内ディスプレイに表示されるため、その名称を確認できる。 ガンダムタイプMSの特徴は、外観的には直線的ですらりとしたフォルムの5体に左右1対の目(デュアルセンサー)とV字型ブレードアンテナ(統合情報インターフェイス)を備えた頭部を持つデザインが多く、機体の外観を見ることで「ガンダム」と呼称される場合もあった。更に設定上では、最新技術の導入によって一般的なMSを圧倒する高性能を持つと言われ「C.E.71の大戦にて赫々たる戦果を挙げ、ユニウス条約締結後には新世代ガンダムの開発競争が幕を開け、各陣営のガンダムはエースパイロット専用のスペシャルMSとしての側面が強くなっている」とされる他「戦場に於けるMSの地位を不動のものに押し上げた」と設定されている。『機動戦士ガンダム00』の世界では、武力による全世界の戦争行動の根絶を目指す私設武装組織ソレスタルビーイング」の主力兵器として登場。当初この世界のガンダムは、全機がGNドライヴ(通称:太陽炉)と呼ばれる半永久機関を搭載している。GNドライヴの名称そのものが「GUNDAM NUCLEUS DRIVE(ガンダムの中核のドライヴ)」の略称であり、「GUNDAM」という名称の意味や由来は明らかでない。物語の中盤以降は、オリジナルの太陽炉のデータを基に開発されたGNドライヴ[T](タウ)(通称:擬似太陽炉)を搭載したガンダムスローネなどが登場するようになる。「1st」では主にこの動力機関の性能のため、ガンダムは同時代の現行兵器より高性能機である、と描かれている。他勢力が擬似太陽炉搭載機を主力とするようになった「2nd」では、スペック上はガンダムを超える機体、あるいは敵側のガンダムも登場するようになる。この作品でのガンダムの定義は、「1st」においては外見よりは「太陽炉を搭載しているか否か」であり、擬似太陽炉搭載機であるジンクスとの戦いは、劇中で「ガンダム同士の戦い」と呼ばれていた。擬似太陽炉が広まった「2nd」ではその逆となり、ガンダムか否かは主に外見で区別される。またガンダム自体も「1st」時の影響で、その外見とともに「ガンダムはソレスタルビーイングの所有する兵器」と一般市民にも広く浸透し、「敵意」「憎悪」の対象となっているため、それを理由に地球連邦平和維持軍が開発するMSの外見がガンダムに類似することを避けるようになっている。ダブルオーライザーやダブルオークアンタは「ガンダムを超える存在」という意味を込め、機体名称から「ガンダム」は外れているが、呼称としては単に「ガンダム」と呼ばれていた。また主人公の刹那・F・セイエイは自らと仲間たちのことを「ガンダム」と称し、精神的な立場を表す呼び方としても用いられている。『機動戦士ガンダムAGE』の世界にはMS鍛冶の間で語り継がれる白い巨大人型兵器「救世主“ガンダム”」の伝説が初めにあり、最初の主役機「ガンダムAGE-1」はこれをもとに開発されたという設定である。このほかに発展型のAGE-2、AGE-3、AGE-FXと、敵方の「ガンダムレギルス」が登場する。『ガンダム Gのレコンギスタ』には、主役機のG-セルフをはじめ「G系」という分類のモビルスーツが複数登場する。これらは関連資料で、過去の宇宙世紀に存在した「ガンダム」と関連づけられている。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』では、アニメ本編から約300年前に勃発した大戦「厄祭戦(やくさいせん)」末期に開発された「ガンダム・フレーム」を採用したMSが「ガンダム」であることが明確になっている。
出典:wikipedia
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