富士急山梨バス株式会社(ふじきゅうやまなしバス、"FUJIKYUYAMANASHIBUS Inc." )は、山梨県の郡内地方を中心に路線バスを運行する富士急行の地域子会社である。山梨県上野原市、大月市、富士吉田市、山中湖村、富士河口湖町、甲府市などに路線を持っている。営業所記号は「F」を用いるが、これは富士急行富士吉田営業所を引き継いだ時からのもので、それ以前の自社発注車では営業所記号は使用されていなかった。富士急行の乗合バス事業の利用者は、昨今の少子化や路線エリア内の企業・工場のリストラに伴うパート・アルバイト要員の削減、モータリゼーションのさらなる進展に伴い、大幅な減少がつづいており、利用者の増加は望めない状況にあった。これらを抜本的に改善するため、新規路線や運行回数の変更など利用客のニーズや潜在需要を喚起する方法がとられてきた。また、利用実態に合った小型車の導入等や嘱託運転士の採用、管理・整備部門の合理化などの支出削減もあわせて行ってきたものの、慢性的な赤字状態に陥っていた。このため、段階的に富士急行本体から子会社への路線の移譲や委託運行が進められていった。このような状況の中で、1991年1月10日に都留市内を中心とする路線を担当する会社として「富士急都留中央バス」が設立された。その後の路線移譲などを通じて、山岳地域において人口の少ない地域や、観光客のみられる富士吉田、河口湖および上野原など、山梨県内のより広い地域を担当することになったことから、同社は2002年6月1日に「富士急山梨バス」に社名変更された。1980年代・中期まで自由乗降区間で「メロディーバス」を運行、「ふるさと」「富士山」を屋根上のスピーカーより流していた。河口湖・西湖周遊バスとタウンスニーカー(100円バス)を除く全ての一般路線バスと一部の高速バスで、PASMO・Suica等の交通系ICカードが利用可能。上野原市では2011年10月 - 2012年10月にかけて市内郊外地域を中心に予約型乗合タクシーの実証運行が開始され、それに伴い当該地域路線において、平日の一部便が減便された。吉田営業所時代に廃止された路線を含む。都留営業所時代に廃止された路線を含む。2014年11月30日以前に廃止された路線については富士急平和観光を参照。旭日丘バスターミナルを起点に周辺の道路と山中湖を走行・航行する水陸両用バス「YAMANAKAKO NO KABA」の運行を行っている。2016年4月23日よりまで富士五湖エリアの定期観光バスを運行している。河口湖駅および富士急ハイランドを起点に2コースが設定され、午前コースは河口湖・西湖方面へ、午後コースは山中湖方面へ運行される。車種はいすゞ、日野、三菱ふそう、日産ディーゼル(現「UDトラックス」)の国内4社の他、ヒュンダイを採用している。富士急行全体としては日野車が中心であり、ここもその例に漏れない。低公害バス導入以後は他の地区同様、日産ディーゼル車の比率も高くなっている。また、この地区では、富士急ハイランド駐車場内にCNG充填施設を独自に設置しており、山梨県が独自の補助金制度を導入したこともあって、毎年の新車に必ず低公害バスが含まれており、オフシーズンには運用の限定も特にない。低公害バスは長らくCNGバスが導入されていたが、2006年以降は日野・ブルーリボンシティハイブリッドも導入されている。三菱車については貸切・高速用では以前から導入されていたものの路線車での導入は少なく、富士急グループ全体でも2006年を最後に導入が止まっている。当社では2012年に日野自動車のセレガ・ハイブリッド、いすゞ自動車のエルガCNGバス2台が、富士急グループで初めて導入された。CNGバス導入の経緯については「富士急行#低公害バス「エバーグリーンシャトル」」を参照してほしい。この他、「YAMANAKAKO NO KABA」に用いられる水陸両用バスが2台在籍している。1号車はアメリカCAMI()製で、海外製の船体に日本製のシャシーとエンジンを組み込んでいる。一方、2号車は日本製で、すべての製造工程を国内で行っている。本社営業所の車両は2008年11月4日以降、順次富士山ナンバーに変更され、2010年1月現在で全車両のナンバー変更が完了している。変更後のナンバーは原則として社番に合わせたものになっているが、一部車両のナンバーは「22-36」(富士山麓)や、「225」(ふじっこ)に変更されている。なお、22-95(富士急行)と37-76(富士山の標高)の車両ナンバーは存在していない。また他地区から転属された車両では、一部を除いて希望ナンバーを取得していない。
出典:wikipedia
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